一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

桜の名所と、八幡岳、鬼ノ鼻山 ……桜、サクラ、さくら、そしてシュンラン……

2019年03月31日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山


佐賀県では、今、桜が満開を迎えている。
私の住む町の周囲には桜の名所が多く、
今日は、その中から、私のお気に入りの場所を巡ることにしよう。

①馬場の山桜(武雄市)
以前は、知る人ぞ知る場所であったのだが、
最近は、県外からの観光客も多く、かなり有名になっている。
人の多い昼間に行くと、写真に人ばかり写ってしまうので、
“朝一番”に行くことにしたのだった。

朝7時半頃に到着。
驚いたことにもう車が10台ほど駐まっている。
桜の正面にはもうカメラを持った人が何人もいたので、
私は、桜の裏手へ向かった。
昔は、ここに菜の花は無かった。
裏手にも菜の花があることを知っている人が少ないのだろう、
ここには誰もいなかった。


ムラサキケマンが咲いていた。


ムラサキケマンと菜の花と山桜を一緒にパチリ。


“馬場の山桜”を、いろんな角度から楽しむ。




白い菜の花があった。
大根の花か……


“馬場の山桜”と言えば、黄色い菜の花と一緒の写真が定番であるが、
白い菜の花との一緒の“馬場の山桜”もなかなか好い。


ツクシの大群生を見ながら、山桜の正面に回り込む。


おっ、いいね~


こちらからも美しい。


“馬場の山桜”における最高の一枚。


②赤穂山八天桜(武雄市)
次に向かったのは、“赤穂山八天桜”。
ここも知る人ぞ知る場所。


夜は、ライトアップされる。


ここは誰もいなかった。


③円応寺参道の桜並木(武雄市)
武雄市の市街地に近い場所にある“円応寺参道の桜並木”。


ここも満開。


脇の路地に猫がいたのでパチリ。
「なに撮ってんだよ!」


振り返って、パチリ。
見事な桜のトンネル。


いいね~


④ジラカンス桜(武雄市)
八幡岳の中腹にある“ジラカンス桜”。


大きな桜だ。




池と一緒にパチリ。


菜の花と一緒にパチリ。


隣の桜との間に鯉のぼりを入れてパチリ。


⑤八幡岳
“ジラカンス桜”から、さらに上に向かい、八幡岳へ。
この写真の真ん中は登山道なのだが、
登山道にまでオオキツネノカミソリの葉が生えており、
道が判らなくなっている。


今年の夏が楽しみだ。


ユリワサビ、


ヤマルリソウ、


キケマン、


セントウソウなどが咲いている。


よく見ると美しい。


ホソバナコバイモも咲いていた。


カワイイ~


もうすぐ山頂。


八幡岳はフキノトウが多い。


八幡岳山頂に到着。


好い眺め。


⑥多久聖廟・西渓公園(多久市)
多久聖廟は、宝永5年(1708年)多久茂文が孔子像を安置し、
領民に「敬」の心を培わせるために建てた孔子廟で、
現存する聖廟としては、
足利学校(栃木県)、閑谷学校(岡山県)に次ぐ古い建物だ。



多久聖廟の敷地内に、東原庠舎もある。
東原庠舎とは、
1699年に創立された、身分の区別なく庶民にも門戸を開いた学校で、
日本初の工学博士・志田林三郎や、
明治刑法を起草した鶴田斗南など、多くの人材を輩出している。


多久聖廟と西渓公園の間に、桜の林がある。


ほとんど知られていない場所。


この桜の林の彼方に見えるのが、天山。


ねっ。


西渓公園に到着。


ここは人が多かった。


新緑と桜のコラボを楽しむ。


⑦鬼ノ鼻山
“憩いの森”からとりつき、鬼ノ鼻山山頂へ。


鬼のテラスで展望を楽しみ、


散歩道へ。
シハイスミレがたくさん咲いていた。


センボンヤリもたくさん。






これが一番美しかった。


ねっ。


⑧天ヶ瀬ダムの桜(多久市)
鬼ノ鼻山の中腹にある天ヶ瀬ダムへ。


このダム湖の周囲にある桜がなかなか好いのだ。


これだけ咲いているのに、誰もいない。




すべて独り占めだ。


今日行った8箇所は、全部、私の家から車で20分から30分で行ける場所にある。
8箇所も回ったのに、正午頃には自宅に戻ってきた。
かように、私は、素晴らしい場所に住んでいるのだ。
今日出逢ったシュンランを思い出しながら、


「いま、ここに在る」幸せをかみしめるのだった。


今日も一日の王になれました~


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