一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

九州オルレ(唐津コース) ……桃山文化史跡と、美しき海岸線……

2014年02月09日 | 九州オルレ
1月にヤスさんと九州オルレ(天草松島コース)を歩いた。
以来、すっかり九州オルレのファンとなったヤスさんから、
「今年は九州オルレを大いに楽しみましょう」
との提案をもらっていた。
だが、そのヤスさんの方の仕事が急に忙しくなり、
(それはそれでとても好い事なのだが)
休みがほとんど取れない状況になった。
「2月いっぱい、いや、3月までは山は難しいです」
とのメールが届き、
仕方がないので、しばらく私ひとりで九州オルレを歩くことにした。

平戸コースにしようか、
唐津コースにしようかと迷っていたとき、
唐津観光協会主催の定例ウォークの情報が入った。


唐津コースは、昨年(2013年)12月にオープンした最新のコース。
情報が少なく、地図さえまだ手に入れていなかった。
今回は、この唐津観光協会主催の企画に乗っかってみよう……と思った。


唐津コースのフィニッシュ地点の波戸岬の第一駐車場に車を駐め、
バスでスタート地点の「道の駅 桃山天下市」へ移動した。
「道の駅 桃山天下市」にはもうすでに多くの参加者が集まっていた。
約30人といったところか。
主催者より挨拶と説明があり、
「ゴミ拾いしながら歩きましょう」ということで、
白いレジ袋のようなものが配られた。


9:22
スタート地点の「道の駅 桃山天下市」を出発。




しばらくは山歩きのような雰囲気の道。


9:28
前田利家陣跡に到着。


九州オルレ(唐津コース)は、歴史探訪の道でもある。


今日の天気予報は「曇り」であったが、
朝から雨が降ったり止んだりしている。
道もぬかるんでいるので、滑らないように気を付けながら歩く。


注意書きもあった。


雰囲気の好い道が続く。


9:48
古田織部陣跡に到着。


ここも広い。
贅沢な空間。


ゆっくりゆっくり歩いて行く。


所々に梅の木があり、すでに開花していた。


歩いているだけで楽しい。


それは、参加している人みんなの想い。


今回は小学1年生の男の子も参加していたが、
彼がいちばん楽しそうだった。


スミレがたくさん咲いていたが、
白いスミレを見つけたので、パチリ。


10:17
堀秀治陣跡に到着。


この堀秀治陣跡が素晴らしかった。
とにかく広大。




この陣の主である堀秀治は、
越前(福井県)の約18万石の城主で、
文禄・慶長の役には、約6000人の兵を率いて、
開戦当時16歳の若さで参陣。
秀治の父・秀政は、
早くから豊臣秀吉に仕え、その信頼も厚かったためか、
子である秀治のこの陣は、
本城から近く面積も11haと大規模であったらしい。
御殿や能舞台などの跡も確認されており、
もっとも整備された陣跡といえる。


広い御殿の跡地で、休憩がてら、
一人ひとり、自己紹介。
私は、ブログ「一日の王」を運営していることを語った。


県外からの参加者も多く、外人さんもいた。


それにしても、この堀秀治陣跡は素晴らしかった。


ここは必ずまた訪れたいと思った。




この道は400年続く道。


いいね~


椿の花が至る所に咲いていて、


足もとにはもうムラサキケマンが咲いていた。


名護屋城跡の近くに梅林があり、
かなり開花していた。


すごく好い香りがしていた。


花の匂いを嗅いでいた女性は、
県外からの参加者で、
昨日は九州オルレの天草コースを歩いてきたとか。
アクティブな素敵な女性だった。


10:53
名護屋城跡に到着。


この唐津コースのハイライト。




県外から来た人は、その広大さにとても驚いていた。
短期間で築城された(1592年)とは思えない規模。


天守台に到着。




ここからの眺めが素晴らしかった。
呼子大橋の向うは、加部島。


中央に見えるのが加唐島。
左が松島。


彼方に見える島は馬渡島。


天守台の近くには、青木月斗の句碑があった。




周回するように歩いて行く。


城壁も大きいが、樹木も大きい。


崩れつつある城壁であるが、風情がある。


11:33
名護屋城跡を抜ける。
結局、名護屋城跡を抜けるまでに40分かかったことになる。
11:41
炎向窯(ひなたがま)に到着。
ここで、唐津焼を見ながら、しばし休憩。


11:50
炎向窯を出発。
雨が強く降り出したので、傘をさして歩く。
このモンベルの傘は、徒歩日本縦断をする前に買ったので、
もう20年ちかく使っている。


雰囲気のある道を抜けると、


12:07
「波戸岬少年自然の家」に到着した。


ここで、拾ってきたゴミを集め、分類した。


主催者の方々が、
小麦粉(?)を練ったものを炭火で焼いて御馳走して下さった。


海洋深層水も頂いた。
とても美味しい水だった。


12:50
「波戸岬少年自然の家」を出発。
スイセンの咲く道を歩いて行く。


キャンプ場を抜け、海岸沿いの道に出た。


海が美しい。


海を見ながら歩ける道は素敵だ。


唐津コースの前半は、歴史探訪の道。
後半は、海沿いの道。
変化があって面白い。


ゴールは近い。


この砂浜の先が、フィニッシュ地点。


13:57
フィニッシュ地点のサザエのつぼ焼き屋台前に到着。






9:22にスタートし、13:57にフィニッシュしたので、
約4時間半かかったことになる。
しかし、「波戸岬少年自然の家」で40分ほど休憩しているので、
歩行時間は4時間を切っているだろう。
これまで、武雄コース、天草松島コースを歩いているが、
唐津コースがいちばん距離が短かった気がする。
疲労度も最も軽かった。
健脚でなくても気軽にチャレンジできるコースという印象を受けた。
今度来るときは、
午前中で歩きを終え、
昼食は「イカの活造り」を食べようと思った。
今日も「一日の王」になれました~

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