文学の香りのする町が好きだ。
昨年(2011年)の09月25日に、
うすきハッピーリタイアメントさんの案内で、
肉まんさん、風来坊さん、平六さん、タクの計5名で、
臼杵にある鎮南山に登り、
石仏群、野上弥生子記念館、大林宣彦映画の名残館などを観光したことがあった。
その折、私が「臼杵は文学の香りのする町ですね」と発言すると、
「文学の香りのする町とはどんな町ですか?」
と、皆さんから逆に質問されたことがある。
そのときは、
「物語が起ち上がってくるような独特の風情のある町」
「芸術家の感性を刺激し、詩、小説、音楽、絵画などの作品が生まれやすい町」
などと答えたように記憶している。
徒歩日本縦断したとき、
私はこの「文学の香りのする町」にたくさん出会った。
増毛、小樽、函館、弘前、酒田、寺泊、出雲崎、金沢、小浜、城崎、松江、萩、仙崎……数えたらキリがないほど。
それだけ日本海側には私の好きな町が多くあったということだ。
中でも、小樽を歩いたときは心が弾んだ。
憧れの町だったからだ。
8月18日の夜に小樽にたどり着いた私は、
町中にあった温泉に入って疲れを癒し、
小樽駅の横にあるバスセンターのベンチで寝た。
翌19日、早朝から、私は町歩きをした。
まずは小樽運河。
これまで数々のドラマの舞台となった小樽一番の観光名所。
それから、小樽港。
佐世保で生まれ育ったので、海を見るととても嬉しい。
文学の香りのする町は、何故かしら海の近くにある町が多い。
小樽駅の裏手にある「船見坂」へ行ってみた。
ここは、大林宣彦監督作品『はるか、ノスタルジィ』のロケ地になった場所。
下の写真の右側に私が写っているが、その背後に「日光院」と書かれた看板が見えるだろうか?
映画でもこの看板が出てくるので、機会があったら確認してほしい。
勝野洋と石田ひかりが出会う場面がまさにココ。
(映画の撮影は1991年で、私が歩いたのは4年後の1995年)
音楽は、久石譲。
素晴らしい音楽と斬新な映像を堪能してほしい。
この『はるか、ノスタルジィ』の他、
小樽では、次のような作品がロケされている。
『しあわせのパン』(三島有紀子監督・2012年)
『探偵はBARにいる』(橋本一監督・2011年)
『ハルフウェイ』(北川悦吏子監督・2009年)
『Love Letter』(岩井俊二監督・1995年)
『激走トラッカー伝説』(細野辰興監督・1991年)
『恋人たちの時刻』(澤井信一郎監督・1987年)
『男はつらいよ寅次郎相合傘』(山田洋次監督・1975年)
『男はつらいよ望郷編』(山田洋次監督・1970年)
小樽文学館へも寄った。
この文学館には、
伊藤整(小説家、評論家)
小林多喜二(小説家)
石川啄木(歌人、随筆家)
山中恒(児童読物作家)
小熊秀雄(詩人)
岡田三郎(小説家)
石塚喜久三(小説家)
河邨文一郎(詩人、医師)
八田尚之(劇作家)
石原慎太郎(小説家、政治家)
など、小樽に所縁のある20数名にも及ぶ作家の著書や資料を収蔵・展示してあった。
小樽の人口は、かつては20万人ほどであったが、
私が訪れた当時(1995年)は、15万7千人。
現在は13万人ほどまでに減少しているとのこと。
それほど大きな町(街)ではないのに、
多くの文学者を輩出し、
多くの映画のロケ地となり、
絵画に描かれ、写真の被写体となった小樽は、
やはり「物語の生まれる町」と言えるのではないだろうか……
小樽に後ろ髪を引かれつつ、次の町「余市」に向かって歩き出した。
昨年(2011年)の09月25日に、
うすきハッピーリタイアメントさんの案内で、
肉まんさん、風来坊さん、平六さん、タクの計5名で、
臼杵にある鎮南山に登り、
石仏群、野上弥生子記念館、大林宣彦映画の名残館などを観光したことがあった。
その折、私が「臼杵は文学の香りのする町ですね」と発言すると、
「文学の香りのする町とはどんな町ですか?」
と、皆さんから逆に質問されたことがある。
そのときは、
「物語が起ち上がってくるような独特の風情のある町」
「芸術家の感性を刺激し、詩、小説、音楽、絵画などの作品が生まれやすい町」
などと答えたように記憶している。
徒歩日本縦断したとき、
私はこの「文学の香りのする町」にたくさん出会った。
増毛、小樽、函館、弘前、酒田、寺泊、出雲崎、金沢、小浜、城崎、松江、萩、仙崎……数えたらキリがないほど。
それだけ日本海側には私の好きな町が多くあったということだ。
中でも、小樽を歩いたときは心が弾んだ。
憧れの町だったからだ。
8月18日の夜に小樽にたどり着いた私は、
町中にあった温泉に入って疲れを癒し、
小樽駅の横にあるバスセンターのベンチで寝た。
翌19日、早朝から、私は町歩きをした。
まずは小樽運河。
これまで数々のドラマの舞台となった小樽一番の観光名所。
それから、小樽港。
佐世保で生まれ育ったので、海を見るととても嬉しい。
文学の香りのする町は、何故かしら海の近くにある町が多い。
小樽駅の裏手にある「船見坂」へ行ってみた。
ここは、大林宣彦監督作品『はるか、ノスタルジィ』のロケ地になった場所。
下の写真の右側に私が写っているが、その背後に「日光院」と書かれた看板が見えるだろうか?
映画でもこの看板が出てくるので、機会があったら確認してほしい。
勝野洋と石田ひかりが出会う場面がまさにココ。
(映画の撮影は1991年で、私が歩いたのは4年後の1995年)
音楽は、久石譲。
素晴らしい音楽と斬新な映像を堪能してほしい。
この『はるか、ノスタルジィ』の他、
小樽では、次のような作品がロケされている。
『しあわせのパン』(三島有紀子監督・2012年)
『探偵はBARにいる』(橋本一監督・2011年)
『ハルフウェイ』(北川悦吏子監督・2009年)
『Love Letter』(岩井俊二監督・1995年)
『激走トラッカー伝説』(細野辰興監督・1991年)
『恋人たちの時刻』(澤井信一郎監督・1987年)
『男はつらいよ寅次郎相合傘』(山田洋次監督・1975年)
『男はつらいよ望郷編』(山田洋次監督・1970年)
小樽文学館へも寄った。
この文学館には、
伊藤整(小説家、評論家)
小林多喜二(小説家)
石川啄木(歌人、随筆家)
山中恒(児童読物作家)
小熊秀雄(詩人)
岡田三郎(小説家)
石塚喜久三(小説家)
河邨文一郎(詩人、医師)
八田尚之(劇作家)
石原慎太郎(小説家、政治家)
など、小樽に所縁のある20数名にも及ぶ作家の著書や資料を収蔵・展示してあった。
小樽の人口は、かつては20万人ほどであったが、
私が訪れた当時(1995年)は、15万7千人。
現在は13万人ほどまでに減少しているとのこと。
それほど大きな町(街)ではないのに、
多くの文学者を輩出し、
多くの映画のロケ地となり、
絵画に描かれ、写真の被写体となった小樽は、
やはり「物語の生まれる町」と言えるのではないだろうか……
小樽に後ろ髪を引かれつつ、次の町「余市」に向かって歩き出した。