一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

霧の天山 ……シギンカラマツ、サイヨウシャジン、ヤマホトトギスが開花した……

2019年07月25日 | 天山・彦岳


7月24日(水)
今日は、一日中「曇り」の予報であった。
天山を見上げると、雲に覆われてまったく見えなかった。
雨が降っているのか、
それともガスっているだけなのか……
〈まあ、雨が降っていても、傘をさして歩けばいいだけ……〉
と思い、車で出発。
中腹あたりから霧がたちこめ、
上宮登山口駐車場に着く頃には、幻想的な雰囲気になっていた。

平日で、しかもガスっているので、
駐車場には一台の車もなかった。


〈静かな山歩きが楽しめそうだ……〉
と、ワクワクしながら歩き出す。


ガスっているだけで、雨は降っていない。


小さなキノコがたくさん。


テリハアカショウマもたくさん。


ヤマシロギクがもう咲き始めていた。


ここを抜けると、「ハンカイソウの小径」。


ハンカイソウは終盤を迎えていたが、
まだ美しさを保っていた花をパチリ。
左側に蜜を吸っているツマグロヒョウモンが見える。


オカトラノオもまだまだ元気。


あめ山分岐を通過。


ゆっくり登っていく。


オトギリソウや、


キガンピの花が咲いている。


天山山頂に到着。
やはり誰もいなかった。


当然のことながら展望はないので、稜線散歩へ。
稜線は視界20メートルほどであった。


オミナエシが咲き始めていた。


カワイイ。


稜線のテリハアカショウマは小ぶりなものが多い。
テリハは照葉の意で、葉に光沢があるのが特徴で、
花は淡紅色から白色まである。
天山山地全体では白色花が多いが、
稜線には淡紅色が多いような気がする。


アカショウマのアカは赤を意味しているが、
茎が赤黄色を呈しているからであって、花色とは関係がない。


マイサギソウは他の野草と同色なので見つけにくい。


だから、見つけると嬉しい。


稜線でもコオニユリが咲き始めた。


カキランは終盤を迎えているが、
比較的美しいものをパチリ。


保護区のカキランもたくさん花をつけていた。


今は、ノギランがピークを迎えている。


よく見ると、美しい花だ。


ホソバシュロソウも随分増えてきた。


私だけの天山。


完璧な形をしたヤマホトトギスを発見。


天山のチングルマとも言うべきノイバラの花もたくさん咲いている。


大ぶりなオオバギボウシよりも、
小ぶりで可愛いコバノギボウシの方が好もしい。


キュウシュウコゴメグサは、今年はそれほど多くないような気がする。


モウセンゴケと一緒にパチリ。


ホソバノヤマハハコは随分と大きくなってきた。


マツムシソウは、開花間近。
「早く、早く!」


もう少し先に行ってみる。


イタドリや、


サイヨウシャジンが咲き始めていた。
嬉しい。


カワラナデシコの花はかなり増えていた。


いいね~


いつもの場所で、まったり。


本日の「天山壁」。


先程とは違う場所で、マイサギソウに出逢う。


舞ってるね~


そして、今日の目的の花、シギンカラマツを探すと、
「あった~」


まだ咲き始めたばかりだけど、


逢えて嬉しい。


今日も一日の王になれました~

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