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今週は、ヴァイオリニスト・滝村依里さんのリサイタルに行くために、木曜日ではなく金曜日に休みを取った。
リサイタルは午後2時(鳥栖市中央公民館ホール)からなので、
〈午前中は山へ行こう……〉
と思ったのだが、
ひとつ気になっていることが……
〈セリバオウレンは咲いているだろうか?〉(笑)
今年は厳冬と呼びたいほど寒い日が続いているので、春の花の開花は当然遅れるだろう。
〈まだ咲いていないだろう……〉
という気がするが、
〈ひょっとしたら……〉
という望みも捨てきれない。
来週は見に行けそうにもないし、行くなら今日しかない。
〈ダメもとで行ってみよう〉
ということで、多良山系の登山口・黒木郷へまず行くことにした。
朝から雨が降っており、黒木郷にも霧雨が降っていた。
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経ヶ岳も見えなかった。
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まず迎えてくれたのは、ロウバイ。
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色のないこの時期、黄色い花が嬉しい。
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マンサクの花の蕾も、ほころび始めていた。
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で、セリバオウレンはというと……
ほんの僅か咲いていた。
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まだまだこれから……といった感じだが、
雨の雫を身に纏い、けなげに咲いていた。
春が少しだけ近づいたような気がした。
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黒木郷からの帰り、鹿島市にある蟻尾山(192m)に行った。
山と溪谷社のガイドブックには載ってないが、
佐賀新聞社刊『SAGAの山あるき。』(佐賀勤労者山岳会編)にリストアップされている山で、私はまだ登ったことがなかった。
古文書には有尾山(ありおやま)と書かれているが、今は蟻尾山(ぎびざん)と呼ばれている。
佐賀県の山仲間でも話題にならない山で、登ったことのある人も少ないのではないだろうか。
蟻尾山が見えてきた。
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川沿いに右に回り込み、下の展望台まで車で登っていく。
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野球場の上にあるこの展望台に車を駐め、ここから歩き出す。
左側にある案内板の横から登って行く。
案内板には蟻尾山の由来について記されている。
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遊歩道のような感じの道を登って行く。
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10分ほどで、上の展望台に着く。
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この展望台から少し登った所が山頂。(とその時は思った)
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プレートらしきものもあったので、しばらく寛いで、下山した。
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あまりにもあっさり山頂に着いたような気がして不安になり、車に置いていた『SAGAの山あるき。』を手に取った。
本に載っている蟻尾山山頂の写真が、いま見てきた山頂とは違うことに気づく。
〈あれれ、やっちまった〉
短時間で登れる山ということで、ガイドブックの内容をよく読んでいなかった。
さっきの場所は山頂ではなかったのだ。
ふたたび登り始める。
先程山頂と思った場所に着き、その奥を見ると、向こうにここより少し高い山影が見える。
だが、道がない。
上の展望台の左手に道があるので、そこから歩き出す。
だが、どんどん下って行く。
間違ったかな……と思い始めたころ、分岐に出る。
ここから右折する。
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すると道は登りになった。
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みかん畑のようなところを抜けると、
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やっと山頂についた。
ホッ。
山頂には、大天狗(左)と弁財天(右)の石碑がある。
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石碑の裏側から見ると、こんな感じ。
ここは修験者の活動の跡とのこと。
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この後、武雄に行き、配偶者から頼まれた用事を片付け、鳥栖に向かった。
開演45分前に鳥栖市中央公民館ホールに到着。
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当日券を買い、中に入る。
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ここで、瀧村依里さんのプロフィールを紹介。
【瀧村依里】(たきむらえり)
神戸市出身。
2000年、第54回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位。
05年、第3回東京音楽コンクール弦楽部門第1位。
07年、第8回フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウスコンクール第1位。
08年、第77回日本音楽コンクール第1位、併せてレウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞受賞。
これまでに国内主要オーケストラと共演、
室内楽ではステラクァルテット(2003~2009)及びトリオ・プリズム(2009~)として積極的な演奏活動を行っている。
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て同大学を首席卒業、
学内にて安宅賞、アカンサス賞、三菱地所賞を受賞。
現在同大学院修士課程に在籍。
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毎年年末にNHKで放送される「日本音楽コンクール」の模様は、毎年欠かさずチェックしている。
これからどんな若い才能が伸びてくるのかが判るし、楽しみなのだ。
2008年のヴァイオリン部門の優勝者は、彼女であった。
あれから2年半、今日はどんな演奏を聴かせてくれるだろう。
今回は、「公共ホール音楽活動化事業」のアーティストとして鳥栖市に呼ばれたとのこと。
「公共ホール音楽活動化事業」とは、地域においてクラシック音楽を身近なものとするため、鳥栖市市民文化会館が「アクティビティ」と呼ばれる公共ホールでの活動とホールでのコンサートを財団法人地域創造と共に企画・運営する事業。
今回の「アクティビティ」は、市内3つの小・中学校で行われた。
その時の授業風景の写真がロビーに展示してあった。
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ホールの中はこんな感じ。
この後、席はほとんど埋まった。
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演奏曲は次の通り。
エルガー:愛のあいさつ
モンティ:チャルダッシュ
マスネ:タイスの瞑想曲
ブラームス:FAEソナタよりスケルツォ
モーツァルト:ヴァイオリンソナタ第28番K.304
第1楽章:Allegro
第2楽章:Tempo di Menuetto
―休憩―
ショパン:ノクターン第2番
ショパン:ノクターン第20番 遺作
シューマン:ロマンス
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番
第1楽章:Allegro
第2楽章:Adagio
第3楽章:Un poco presto e con sentimento
第4楽章:Presto agitato
―アンコール―
バッハ:G線上のアリア
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
みんながよく知っている曲を中心にプログラムが組まれ、楽しいコンサートだった。
経歴からして天才肌の気難しい人かと思ったが、ホンワカした感じの明るい人だった。
曲を解説しながら演奏されたのだが、その声のカワイイこと……(笑)
声、容姿、演奏……どれもが、春風のような爽やかさだった。
春の妖精が舞い降りてきたような、そんなリサイタルであった。
リサイタルは午後2時(鳥栖市中央公民館ホール)からなので、
〈午前中は山へ行こう……〉
と思ったのだが、
ひとつ気になっていることが……
〈セリバオウレンは咲いているだろうか?〉(笑)
今年は厳冬と呼びたいほど寒い日が続いているので、春の花の開花は当然遅れるだろう。
〈まだ咲いていないだろう……〉
という気がするが、
〈ひょっとしたら……〉
という望みも捨てきれない。
来週は見に行けそうにもないし、行くなら今日しかない。
〈ダメもとで行ってみよう〉
ということで、多良山系の登山口・黒木郷へまず行くことにした。
朝から雨が降っており、黒木郷にも霧雨が降っていた。
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経ヶ岳も見えなかった。
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まず迎えてくれたのは、ロウバイ。
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色のないこの時期、黄色い花が嬉しい。
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マンサクの花の蕾も、ほころび始めていた。
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で、セリバオウレンはというと……
ほんの僅か咲いていた。
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まだまだこれから……といった感じだが、
雨の雫を身に纏い、けなげに咲いていた。
春が少しだけ近づいたような気がした。
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黒木郷からの帰り、鹿島市にある蟻尾山(192m)に行った。
山と溪谷社のガイドブックには載ってないが、
佐賀新聞社刊『SAGAの山あるき。』(佐賀勤労者山岳会編)にリストアップされている山で、私はまだ登ったことがなかった。
古文書には有尾山(ありおやま)と書かれているが、今は蟻尾山(ぎびざん)と呼ばれている。
佐賀県の山仲間でも話題にならない山で、登ったことのある人も少ないのではないだろうか。
蟻尾山が見えてきた。
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川沿いに右に回り込み、下の展望台まで車で登っていく。
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野球場の上にあるこの展望台に車を駐め、ここから歩き出す。
左側にある案内板の横から登って行く。
案内板には蟻尾山の由来について記されている。
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遊歩道のような感じの道を登って行く。
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10分ほどで、上の展望台に着く。
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この展望台から少し登った所が山頂。(とその時は思った)
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プレートらしきものもあったので、しばらく寛いで、下山した。
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あまりにもあっさり山頂に着いたような気がして不安になり、車に置いていた『SAGAの山あるき。』を手に取った。
本に載っている蟻尾山山頂の写真が、いま見てきた山頂とは違うことに気づく。
〈あれれ、やっちまった〉
短時間で登れる山ということで、ガイドブックの内容をよく読んでいなかった。
さっきの場所は山頂ではなかったのだ。
ふたたび登り始める。
先程山頂と思った場所に着き、その奥を見ると、向こうにここより少し高い山影が見える。
だが、道がない。
上の展望台の左手に道があるので、そこから歩き出す。
だが、どんどん下って行く。
間違ったかな……と思い始めたころ、分岐に出る。
ここから右折する。
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すると道は登りになった。
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やっと山頂についた。
ホッ。
山頂には、大天狗(左)と弁財天(右)の石碑がある。
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ここは修験者の活動の跡とのこと。
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この後、武雄に行き、配偶者から頼まれた用事を片付け、鳥栖に向かった。
開演45分前に鳥栖市中央公民館ホールに到着。
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当日券を買い、中に入る。
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ここで、瀧村依里さんのプロフィールを紹介。
【瀧村依里】(たきむらえり)
神戸市出身。
2000年、第54回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位。
05年、第3回東京音楽コンクール弦楽部門第1位。
07年、第8回フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウスコンクール第1位。
08年、第77回日本音楽コンクール第1位、併せてレウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞受賞。
これまでに国内主要オーケストラと共演、
室内楽ではステラクァルテット(2003~2009)及びトリオ・プリズム(2009~)として積極的な演奏活動を行っている。
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これからどんな若い才能が伸びてくるのかが判るし、楽しみなのだ。
2008年のヴァイオリン部門の優勝者は、彼女であった。
あれから2年半、今日はどんな演奏を聴かせてくれるだろう。
今回は、「公共ホール音楽活動化事業」のアーティストとして鳥栖市に呼ばれたとのこと。
「公共ホール音楽活動化事業」とは、地域においてクラシック音楽を身近なものとするため、鳥栖市市民文化会館が「アクティビティ」と呼ばれる公共ホールでの活動とホールでのコンサートを財団法人地域創造と共に企画・運営する事業。
今回の「アクティビティ」は、市内3つの小・中学校で行われた。
その時の授業風景の写真がロビーに展示してあった。
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この後、席はほとんど埋まった。
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演奏曲は次の通り。
エルガー:愛のあいさつ
モンティ:チャルダッシュ
マスネ:タイスの瞑想曲
ブラームス:FAEソナタよりスケルツォ
モーツァルト:ヴァイオリンソナタ第28番K.304
第1楽章:Allegro
第2楽章:Tempo di Menuetto
―休憩―
ショパン:ノクターン第2番
ショパン:ノクターン第20番 遺作
シューマン:ロマンス
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番
第1楽章:Allegro
第2楽章:Adagio
第3楽章:Un poco presto e con sentimento
第4楽章:Presto agitato
―アンコール―
バッハ:G線上のアリア
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
みんながよく知っている曲を中心にプログラムが組まれ、楽しいコンサートだった。
経歴からして天才肌の気難しい人かと思ったが、ホンワカした感じの明るい人だった。
曲を解説しながら演奏されたのだが、その声のカワイイこと……(笑)
声、容姿、演奏……どれもが、春風のような爽やかさだった。
春の妖精が舞い降りてきたような、そんなリサイタルであった。
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