一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

柏岳 ……武雄市の市街地に近い里山は、まだ佐賀豪雨の爪痕が残っていた……

2019年12月04日 | その他・佐賀県の山

今日も、武雄市図書館へ、
借りていた本の返却と、予約本の受け取りに行った。


ついでに、
隣接する武雄市文化会館の敷地内にある「鍋島藩武雄領主の庭園」へも足を運んでみる。
11月25日(月)に訪れたときには、ブログに、
「全体的な見頃はもう少し先だと思われる」
と書いたのだが、今日ははたして……

おお~、見頃を迎えているようだ。




ひときわ赤く紅葉した木が見える。


真下からパチリ。
いいね~


御船山を借景にして、パチリ。


もう一枚。


紅葉した喬木があったので、
駆け寄って、激写。








存分に紅葉を楽しんで、
武雄市内にある柏岳へ向かう。


桜で有名な円応寺の背後にあるのが、柏岳。


春には“桜のトンネル”になる。


円応寺の、どこか懐かしさを感じさせる風景。


紅葉も美しい。


階段がイチョウの葉で埋め尽くされていた。


見上げると、素晴らしい黄葉が……


お寺の左手に登山道があり、
しばらくは穏やかな道が続く。


が、植林帯の急坂が始まると、登山道は荒れに荒れていた。
佐賀豪雨の爪痕があちこちに残っており、
道が判然としない箇所も多々あった。


それでも植林帯を抜け出し、自然林に入ると、
崩壊箇所は少なくなった。


秋葉大権現に到着。
本社は静岡県春野にあり、「秋葉神社」として祀られている。




ここから尾根道(道らしい道はないが……)を歩いて行く。




展望台があったが、
崩壊寸前で、板がぶち抜けそうであった。


柏岳は展望が得られない山なので、
ここからの眺めは貴重。
遠くは多良山系の山々まで見ることができた。


柏岳山頂(238.8m)に到着。




四等三角点。


山頂の周囲の紅葉は、ひときわ美しかった。






登山道が荒れに荒れているので、
下山は車道を選択。
途中、眺めの良い場所があった。
市街地に近い低山とは思えない風景。


土砂崩れで、車道が完全に埋まっていた。
武雄市は佐賀豪雨で市街地の被害が大きかったので、
まだ山の方までは手が回らない状況のようだ。


池のある所まで下ってきて、


池の周回路を歩いてみる。


池の方から登るルートもあるのだが、
「通行止め」になっていた。
車道だけでなく、登山道も崩落箇所が多いようだ。


周回路も佐賀豪雨の被害箇所があちこちにあった。


佐賀豪雨の爪痕が痛々しかった柏岳。
復旧にはまだまだ時間がかかるような気がする。
また、誰でも気軽に登ることのできる山に戻ってほしいと思う。


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