一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

シリーズ「麓から登ろう!」③八幡岳 ……南から北へ・八幡岳横断ルート……

2011年04月21日 | シリーズ「麓から登ろう!」
シリーズ第3弾は、八幡岳。
八幡岳は山頂まで車道が延びているので、歩いて登ろうという人は少ない。
登山者であっても、池高原の駐車場に車を駐めて山頂を目指す人がほとんどだ。
麓から登ろうという人は、ごく稀だ。
私の場合、3年前に「眉山・八幡岳・船山(女山)」の三山縦走をしているので、川内峠からは当然登っている。
蕨野にある物産直売所の駐車場からも3度ほど登っている。
今年も2月13日に長崎組・福岡組の方々と登ったばかりだ。
さて、今回はどこから登ろうか……

佐賀県道25号(多久若木線)は、多久市から武雄市に至る道路で、
私は、伊万里方面に行く時によく利用する。
この県道25号線の女山峠に登る手前あたりに、「八幡岳登山口」の道標がある。


前から気にはなっていたのだが、ここからはまだ登ったことがなかった。
たぶん、この登山口から登ったことのある人はあまりいないのではないだろうか?
今日は、ここから出発し、山頂を経て、反対側の「道の駅・厳木」へ下山することに決める。


配偶者に登山口まで送ってもらう。
8:43
出発。


車1台がやっと通れるほどの狭い道を登って行く。
かなりの急坂だ。



いまでは珍しくなったレンゲソウ畑。
これだけたくさん咲いていると嬉しくなる。


イノシシさんへ
ここの田んぼはおいしくありませんので
ほかの田んぼへおまわりください!!
けんぞうくんより


集落を抜けると、分岐があり、
ここから左折。
道標もあるので、間違えることはない。



かなり登ってきた。
段々畑の向こうに徳連岳に連なる稜線が見える。


時折、ハッとするような美しい風景に出逢う。


八幡岳峠が見えてきた。
9:33
八幡岳峠に到着。
道標は、右を指しているが、ここは左折。
左折し、少し下る。



すると、九州自然歩道の案内板があるので、ここから右折する。


急な坂道を10分ほど登ると、



川内峠からの登山道にぶつかる。
ここから登山道らしい登山道になる。


植林帯の中を20分ほど登ると、自然林の美しい道になる。
ここから先は、私の大好きな道。


石清水に手を浸し、


しばし寛ぐ。


登山道にまで、葉がたくさん出ている。
例年よりも葉が多いような気がする。
今年の夏が楽しみだ。


10:44
八幡岳山頂に到着。
ゆっくりゆっくり歩いて約2時間。


展望所へ移動。
眺めを楽しむ。


蕨野の棚田。
2月13日が思い出される。


鬼ノ鼻山から聖岳への稜線が見えた。


11:10
下山開始。


登山道を一直線に下るのは面白くないので(それに暗いし)、
車道を歩くことにする。



車道歩きは、意外な発見があることが多く、それも楽しみ。
この道では、ヤマルリソウや、


キケマンの大群落に出逢ってビックリ。


キャンプ場に到着。
ここで、珈琲を淹れ、ランチ。
ここでも2月13日が思い出され、懐かしかった。


12:08
キャンプ場を出発。

電波塔が乱立している八幡岳であるが、
こうして池越しに眺めると、案外美しい。


12:35
分岐に出合い、ここから右折する。


この道には「リンドウの丘」とも呼ぶべきリンドウの群生地があった。


13:10
瀬戸木場の分岐にさしかかる。
ここは道なりに左へ。




瀬戸木場から少し下ると、視界が開ける。
ここからは、展望を楽しみながら下って行こう。


この道から見る天山は、双耳峰に見える。
佐賀、小城方面から見る天山とはかなり違う。


ここから見る作礼山は、男性的な山岳美を見せる。
菜の花畑が美しい(秋はコスモス畑となる)


ゴールが見えてきた。


14:12
「道の駅・厳木」に到着。
歩行時間約5時間の楽しい歩き旅であった。


今日、出逢った花をいくつか……
ジロボウエンゴサク。


ホソバナコバイモ。


もうほとんどが咲き終わっており、
こんな感じになっているものが多かった。


で、今日の出逢いでいちばん嬉しかったは、この花。


また逢いにくるよ~


【お知らせ】
平六さん(ネイチャー佐賀)主催の八幡岳自然観察会が、
5月8日(日)に行われます。
唐津市相知支所前に午前8時45分までに集合。(13時30分解散予定)
観察場所は八幡岳キャンプ場周辺。
観察場所へは乗り合わせて行きますので、車でない方もOK。
山歩きのできる服装、運動靴、水筒、ハンカチ、帽子、菓子少々、軽食。
(現地で春菜の天ぷらを試食します)
小雨決行。
参加費200円。(子供無料)

申し込みは、平六さんまで。
※昨年の模様はコチラからご覧頂けます。

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