一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

シリーズ「麓から登ろう!」22.天山 ……ヤマトキソウに逢いたくて……

2012年07月01日 | シリーズ「麓から登ろう!」
〈タクさんは今日も山に登っただろうか……〉
と、こそ~っとブログ「一日の王」を見にきたアナタ、

「登りましたよ~」

って、これまた大声で叫ぶようなことではないのだけれど、
夏山に向けての体力・脚力強化第5弾、
麓から天山に登ってきた。
この時期、天山には、ヤマトキソウが咲く。
ヤマトキソウにも逢いたくて……

本日は、国道203号線沿いにあるバス停「天山宮前」からスタートし、
山頂を往復する計画。


山頂まで休みをとらずに登り、
標高差1000mを登るのにどれほどの体力を使うか、
どれほどのキツさなのかを、
体に覚え込ませるつもり。
標高差1000mは何度も登っているが、
体はすぐに忘れてしまう。
何度でも歩いて覚え込ませなければ……

配偶者に車でスタート地点まで送ってもらう。
バス停の前にローソンがあり、
そこでサンドイッチと菓子パンを買う。


5:31
出発。


バス停「天山宮前」の横には、「天山社」と書かれた鳥居がある。
その横に、「天山表登山口」と書かれた石碑がある。
この石碑の存在を知っている人は、案外少ないのではないだろうか?


小雨程度なので、今日も雨具は着ずに、傘を差して歩く。


5:59
ここから左(県道337号線・天山公園線)に入っていく。




少し雨が強くなってきた。


6:58
ここから右折。
左は、県道337号線・天山公園線。


7:07
ここから左折。
林道川内線へ入って行く。




小さな沢も水量を増している。


オカトラノオがたくさん咲いている。


7:48
林道川内線終点。
もうひとつの林道(県道337号線)と合流。


8:13
上宮登山口駐車場に到着。
当然のことながら、一台の車もない。


舗装道路と別れ、ここから本格的な登山道になる。


上宮の池は、幻想的な雰囲気。


登山道は、小川と化していた。(笑)


8:35
あめ山分岐通過。


8:50
天山山頂に到着。


スタート地点のバス停「天山宮前」から3時間20分。
まずまず……かな。


山頂でサンドイッチと菓子パンを食べ、
花散策。(GPS軌跡は消去)
食虫植物のモウセンゴケは、とても元気そう。


小さなオカトラノオを真上から写す。
美しい。


キュウシュウコゴメグサが咲き始めていた。


天山のイチヤクソウは殊に美しい。


そして、ヤマトキソウ。


たくさん咲いていた。


地味で小さな花だけど、カワイイ。


逢えて良かった~


本日の「天山北壁」。


10:08
天山山頂を出発。


天川登山口の方へ下りて行く。


こちらも登山道は沢と化している。


10:24
天川登山口駐車場に到着。
当然のことながら(笑)一台の車もない。


ガスっていて、10m先も見にくいほど。
花を探しながら歩く。


水滴をたくさん着けたノイバラ。
雨の日ならではの美しさ。


驚いたことに、サイヨウシャジンが咲いていた。
作礼山のアケボノソウといい、
天山のサイヨウシャジンといい、
今年は季節を間違えている花が目立つ。


でも、逢えて嬉しい。


当然のことながら、展望台からは何も見えず。


ホタルブクロを発見。


こちらは、紫がかった色の花。


下から覗くと……こんなになってるんだね。


11:06
上宮登山口駐車場下を通過。

小さな滝など見ながら下っていく。


11:23
左折し、林道川内線に入る。

テリハアカショウマを発見。
往路では気が付かなかった。


アキノタムラソウももう咲いている。


雨はやんだので、傘を畳んで軽快に下っていく。


珈琲色の羽根をもつトンボを見つけた。
飛んでる姿がとても美しかった。


下界が近づいてきた。


晴気の集落まで下りてきて、振り返る。
本来なら天山が見えるのだが……


13:27
バス停「天山宮前」に到着。
約8時間の山旅であった。


朝は薄暗かったので、あらためて石碑を撮る。


「天山表登山口」
ここから山頂を往復できて、
なんだかちょっと誇らしい気分になった。
たくさんの花にも逢えたし、
今日も「一日の王」になれました~

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