一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

深秋の天山 ……まだ残っていたムラサキセンブリと、知られざる紅葉を楽しむ……

2019年11月13日 | 天山・彦岳

11月12日(火)
天山の稜線では、
秋の花はもうほとんど終わっている。
秋の花が終わると、登山者は極端に減少する。
花が目的の登山者が来なくなるためだ。

だが、私が通う散歩道には、
稜線より標高が低い分、
まだ秋の花が残っているような気がした。
それを確認に行くついでに、
天山の紅葉も楽しみたいと思った。

ということで、午前9時頃に家を出て、天山に向かう。
予想通り、山頂には誰もいなかった。


今日は、「晴れたり曇ったり」を繰り返す変な天気。
南側は雲が多く、遠望も利かない。


北側は、南側よりは雲が少なく、脊振山系の山々も見えた。


いつものように稜線散歩。


ミヤコザサは、秋から冬に向かって、葉の縁が白く枯れてゆくが、
緑一色だったミヤコザサも白く縁どられて、
冬が近いことを教えてくれる。


花期を終えた秋の花々を確かめながら歩いて行く。
ウメバチソウ、


アキノキリンソウ、


タンナトリカブト、


マツムシソウ、


センブリ、


モウセンゴケ、


そして、ホソバノヤマハハコ。


枯れてもなお美しい。


ツルリンドウは赤い実になっていた。


花はないかと探すと、


一輪だけ見つかった。


嬉しい。


リンドウもほとんどが終わっていたが、


所々でまだ花を見ることができた。


ありがとう。


彦岳が見える場所まで行って、引き返す。


いつもの場所で、こんな風景を見ながら珈琲タイム。


本日の「天山壁」。


これから散歩道へ向かう。


まずは、散歩道の紅葉を楽しむことにする。
天山は稜線に木々が少ないということもあって、
天山で紅葉狩りをする人はあまりいないような気がするが、
知られていないだけで、天山は案外“紅葉の山”でもあるのだ。

黄葉を見ながら歩き出す。


黄色一色。


こちらは、昨年見つけた紅葉の木。




うっとり眺める。


ムラサキシキブの実が鮮やか。


美しい。


黄葉と紅葉との共演。


こちらは、様々な色の葉の競演。


虹のように美しい。


山の斜面の紅葉。


天山には灌木(背の低い木)しかないようなイメージがあるが、
もちろん喬木(背の高い木)だってある。
そして、喬木の紅葉は一段と美しい。


いいね~


モミジだけでなく、


いろんな木が紅葉しているので、
葉の形も様々。


楽しい。




天山で、もっとも紅葉が鮮やかな場所へ。


大木の紅葉。


圧倒される。




見ている私も躰が赤く染まっていくようだった。




最後に、散歩道で出逢った花を少しだけ紹介しよう。
ヒメアザミは、まだたくさん残っていた。


散歩道のリンドウは、まだまだ元気。


美しい花を堪能することができた。


〈さすがにムラサキセンブリの花は終わっているかな……〉
と思ったが、
まだ残っていたので嬉しかった。




こちらにも咲いている。


今年最後の天山のムラサキセンブリ。


美しい。


4弁の花も……


散歩道には、レイジンソウもまだ残っていた。


こちらにも。


今日も一日の王になれました~


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