一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……モウセンゴケの花が咲き始め、マツムシソウも開花間近になってきた……

2021年07月17日 | 天山・彦岳


7月16日(金)

かつて山岳会に所属していた50代の頃、
前期高齢者の先輩会員から、
「60歳になったらガクッとくる。65歳になったらガクッ、ガクッとくる」
と教えてもらったことがあるのだが、
65歳になったときはそうでもなかったので、私の場合は違うのか……と思ったりしたが、
66歳になると、ガクッ、ガクッときた。(爆)
この夏で67歳になるが、体力は急速に衰えてきている。
日頃から山登りをしているので、同年齢の男性よりは体力も脚力もあると思うが、
私自身の尺度からすると、すべての面で、衰えは否めない。
登山の間隔が空いたりすると、(目に見えて)衰えは顕著になる。
加えて、腰の痛み、肩の痛み、膝の痛み、指の痛みなどの関節痛が周期的にやってきて、
関節部の潤滑油が少なくなってきているを実感させられる。
なので、私にとっての山登りは、
かつては「山野草の観賞」「精神の浄化」などを目的としてきたが、
現在では「体力の現状維持」の為という意味合いが強くなってきた。(苦笑)
今日の山登りも「体力の現状維持」が主目的ではあるが、
山に咲く花も楽しみたい。

いつものように、天川登山口から出発。


夏草に覆われて、登山道がより一層狭まっている。


オカトラノオや、


オトギリソウを見ながら、ゆっくり登って行く。


いつもの場所で、パチリ。


もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。


雲仙が幽かに見える程度の展望。


さあ、稜線散歩へ。


サイヨウシャジンがもう咲き始めていた。


嬉しい。


テリハアカショウマも多くなっていたが、


ノギランがそれにも増して多くなり、




次々に開花していた。


カキランも各所に咲いており、




目を楽しませてくれる。


ホソバシュロソウも目立って増えてきた。




楽しい。


ルリシジミ(雄)の美しさにしばし見惚れる。


マイサギソウも、今日はあちこちで見ることができた。
こちらは終盤を迎えている。


こちらもピークを過ぎた感じ。




こちらもイマイチ。


美しいマイサギソウはないかと探すと、
「あった~」


もう、完璧。


見事に舞っている。


下からもパチリ。


ハンカイソウは、ピークを少し過ぎた感じ。


意外に花期は短い。


天山のチングルマ(と私が勝手に呼んでいる)ノイバラの花も、


あちこちで見ることができた。


キガンピの花も一斉に開花し始めている。




彦岳が見える所まで行って、引き返す。


いつもの場所で、こんな風景を見ながら珈琲タイム。


本日の「天山壁」。


オオバギボウシや、


キュウシュウコゴメグサを見ながら山頂へ戻り始める。


モウセンゴケの花が咲き始めていた。


小さくて、


可愛くて、


大好きな花。


ずっと見ていたい。


イタドリも開花していた。


ヒヨドリバナや、


オミナエシや、


そして、大好きなマツムシソウも、
蕾が色づき始めて開花間近。


「早く、早く!」


楽しみがたくさん詰まった天山。
今日も「一日の王」になれました~


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