一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

基山・大興善寺 ……歴史ある山の大展望と、由緒あるお寺の紅葉を楽しむ……

2019年11月22日 | 背振山系

11月21日(木)
今日は、鳥栖方面へ行く用事があったので、
ついでに基山(404.5 m)に登ることにした。
地名は「きやま」であるが、山名は「きざん」である。

基山(きざん)は、
西暦663年の白村江の戦いに敗れた大和朝廷が、
朝鮮半島からの襲撃に備えて大宰府を防衛するために築かれた日本最古の山城跡がある山。
基山町と(福岡県)筑紫野市の境にあるが、
山頂はわずかに佐賀県に入っており、(笑)
佐賀県の山である。
草地で展望がよく、
西斜面では草スキーが楽しめる。

今日は、その西側から登ることにする。
登り口では紅葉が見られた。








急斜面をゆっくり登って行く。


しばし休憩し、


再び登って行く。


登り終えると、
基肄城跡の碑を目にする。


素晴らしい眺めだ。


三角点のある山頂の方へ向かう。


基山山頂に到着。


一等三角点だ。


山頂の先に展望台が見えたので、
そこまで行ってみることにする。


途中、ヤドリギを見つける。


不思議な植物だ。


展望台からは、本当に素晴らしい眺めだった。
こちらは脊振山地方面。


左に目を移すと、


彼方に、くじゅうや、


由布岳も見ることができた。


急斜面を注意しながら下って行く。


鬼ノ鼻山のようなサザンカの小径があり、


小春日和に誘われてスミレも咲いていた。


色づいた木々も見られ、


黄葉や紅葉を楽しんで、
基山を後にした。




次に向かったのは、基山の近くにある、
紅葉で有名な大興善寺。
1300年近い歴史を持つ古刹で、
契山の麓に、
ヤフオクドームより広い75千平方メートルという広大な山林庭園「契園」を有する。
平日であったが、紅葉がピークということで、
人が多かった。
ここも急斜面が多く、登山の要素もあり、
足腰を鍛えて挑みたい。(笑)


本堂の先にある「契園」に、入園料600円を払って入る。
紅葉は見頃というで、
のっけから見事な「赤」に圧倒される。






大興善寺・契園のシンボル「八万四千塔最初の塔」。
江戸時代後期の高僧「豪潮律師」によって、
1802年(享和2年)に発願・建立された宝篋印塔だ。


この塔を正面から見ると、


塔から炎が噴き出ているように見えた。


その後も、山登りをしながら見事な紅葉を楽しむ。






紅葉と青空をわしづかみにする手のようにも見える。


紅葉だけでなく、




黄葉や、


様々な色の葉も見ることができる。


かなり登ってくると、
「石の上にも百年の木」があった。


まさに大きな石の上で成長したコバンモチで、


葉が小判の形に見えるモチノキであることからこの名がつくが、
「小判持ち」のようで縁起が好い。


その後、ゆっくり下って行き、


再び紅葉を楽しみながら、






「契園」入口に帰ってきた。


今日も一日の王になれました~


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