一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

井原山~雷山縦走 ……縦走路のコバノミツバツツジを存分に楽しむ……

2013年05月05日 | 背振山系
井原山のコバノミツバツツジは、
昔はよく見に行っていた。
だが、2007年を最後に、行かなくなっていた。
2006年に、某雑誌の特集で井原山が紹介され、
急激に登山者が増えたからだ。
人の多い山はあまり好きではないので、
〈もういいかな……〉
と思う気持ちが強くなったことによる。

今日(5月5日)は山へ行く予定はなかったのだけれど、
遊びに来ている長女と子供たちは、
私の配偶者と一緒に買い物に行くという。
で、昼間の数時間がポッカリ空いてしまった。
映画に行こうか、読書しようか……
と悩んだ末に、
「やっぱり山でしょ!」
ということで、急遽、山へ。

思い浮かんだのは、
井原山のコバノミツバツツジ。
久しぶりに(6年ぶりに)、見てみたいと思った。
考えたルートは、
佐賀県側からの周回コース。
布巻林道雷山登山口に車を駐め、
そこから井原山登山口(古場岳登山口)へ歩き、
井原山山頂を経て、雷山へ縦走する。
雷山から少し戻った布巻分岐から下山して、
布巻林道に戻ってくるという周回コース。


10:35
出発。
思い立ったのが遅かったので、
この時刻の出発となった。
普通の私なら、もう下山している時刻である。(笑)

まずは雷山横断林道を歩いて、
井原山への古場岳登山口を目指す。


布巻林道雷山登山口周辺は、こんな感じ。
車でいっぱいだ。


雷山横断林道の、少しでも道幅が広くなっている場所では、
ご覧の通り。
ズラッと車が並んでいる。


井原山登山口(古場岳登山口)周辺も、車、車、車。


10:51
古場岳登山口より登り始める。




スギの植林帯を抜けると、


11:07
未舗装の林道に出る。


林道へ出て左折すると、右手に大きな鉄塔がある。
鉄塔の左下を登って行く。


しばらく歩くと、急坂になり、
ミツバツツジが見られるようになった。


登るにしたがって、数を増してくる。


思わず「おっ」と声が出る。


左手に、満開のミツバツツジあり、


目を左に移すと、
雷山方面の山々が見えた。


よく見ると、山肌がピンクに染まっている。


山頂が近くなり、
ミツバツツジが目立って多くなってきた。


色の鮮やかさも増してきた。


11:37
井原山山頂に到着。
山頂は、登山者がたくさんいた。


とりあえず、カカポくんの記念写真。


ゾクゾクと人が登ってくる。


新緑の中にコバノミツバツツジが点在する風景。
素晴らしい。


晴れている割には、遠望はいまひとつであったが、
コバノミツバツツジを存分に堪能することができた。


だが、この井原山山頂付近は、
まだプロローグに過ぎなかった。
雷山への縦走路に、それ以上のミツバツツジが待っていたのだ。


11:44
井原山山頂を出発。




しばらく歩いたところに視界が開けた場所があり、
ここから見た雷山方面の風景が素晴らしかった。


満開の木が随所にあって、目を奪われた。


縦走路は、ミツバツツジ・ロードと化していた。


新緑と、満開のミツバツツジ。


縦走路は、ずっとこんな感じ。
楽しくて楽しくて仕方がない。


ミツバツツジのトンネルの始まり。


花の迷宮を彷徨う。


ミツバツツジの花に圧倒されてしまう。


まだまだ続く。


やっと花のトンネルを抜け、


振り返ると、新緑が光り輝いていた。


ふと足許を見ると、白く小さな花がたくさん咲いていた。




その後も、ミツバツツジは続く。


ずっと、どこまでも。


この時期、登山口から井原山山頂へのピストンだけではモッタイナイと思う。
どうせなら、やはり縦走をやらなければ……


縦走路には、ブナ林帯がいくつかある。


なかでも、この一帯のブナは、圧倒的な存在感がある。


見上げると、ブナの新緑。
素晴らしい!


見晴らしの良いピークに出た。
振り返って、小休止。


再び歩き始める。
新緑の美しさに見惚れてしまう。


新緑と、蒼穹。


雷山山頂はもうすぐ。


12:53
雷山山頂に到着。
こちらの山頂にも人がたくさんいた。


素早くカカポくんの記念写真。


風景を楽しみながら、サンドイッチを食べた。


空には、パラグライダーが舞っていた。


13:08
雷山山頂を出発。


13:12
布巻分岐から下って行く。


やや味気ない植林帯を抜け、


丸木橋を渡ると、布巻林道に出た。


13:34
雷山(布巻)登山口へ戻ってくる。
約3時間の山歩きであった。
わずか3時間であったが、
コバノミツバツツジをたっぷり堪能することができた。
感謝。

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