![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/3a/fdb24614d616ddf777d3bf792e126de1.jpg)
人気コミックを原作にしたキラキラ青春映画である。
普段、この手の映画はあまり見ないのであるが、
本作『覚悟はいいかそこの女子。』を見に行った理由はただひとつ。
唐田えりかが出演していたからである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/05/d3c89c155018a00244f7432e9c62de94.jpg)
唐田えりかを、美しき映画女優としてはっきり認識したのは、
濱口竜介監督作品『寝ても覚めても』(2018年9月1日公開)においてだった。
第2回「一日の王」映画賞・日本映画(2015年公開作品)ベストテンで、
私は、濱口竜介監督作品『ハッピーアワー』を第1位に選出した。
次作を、首を長くして待っていたのだが、
その次作『寝ても覚めても』で、私は唐田えりかに出逢ったのである。
唐田えりかの“美の衝撃”について、
私は次のように記している。
濱口竜介監督の商業映画デビュー作は、
突然行方をくらました恋人を忘れられずにいる女性が、
彼と“うり二つ”の男性と出会って揺れ動くさまを描いたラブストーリーであった。
映像が美しく、
静かに進行するストーリーの後に、驚きの展開が待っている傑作で、
商業映画としても成功している作品だと思った。
そして、ストーリーの展開以上に驚かされたのは、
ヒロイン・泉谷朝子を演じた唐田えりかの“美”であった。
〈こんなにも美しい女優がいたのか……〉
という驚き。
【唐田えりか】
1997年9月19日、千葉県生まれ。
2014年、アルバイト先のマザー牧場でスカウトされ芸能界入り。
2015年に大手企業CMに抜擢され、一躍話題になる。
2016年には、back number「ハッピーエンド」のMVに出演し、
圧倒的な透明感で話題になる。
TVドラマでは「こえ恋」(2016∕テレビ東京)、「ブランケット・キャッツ」(2017∕NHK)、「トドメの接吻」(2018∕日本テレビ)などに出演。
ファッション誌「MORE」の専属モデルとしても活躍中。
2017年からは、韓国にも活躍の場を広げ、
大手企業のCMや、
Brown Eyed Soulのナオルのシングル「Emptiness in Memory」MVなどに出演し、
さらなる注目を集めている。
本作『寝ても覚めても』で初ヒロインを務め、本格的に映画デビューを果たす。
本作『寝ても覚めても』での唐田えりかとの出逢いは、
古くは、
『ロミオとジュリエット』(1968年)でのオリヴィア・ハッセー、
『勇気ある追跡』(1969年)でのキム・ダービー、
『赤頭巾ちゃん気をつけて』(1970年)での森和代、
『おもいでの夏』(1971年)でのジェニファー・オニール
新しくは、
『阿弥陀堂だより』(2002年)での小西真奈美、
『ラブ・アクチュアリー』(2003年)でのキーラ・ナイトレイ、
『パッチギ! 』(2005年)での沢尻エリカ、
『天然コケッコー』(2007年)での夏帆、
『愛のむきだし』(2009年)での満島ひかり、安藤サクラ、
『最後の忠臣蔵』(2010年)での桜庭ななみ、
『SUPER8/スーパーエイト』(2011年)でのエル・ファニング、
『海街diary』(2015年)での広瀬すず、
『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017年)での石橋静河、
『四月の永い夢』(2018年)での朝倉あき
との出逢いに匹敵する。
一目惚れしやすい(熱しやすく冷めにくい)私としては、(笑)
もうこれ以上、好きな女優を増やしたくないのだが、
またもや唐田えりかに一目惚れしてしまった。
手放しの絶賛である。(笑)
以来、唐田えりかにまたスクリーンで逢いたいと思っていた。
その唐田えりかが、再びヒロインとして登場する映画が、
本作『覚悟はいいかそこの女子。』だったのである。
前作『寝ても覚めても』とは真逆のキラキラ青春映画であったが、
〈見たい!〉
と思っていた。
が、佐賀での上映館がなかった。
で、いつものように、福岡まで出掛けて鑑賞したのであった。
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幼い頃から女子に囲まれてきたイケメンの“愛され男子”古谷斗和(中川大志)。
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女性からチヤホヤされ、自分はモテると思い込んでいる斗和だが、
これまで誰とも交際した経験がなかった。
ある日、恋人ができた同級生の男子から、
「所詮、お前は観賞用男子だ!」
と言われた斗和は、
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簡単に彼女が作れると豪語し、
学年で一番人気があり、幾人の男達からの告白を断り続ける難攻不落のクールビューティー・三輪美苑(唐田えりか)に狙いをつけ、自信満々に告白するが、
「安っぽい告白」
と一瞬でフラれてしまう。
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まさかの展開に、現実を受け入れられない斗和は、
とにかく躍起になって、再三、アプローチを続けるが、撃沈の連続。
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しかし、そんなアプローチを続ける日々の中で、
次第に斗和は、美苑の優しさや人柄に触れ、
生まれて初めて、本気の恋におちていくのだった。
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だが、ある日、
彼女の視線の先に、美術教師・柾木隆次(小池徹平)がいることに気づく。
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大人の男性に憧れている美苑を目撃し、
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〈俺ははヘタレだし、まだまだだ……〉
と自覚した斗和は、
人生で初めて恋した相手に認めてもらうべく、
本気で奮闘し始めるのだった……
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単なるキラキラ青春映画だと思っていたが、
意外に真面目な映画で、ちょっとビックリ。
クールビューティーな三輪美苑(唐田えりか)は、
母との二人暮らしで、ボロアパートに住んでいる。
画家だった美苑の父は、彼女が幼い頃に亡くなっており、
借金生活のために、母はホステスをしている。
美苑自身もアルバイトをしており、バイト先でもらったパンを夕食にしている。
借金取り立ての男(※)もやってくるし、
穏やかさとは程遠い生活なのである。
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※私の好きな(佐賀県小城市出身の)荒川良々が借金取りを演じており、
これがまた“好い味”を出しており、見所のひとつになっている。
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その為、美苑は、お金がかかる修学旅行などの行事には参加しないのだ。
そんな美苑のために自分は何ができるのか……と考える斗和(中川大志)。
設定、そして序盤はキラキラ青春映画であるが、
中盤から終盤にかけては、斗和と美苑の“心の成長の物語”となっている。
爽やかな印象が残る“愛すべき小品”になっている。
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原作は、椎葉ナナの同名コミック。
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監督は、『片腕マシンガール』『ゾンビアス』など異色アクション映画を多数手がけてきた奇才・井口昇。
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主演は、中川大志。
私の故郷・佐世保を舞台にした映画『坂道のアポロン』(2018年3月10日公開)で川渕千太郎を演じていたので、私にとっては好印象の男優。
中川大志のコミカルで爽やかな演技が、この作品を面白いものにしている。
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そして、ヒロイン・唐田えりか。
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井口昇は、唐田えりかの様々な表情を撮っていて、
彼女の“美”を存分に楽しませてくれる。
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クールビューティーな表情だけでなく、
不安、悲しみ、喜びなどの表情も見ることができるし、
しかも顔のアップを多用しているので、
唐田えりかの美を余すところなくスクリーンいっぱいに堪能することができる。
唐田えりかファンには「何度でも見たい」と思える作品になっていた。
私にとっての今年(2018年)出逢った“美の衝撃”は唐田えりかだったのだが、
それを裏付けるようなニュースが先月飛び込んできた。
10月4日、釜山国際映画祭において、
濱口竜介監督作品『寝ても覚めても』に主演した東出昌大と、ヒロインを演じた唐田えりかがレッドカーペットを歩き、韓国のファンを魅了したのであるが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/26/5ee160617a11e2020518d45a96818596.jpg)
前日に行われたマリ・クレールAsia Star Awardで、
東出昌大、唐田えりかが揃って「フェイス・オブ・アジア賞」を受賞したというのだ。
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「フェイス・オブ・アジア賞」は、
今後のアジアでの活躍が期待される俳優に授与されるもので、
日本だけでなく、アジアにおいても期待されている証ともいうべき賞。
背が高く、スタイルの好い二人が並んだ姿は、本当に美しい。
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“フェイス・オブ・アジア”賞を頂けたことも全部夢みたいで……アジアの顔……
これからもっと映画に携われるよう、頑張ろう。と強く思いました。
と、インスタグラムでコメントしていた唐田えりか。
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今後、映画では、
『21世紀の女の子』(2019年新春公開予定)というオムニバス作品が控えている。
15人の女性若手映画監督による1篇8分以内の短編15篇により構成される映画で、
唐田えりかは、山戸結希監督の「離ればなれの花々へ」という作品に出演している。
山戸結希監督といえば、
第3回 「一日の王」映画賞(2016年公開作品)で、
最優秀監督賞に選出した監督。
期待の若手女性監督で、唐田えりかをどう撮っているのか、楽しみ。
唐田えりかは、2016年、
「ヒルナンデス」という番組で、富士山に登っており、
(動画)
唐田えりか 夏の大挑戦!上編
唐田えりか 夏の大挑戦!下編
それ以来、山登りが大好きとのことで、
自身のインスタグラムでも、山ガール姿を披露している。
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女優としての活躍も期待したいが、
山ガールとしても山岳雑誌などで何度でも見たい気もする。
唐田えりかに関しては、もう“期待”しかないのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/b4/7aee2a940297d4993cf5497bce1a91d9.jpg)