早くもシリーズ「麓から登ろう!」第2弾。(笑)
今回は、天山(1046m)。
佐賀県を代表する山である。
天山には、麓から何度か登っている。
いずれも岸川ルートだった。
さて、今回は、どこから登るか?
天山山頂直下まで車道が延びていなかった頃は、
鉄道の小城駅から歩き出して、
山頂を目指していたらしい。
ならば私も、
昔の人に倣って、小城駅から歩いてみたい。
岸川ルートは、麓から歩くと3時間~3時間半かかった。
小城駅から歩くとなると、どのくらいの時間がかかるのだろう?
距離的には岸川ルートよりも長いので、4時間以上はかかるだろう。
今どき、天山に4時間以上かけて登る人はいないだろう。
面白いことになってきた。(爆)
小城駅から歩き出し、祇園川に沿って登り、七曲峠登山口へ。
七曲峠登山口から山頂へ。
下山ルートは、上宮登山口へ下りて、
晴田小川内分校を経て、晴気川に沿って下り、小城の街を通って小城駅へ。
本日の佐賀県の日の出は午前5時55分とのこと。
小城駅からの出発を午前6時に決める。
6:00
小城駅を出発。
歩き出してすぐに、家々の隙間から天山を望む。
「遠い!」(笑)
本当にあそこまで行けるのか?
小京都・小城の風景を楽しみながら歩いて行く。
須賀神社、村岡の小城羊羹、ほたるの郷、天山酒造。
祇園川はホタルで有名。
天山はまだまだ遠い。
レンゲソウやオドリコソウ、
キランソウやオオイヌノフグリ、
春の花が満開。
7:39
最初の分岐。
ここは道なりの左へ。
間違って右に行かないように……。
7:44
この分岐を右へ。
左は、上宮登山口の方へ至る。
この時間になると、登山者の車が通りすぎるようになった。
私の姿を見ると、誰もが「おお~」というような表情になるので面白い。
一台の車が止まり、中年男性が、
「どこから歩いてるんですか?」
と訊いてきた。
「小城駅からです」
とさりげなく答えると、
「え~小城駅からですか~」
と仰天していた。(笑)
キケマンを発見。
嬉しい。
8:43
七曲峠に到着。
小城駅から2時間43分が経過。
割と早く着いた感じがする。
ここまでジョギングシューズで歩いてきたが、ここで登山靴に履き替える。
しばし休憩し、行動食を食べ、水分補給。
8:58
七曲峠を出発。
ツクシショウジョウバカマや
シハイスミレを見ながら、
ゆっくり歩いて行く。
雰囲気の好い登山道。
中年女性に追いついて抜こうとすると、
歩いている私を車で追い抜いた方だったらしく、
「七曲峠へ歩いて登っていらっしゃった方ですよね。どこから歩いてこられたんですか?」
と訊かれた。
再び、
「小城駅からです」
とさりげなく答えると、
「え~、小城駅からですか~」
と、またまた驚かれた。
こういうやりとりが、この後、もう一度あった。
尾根に出て、振り返る。
彦岳の美しい姿が見える。
青空が広がり、本当に最高の天気。
天山のホソバナコバイモは、
標高が高い分、
他の山より開花が遅めだが、
もうかなり咲いていて嬉しかった。
10:27
天山山頂に到着。
午前6時に小城駅を出発したので、
ここまで4時間半(休憩時間含む)近くかかったことになる。
天川登山口や上宮登山口から登ったのとは比較にならないくらいの達成感があった。
山頂では山ガールが展望を楽しみながらおしゃべりをしていた。
私も展望を楽しみながら早めのランチ。
10:49
天山山頂を出発。
あめ山を見ながら下って行く。
11:01
あめ山分岐を通過。
今年の1月13日に登ったとき、この辺りは積雪1mほどあった。
あの雪との格闘を思い出すと、感慨深い。
11:16
上宮通過。
シリーズ「麓から登ろう!」の第1回目で登った鬼ノ鼻山が見えた。
ここからは舗装道路歩き。
ジョギングシューズに履き替えようかと思ったが、面倒なので登山靴のまま歩く。
この舗装道路歩き、退屈かなと思いきや……
スミレ・ロードだったので驚いた。
色とりどりのスミレの花が、私の目を楽しませてくれた。
新緑も青空に映えて美しかった。
あの崩落していた箇所は、復旧工事が進んでいた。
有り難い。
12:09
晴田小川内分校を通過。
今はもう廃校になっているので、静寂が辺りを包んでいる。
桜満開の今、耳を澄ますと、新入生のはしゃぐ声が聞こえてくるような気がする。
ツクシが「どんだけあるんだ」というくらい生えている場所があった。(笑)
もうだいぶ里に下りてきた。
私は山も好きだけど、里の風景も大好き。
道路脇に白いものが目についたので近寄ってみると、サツマイナモリだった。
スノーマンだね。
晴気川に架かる橋から写真を撮る。
向こうに見えるのは高速道路。
もう街は近い。
そして、振り返ると……
もう天山があんなに遠くなった。
晴気川に沿って下り、再び橋の上から天山を撮る。
この時期、晴気川は菜の花で埋め尽くされる。
高速道路の下をくぐり、
住宅地を抜け、
やがて街の中へと入って行く。
こういう場所を歩いていると、徒歩日本縦断したときを思い出す。
私は町歩きも大好きなのだ。
14:33
小城駅に到着。
歩行時間約8時間の旅が終わった。
山歩きをしたというより、本当に「旅」をした感じ。
楽しい一日であった。
頭のてっぺんだけが「人」ではない。
胴体も手も、そして足の爪先までが「人」なのである。
同じように、「山」は、山頂だけが「山」ではない。
中腹も、麓も、すべてが「山」なのだ。
今日は、天山のすべてを満喫できたような気がする。
帰りに、小城公園に寄った。
桜まつりで大いに賑わっていた。
小城公園から天山が見えた。
〈ああ、あそこまで行ってきたんだな~〉
と、見入り、しばし立ち尽くしていた。
天山は、
気高く、崇高な存在として、
こうしてブログを書き終えた今も、
私の心の中に……ある。
今回は、天山(1046m)。
佐賀県を代表する山である。
天山には、麓から何度か登っている。
いずれも岸川ルートだった。
さて、今回は、どこから登るか?
天山山頂直下まで車道が延びていなかった頃は、
鉄道の小城駅から歩き出して、
山頂を目指していたらしい。
ならば私も、
昔の人に倣って、小城駅から歩いてみたい。
岸川ルートは、麓から歩くと3時間~3時間半かかった。
小城駅から歩くとなると、どのくらいの時間がかかるのだろう?
距離的には岸川ルートよりも長いので、4時間以上はかかるだろう。
今どき、天山に4時間以上かけて登る人はいないだろう。
面白いことになってきた。(爆)
小城駅から歩き出し、祇園川に沿って登り、七曲峠登山口へ。
七曲峠登山口から山頂へ。
下山ルートは、上宮登山口へ下りて、
晴田小川内分校を経て、晴気川に沿って下り、小城の街を通って小城駅へ。
本日の佐賀県の日の出は午前5時55分とのこと。
小城駅からの出発を午前6時に決める。
6:00
小城駅を出発。
歩き出してすぐに、家々の隙間から天山を望む。
「遠い!」(笑)
本当にあそこまで行けるのか?
小京都・小城の風景を楽しみながら歩いて行く。
須賀神社、村岡の小城羊羹、ほたるの郷、天山酒造。
祇園川はホタルで有名。
天山はまだまだ遠い。
レンゲソウやオドリコソウ、
キランソウやオオイヌノフグリ、
春の花が満開。
7:39
最初の分岐。
ここは道なりの左へ。
間違って右に行かないように……。
7:44
この分岐を右へ。
左は、上宮登山口の方へ至る。
この時間になると、登山者の車が通りすぎるようになった。
私の姿を見ると、誰もが「おお~」というような表情になるので面白い。
一台の車が止まり、中年男性が、
「どこから歩いてるんですか?」
と訊いてきた。
「小城駅からです」
とさりげなく答えると、
「え~小城駅からですか~」
と仰天していた。(笑)
キケマンを発見。
嬉しい。
8:43
七曲峠に到着。
小城駅から2時間43分が経過。
割と早く着いた感じがする。
ここまでジョギングシューズで歩いてきたが、ここで登山靴に履き替える。
しばし休憩し、行動食を食べ、水分補給。
8:58
七曲峠を出発。
ツクシショウジョウバカマや
シハイスミレを見ながら、
ゆっくり歩いて行く。
雰囲気の好い登山道。
中年女性に追いついて抜こうとすると、
歩いている私を車で追い抜いた方だったらしく、
「七曲峠へ歩いて登っていらっしゃった方ですよね。どこから歩いてこられたんですか?」
と訊かれた。
再び、
「小城駅からです」
とさりげなく答えると、
「え~、小城駅からですか~」
と、またまた驚かれた。
こういうやりとりが、この後、もう一度あった。
尾根に出て、振り返る。
彦岳の美しい姿が見える。
青空が広がり、本当に最高の天気。
天山のホソバナコバイモは、
標高が高い分、
他の山より開花が遅めだが、
もうかなり咲いていて嬉しかった。
10:27
天山山頂に到着。
午前6時に小城駅を出発したので、
ここまで4時間半(休憩時間含む)近くかかったことになる。
天川登山口や上宮登山口から登ったのとは比較にならないくらいの達成感があった。
山頂では山ガールが展望を楽しみながらおしゃべりをしていた。
私も展望を楽しみながら早めのランチ。
10:49
天山山頂を出発。
あめ山を見ながら下って行く。
11:01
あめ山分岐を通過。
今年の1月13日に登ったとき、この辺りは積雪1mほどあった。
あの雪との格闘を思い出すと、感慨深い。
11:16
上宮通過。
シリーズ「麓から登ろう!」の第1回目で登った鬼ノ鼻山が見えた。
ここからは舗装道路歩き。
ジョギングシューズに履き替えようかと思ったが、面倒なので登山靴のまま歩く。
この舗装道路歩き、退屈かなと思いきや……
スミレ・ロードだったので驚いた。
色とりどりのスミレの花が、私の目を楽しませてくれた。
新緑も青空に映えて美しかった。
あの崩落していた箇所は、復旧工事が進んでいた。
有り難い。
12:09
晴田小川内分校を通過。
今はもう廃校になっているので、静寂が辺りを包んでいる。
桜満開の今、耳を澄ますと、新入生のはしゃぐ声が聞こえてくるような気がする。
ツクシが「どんだけあるんだ」というくらい生えている場所があった。(笑)
もうだいぶ里に下りてきた。
私は山も好きだけど、里の風景も大好き。
道路脇に白いものが目についたので近寄ってみると、サツマイナモリだった。
スノーマンだね。
晴気川に架かる橋から写真を撮る。
向こうに見えるのは高速道路。
もう街は近い。
そして、振り返ると……
もう天山があんなに遠くなった。
晴気川に沿って下り、再び橋の上から天山を撮る。
この時期、晴気川は菜の花で埋め尽くされる。
高速道路の下をくぐり、
住宅地を抜け、
やがて街の中へと入って行く。
こういう場所を歩いていると、徒歩日本縦断したときを思い出す。
私は町歩きも大好きなのだ。
14:33
小城駅に到着。
歩行時間約8時間の旅が終わった。
山歩きをしたというより、本当に「旅」をした感じ。
楽しい一日であった。
頭のてっぺんだけが「人」ではない。
胴体も手も、そして足の爪先までが「人」なのである。
同じように、「山」は、山頂だけが「山」ではない。
中腹も、麓も、すべてが「山」なのだ。
今日は、天山のすべてを満喫できたような気がする。
帰りに、小城公園に寄った。
桜まつりで大いに賑わっていた。
小城公園から天山が見えた。
〈ああ、あそこまで行ってきたんだな~〉
と、見入り、しばし立ち尽くしていた。
天山は、
気高く、崇高な存在として、
こうしてブログを書き終えた今も、
私の心の中に……ある。