一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

平尾台(大平山~貫山~周防台~桶ヶ辻) …「神々が造りし石の庭」で遊ぶ…

2011年04月24日 | その他・佐賀県外の山
昨年の8月15日に、
リーフさん、ビスターリさん、平六さん、タクの4名で、平尾台へ行った。
キキョウやノヒメユリ、ヒオウギなど多くの花に出逢うことができた。
この時、リーフさんから、
「春も素晴らしいんです。たくさんの花が咲きますよ」
と教えて頂いた。
できるものなら来年の春にもまた行きたいものだと思っていたら、
嬉しいことにまたお声をかけて頂いた。
こうして同じメンバーでの2度目の平尾台行きが実現した。

午前7時に金立SAで待ち合わせ。
天気が心配だったが、大丈夫のようだ。
昨年と同じく、ビスターリさんが運転するパジェロで、一路「平尾台」へ。
今回、リーフさんが考えて下さったルートは、
吹上峠休憩所駐車場~大平山~四方台~貫山~四方台~周防台~桶ヶ辻~茶ヶ床園地~吹上峠休憩所駐車場。


8:17
吹上峠休憩所駐車場に到着。
すぐに準備とストレッチ。

8:33
吹上峠休憩所駐車場を出発。
登山口からして美しい風景。
なかなか足動かず。(笑)


昨年夏は背丈ほどある茅などが生い茂っていて難儀したが、
今日は野焼き後とあって、気持ちよく登って行く。


ヤブレガサがたくさん。


センボンヤリもたくさん。


センボンヤリは、蕾の方が美しいかも。


アケビの花も美しい。


そしてお待ちかねのヒトリシズカ。
ビックリの大群落。


こんなに咲いていると、有難味がなくなってしまう……(贅沢)


9:33
大平山山頂に到着。


素晴らしい風景。


「日本ではないような風景だね」
とは、全員一致の意見。


四方台に向けて歩いて行く。
この急登はかなりキツイ。


10:19
四方台に到着。
貫山に向けて出発。


フデリンドウがたくさん咲いている。


もうすぐ山頂。


10:41
貫山山頂に到着。
ここで、少し早めの昼食。


こんな風景を眺めながらの贅沢ランチ。
リーフさんからイチゴや手作りのお菓子を頂いた。
感謝!


11:29
貫山山頂を出発。


11:45
四方台を通過。

大平山方面を眺める。
本当に素晴らしい風景。


中峠が見えてきた。


12:12
中峠を通過。
中峠から右折し、しばらく歩く。

在来種のタンポポを発見。


「ねっ」


周防台にとりつく。


急登を登り切り、展望を楽しむ。


12:31
周防台に到着。


桶ヶ辻に向けて出発。


花束のようなリンドウに出逢う。


12:56
桶ヶ辻に到着。


ここからも素晴らしい眺め。


幾重にも重なり合う山々が美しい。


アリアケスミレや、


ウグイスカグラを見ながら下山する。


13:40
茶ヶ床園地に到着。
トイレ休憩の後に出発。

夏はこんなだった周防台方面の眺めは、


草のない春は、石灰岩がたくさん露出して、このような風景となる。


大平山方面も、夏はこうであったが、


今日はこのような風景に……
どう考えても、神々が造った石の庭としか思えない。
アイヌ民族の人々は大雪山連峰を親しみと畏敬の念をこめてカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼んでいたそうだが、今、我々は、平尾台の結晶質石灰岩からなるカルスト台地を、「神々が造りし石の庭」と呼びたい。
そしてそこで遊ぶのは、神々ではなく、私たち人間だ。


14:16
吹上峠休憩所駐車場に到着。
歩行時間約5時間の山歩きが終わった。

最後に、今日出逢えた花々を、少しだけ紹介。
まずは、なんといってもオキナグサ。
たくさん咲いていた。
羨ましい程に……


もうすでに翁になっている花もあり、


まだ咲いたばかりの花もありと、
存分に楽しめた。


今日、私が逢いたかった花はホタルカズラ。


得も言われぬ美しさ。


この色合いをなんと表現すればいいのだろう。


ずっと見ていたいほど魅入られてしまった。


リーフさんが今日いちばん逢いたかった花は、
シロバナハンショウヅル。
蕾ばかりしか見当たらず、今日はまだ咲いてないか……
と諦めかけたとき、
「あった~」
と、ビスターリさんの声。
蕾のときとはまったく違う、開花したときの花。
こんなに美しいとは……


今日一日、雨はまったく降らなかった。
帰宅したら配偶者が、
「雨が降って大変だったでしょう?」
と言うので、
「いや、まったく降らなかったよ」
と答えると、
「こっちは朝に激しく雨が降り、昼間も断続的に降っていたのよ」
とのこと。
心配していた天気もバッチリで、文句なしの楽しい一日であった。
リーフさん、ビスターリさん、平六さん、ありがとうございました。

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