![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/8a/1de0d82d19af99d71ac0537e0fcc0ea5.jpg)
「一日の王」映画賞の発表はまだですか?
と訊かれることがある。
「昨年(2022年)公開された作品で、まだ佐賀では公開されていない(気になっている)作品がある」
というのが、まだ発表できない理由だ。
特にミニシアター系の映画は、東京や大阪などの大都市で公開されてから、
(佐賀では)1か月から3か月遅れで公開される。
3か月は待てないが、せめて1~2か月くらいは待って、
(気になる作品は)少しでも多く見て、(2月末くらいまでには)発表したい。
その気になる映画のひとつに、
三宅唱監督作品『ケイコ 目を澄ませて』があった。
主演は岸井ゆきの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/8d/245faf083b0b07cc6c1d3186809ea2a0.jpg)
三宅唱監督作品とは、
『きみの鳥はうたえる』(2018年)で出合った。
……演出を感じさせない三宅唱監督の傑作青春映画……
とのサブタイトルを付してレビューを書いたのだが、
そこで私は次のように記している。
本日紹介する映画『きみの鳥はうたえる』は、見たかった映画である。
なぜ見たかったかというと、
映画の原作が、佐藤泰志の小説であること。
映画の舞台が、函館であること。
私の好きな石橋静河が出演していること。
以上の3点。
原作が佐藤泰志の小説で、
舞台(ロケ地)が函館である映画は、これまでに、
熊切和嘉監督作品『海炭市叙景』(2010)、
呉美保監督作品『そこのみにて光輝く』(2014)、
山下敦弘監督作品『オーバー・フェンス』(2016)
があり、
すべて、函館シネマアイリスが企画し映画化したもので、
すべて、傑作なのである。
(タイトルをクリックするとレビューが読めます)
三宅唱監督作品『きみの鳥はうたえる』も函館シネマアイリスが企画し映画化したもので、
前3作同様、きっと優れた作品になっていると思った。
それに加え、
昨年『夜空はいつでも最高密度の青色だ』で私の胸をキュンキュンさせてくれた石橋静河が出演しているとなれば、見ないわけにはいかないではないか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/78/f0b575ef639ce873d686296eae195ee1.jpg)
(中略)
映画が始まると、
この映画は、これまで見てきた映画とは“空気”が違うことがすぐに判った。
“空気”が濃密なのである。
柄本佑、染谷将太、石橋静河の関係が自然だし、
会話もセリフという感じがしないくらい自然なのである。
演出が感じられないのだ。
演出が感じられない演出なのである。
(中略)
なぜそれが可能だったのか?
三宅唱監督は語る。
佐藤泰志さんの小説が、僕らの普段の生活にも近いと思えるような「日々の営み」を描いているので、登場人物と距離をとって撮影するよりも、僕ら自身が原作の人物たちのように時間を過ごすことが、小説を裏切らずにまっすぐに撮れる方法なのかなと思ったんです。それで、クランクイン少し前から、3人+監督で何となく空気作りをして、撮影に入りました。(『キネマ旬報』2018年9月上旬号)
俳優と俳優、俳優と監督とで、しっかり親密さを分かち合ってから撮影に入っていたのだ。
それ故の濃密な空気感であったのだ。
石橋静河は語る。
私は、こういう撮影ははじめてだったんです。函館のロケーションでみんなで長い期間、ずうっと一緒にいるっていう。「僕」と「静雄」、ふたりそれぞれの流れや、監督の「こういうシーンにしたい」という意思に乗っかって、あとは何も考えないで、「心を裸」にして存在していられればいいんだろうな、と思って自由にやらせてもらいました。(『キネマ旬報』2018年9月上旬号)
この三宅唱監督の手法が、最も効果が現れているのが、
クラブで踊っているシーンである。
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普通は、音を鳴らさないで撮ることの多いこのシーンを、
本物のクラブで、同時録音で撮ったのだという。
撮影に入る前に、音楽を担当したHi'SpecとOMSBとで実際にライブして、
1回会場を温めて撮影に入ったというのだ。
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三宅唱監督は語る。
温まりすぎて、「もうこのまま行こう!」と撮影に突入して、そこからノンストップ。自分は普段遊ぶときと同様に、踊ったりうろうろしていただけで、あのシーンはスタッフの現場力の賜物ですが、本当に幸福なグルーヴ感が生まれてた。撮影の四宮秀俊さんも助手の下川龍一くんにカメラを渡して一瞬だけ踊ってたし、照明の秋山恵二郎さんが揺らしながら光を当てているのをみた時は感動したな。制作の城内政芳さんはなぜか泣きながら踊ってた。(『キネマ旬報』2018年9月上旬号)
このクラブのシーンで、最も輝いていたのが、石橋静河だ。
彼女が、ひとり踊るシーンがあるのだが、
これが実にカッコイイ。
このシーンを見るだけでも、この映画を見る価値はあると言える。
石橋静河は語る。
わたしがクラブで踊っているあの感じは、東京にいたらできなかったかも知れないです。函館で長時間過ごすという特別な時間のなかで、のびのびとできたのがよかった。(『キネマ旬報』2018年9月上旬号)
朝まで、踊ったり語り合ったりして過ごし、
「そろそろ朝日が出るから、クラブから出るシーン、撮るよ~」
みたいなノリで撮影したとのこと。
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ビリヤードや卓球で遊ぶシーンも、
「疲れ切るぐらい楽しまないと伝わらない」
と、30~40分、長回しで、クタクタになるまで撮ったとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/9d/05384134274239d29a27ddde0449ccd8.jpg)
三宅唱監督は語る。
「青春映画」をみると、人生のとりかえしのつかなさ、もう二度と同じことが起こらないという感覚が敏感になります。「きみの鳥はうたえる」では、人生が一度しかない残酷さを、「絶望」とかではなくて「二度とないくらい輝いている瞬間」として捉えたかった。僕は佐藤泰志が書いたこの小説を読んで、幸せな瞬間もまたとりかえしがつかない、と強烈に感じたし、どうしてもそれが撮りたかった。そのために、僕ら自身もまた、もう二度とできないと思えるくらい真剣に遊ぶように、映画作りに熱中する必要があったんだと思う。(『キネマ旬報』2018年9月上旬号)
三宅唱監督の想いは、素晴らしい映像となって、
我々を楽しませ、我々も彼らの中に入って遊んでいるような錯覚を起こさせる。
(全文はコチラから)
長々と引用してしまったが、
この年(2018年)に上映された映画の中では、
瀬々敬久監督作品『菊とギロチン』と共に傑出した作品だったので、
第5回 「一日の王」映画賞において、
監督部門で、最優秀監督賞(三宅唱)
男優賞部門で、最優秀男優賞(柄本祐)
に選出し、
作品賞部門でも第2位に選出した。(第1位は『菊とギロチン』)
この三宅唱監督の新作ならば見逃せないと思ったのだ。
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主演の岸井ゆきのとは、
『マイ・バック・ページ』(2011年)
『銀の匙 Silver Spoon』(2014年)
『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(2014年)
『二重生活』(2016年)
などで出逢ってはいたが、(出逢っていたこと自体を忘れていた)
私が彼女を素晴らしい女優として強く認識したのは、
『森山中教習所』(2016年7月9日公開)という作品においてだった。
そのレビューで私は岸井ゆきのについてこう記している。(全文はコチラから)
清高の女友達・松田千恵子を演じた岸井ゆきの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/6c/320fe41ed01070c59480e27763336e89.jpg)
素晴らしい演技力の女優で、ちょっとビックリ。
知らない女優さんと思っていたら、
私が以前に映画を見て、レビューも書いている
吉田恵輔監督作品『銀の匙 Silver Spoon』(2014年)や
犬童一心監督作品『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(2014年)
にも出演しているとのことで、
己の記憶力の悪さに呆れてしまった。
神奈川県出身で、1992年2月11日生まれの24歳(2016年7月30日現在)。
2014年に東京ガスのCMに出演し注目を集め、
幅広い役柄を見事に演じ分ける演技力の高さから、続々と話題作に起用され、
年々活躍の場を広げているそうで、
彼女を記憶していなかったことを恥じたことであった。
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それ以降、岸井ゆきのという女優に注目していたのだが、
『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017年)で映画初主演し、
NHK連続テレビ小説『まんぷく』(2018年10月~2019年3月)では、
神部(香田)タカを演じて、一躍全国区の人気女優となった。
そして、今泉力哉監督の傑作『愛がなんだ』(2019年)で主演し、
女優としての評価も高めた。
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そんな岸井ゆきのが主演する新作なら見たいと思った。
昨年(2022年)12月16日に公開された作品であるが、
佐賀では今年(2023年)1月20日から公開された。
で、佐賀での公開初日に上映館であるシアターシエマに駆け付けたのだった。
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生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないケイコ(岸井ゆきの)は、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/1d/a90f2d988d5a4e0b81811d146783b41c.jpg)
再開発が進む下町の小さなボクシングジムで鍛錬を重ね、
プロボクサーとしてリングに立ち続ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/12/9dfdad4c04879725f6a4c4182b92e3f2.jpg)
母・喜代実(中島ひろ子)からは、
「いつまで続けるつもりなの?」
と心配され、
言葉にできない思いが心の中に溜まっていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/32/cd6a97033217b3c437958c84d0ac2ff1.jpg)
嘘がつけず愛想笑いも苦手な彼女には悩みが尽きず、
「一度、お休みしたいです」
と綴ったジムの会長(三浦友和)宛ての手紙も出せずにいた。
そんなある日、
ケイコはジムが閉鎖されることを知る……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/1e/c0469f480009125b4d826c4636ccb56b.jpg)
私が本作を鑑賞する前に、
毎日映画コンクールにおいて、
(作品賞ともいえる)日本映画大賞を受賞し、
女優主演賞(岸井ゆきの)
監督賞(三宅唱)
撮影賞(月永雄太)
録音賞(川井崇満)
も併せて5冠に輝き、話題になっていたので、
その評価につられないように心して見たのだが、
評判に違わぬ良い作品であった。
なによりも光っていたのは、
三宅唱監督の映画的なセンスである。
『きみの鳥はうたえる』のときにも感じたことであるが、
三宅唱監督はなにを撮っても、(というと語弊があるかもしれないが)
優れた映画として成立させる技量と才能を持っている。
映像にも音にも目配りが行き届いており、
すべてのシーンが絵になっていて、見ていて心地好い。
心地よすぎて寝落ちしそうになったくらい、(コラコラ)
もう完璧と言っていいほどの、
文句のつけようがない映画的センスなのだ。
玄人筋には大いに受ける作品であったと思う。
そう、玄人筋には……
だが、一般人にとってはそれほどでもないのでは……とも思った。
それはいろんな面で新鮮さと面白味に欠けるからである。
理由をいくつか挙げる。
① ボクシング
ボクシングの映画は、
『ロッキー』シリーズ
『チャンプ』(1979年、2016年)
『ストリートファイター』(1975年)
『レイジング・ブル』(1980年)
など、星の数ほどあって、
邦画でも
『太陽の季節』(1956年)
『あしたのジョー』(1970年、2011年)
『どついたるねん』(1989年)
『キッズ・リターン』(1996年)
『あゝ、荒野』(2017年)
『アンダードッグ』(2020年)
『BLUE/ブルー』(2021年)
など、こちらも星の数ほどある。(本当に日本人はボクシングが好きだな~)
女性がボクサーの映画も、
『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d6/4313ddca8550f3b81a2af313b3b32638.jpg)
『百円の恋』(2014年)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/d5/a283ac56f35b533d9cf06d7d651729d0.jpg)
などの名作があるし、
今年公開予定の『レッドシューズ』(2023年2月24日公開予定)も控えているなど、
珍しくない。
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➁聴覚障害者。
聴覚障害者を描いた映画も、
『奇跡の人』(1962年、1979年)
『ザ・トライブ』(2014年)
『コーダ あいのうた』(2022年)
など、数多くあり、
邦画でも
『名もなく貧しく美しく』(1961年)
『息子』(1991年)
『あの夏、いちばん静かな海。』(1991年)
『雨鱒の川』(2004年)
『Start Line.』(2016年)
『聲の形』(2016年)
など、数えきれないほどあり、
ここ数年でも、
聴覚障害者を演じた韓国人女優のパク・ユリムが素晴らしかった『ドライブ・マイ・カー』(2021年)や、木村文乃主演の映画『LOVE LIFE』(2022年)でも主人公の元夫が聴覚障害者で、手話が重要な役割を果たしていた。
最近、話題になったTVドラマ「silent」(2022年10月6日~12月22日、フジテレビ)、
現在放送中の「星降る夜に」(2023年1月17日~、テレビ朝日)も、
聴覚障害者が主人公であった。
③ 舞台が下町。
近年は、美容や健康のためのボクササイズのイメージもあるボクシングジムであるが、
〈『あしたのジョー』か……〉
と思えるほどの昭和感あふれる荒川沿いが舞台で、
令和の映画なのに、懐かしささえ感じてしまう。
年老いた会長との関係も、『ミリオンダラー・ベイビー』など、
(ありがちな)老いたコーチと若者を描いた多くのボクシング映画を想起させ、
既視感がつきまとう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/97/0466c7233559003f5b3c67b12542d695.png)
④ 原案ありき。
本作はオリジナル脚本ではなく、
原案は、小笠原恵子著「負けないで!」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/3c/1a7aa68c94ae762e7d830e88b9b6abd8.jpg)
さまざまな困難や挫折を乗り越え、念願のプロテストに合格し、
日本初の聴覚障害者女子プロボクサーになった女性の半生を綴った自伝で、
この本の8章(プロボクサーとして励みながら自分の将来に悩む時期が書かれている章)の部分に着想を得て、酒井雅秋が脚本を書き、劇映画として作られたのが『ケイコ 目を澄ませて』だ。
それが、(やや俗っぽい)タイトルやストーリーにも色濃く表れていて、
新鮮さを欠くものになっている。
以上のような印象を受けたけれど、
それぞれの俳優たちの演技は秀逸で、
セリフは少ないものの、
体の動きや顔の表情などの表現力が素晴らしく、
俳優としての能力の高さを知らされた。
特に、岸井ゆきのと三浦友和は素晴らしく、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/fc/38778efec68fa7150cd8a94f8935b2de.jpg)
見ていて飽きなかった。
これからもいろいろな映画賞で女優賞、男優賞を受賞するものと思われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/e9/6382655644a164d5788cbbf7c383ace1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/ac/23fe5d0ee6b6bc075efd6e188f5fd4f9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/bd/b2f8e9a84c6755a30be318a3ccdf66d7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/3c/40587e20f5d423300d818db0d54ce85e.jpg)
岸井ゆきのと三浦友和以外では、
ケイコの弟・小河聖司を演じた佐藤緋美が良かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/ca/664e7c76d206aefaf9190d2ed78e6b9d.jpg)
小松菜奈の主演作『ムーンライト・シャドウ』(2021年)に出演していたのが強く印象に残っているが、本作でも独特の雰囲気で存在感を示していた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/03/dc6806e31fcec11e689590ed6ae196f3.jpg)
聖司(佐藤緋美)の彼女役で中原ナナが出演していたが、
自宅で彼女とギターを弾きならすシーンでは、
アーティストでもある佐藤緋美の等身大の姿であるかのような自然な笑みが映し出されていて、とても好い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/5b/3b3d3ad311db8829310cda65bdc21045.jpg)
本作で聖司の彼女を演じた中原ナナは、
『ムーンライト・シャドウ』でも彼女役を演じており、(気づいた人いた?)
2作続けての同じような役での再共演に驚いたし、
二人の醸し出す雰囲気にホンワカとした気分にさせられた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/4e/eb0d5021e529d76ed017481d8627b1a1.jpg)
その他、
ジムのトレーナー林誠を演じた三浦誠己、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/44/73a1f271e94885d85dec7751ce566abb.jpg)
同じく、
ジムのトレーナー松本進太郎を演じた松浦慎一郎、(ボクシング指導・監修も兼務)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e0/3e033f758c30428e3b5e06c910dccc43.jpg)
会長の妻を演じた仙道敦子、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/97/753df20d933eeae0792669a94864e239.jpg)
ケイコの母・小河喜代実を演じた中島ひろ子などが、
主人公を引き立てる演技で、本作を、より良きものにしていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/91/98ae7476ac1f63a2ec9b232d60c48507.jpg)
今回は、絶賛だけのレビューではなかったが、
優れている作品であることには違いなく、
昨年(2022年)の日本映画の収穫となる一作であったと思う。