一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……天山はいつもそこにある……

2009年06月28日 | 天山・彦岳
最近は何かと忙しい。
今日は、早朝と午後に用事があった。
間に3時間ほど空いている。
この時間を利用して登るしかない。
先日は鬼ノ鼻山に登ったので、今日は天山にしよう。
上宮登山口までは、私の家から車で30分。(往復1時間)
残り2時間は山歩きができる。
夏山訓練にはならないが、体力維持には役に立つ。
それに、いろんな山野草にも逢いたい。
遠くから見ると、天山山頂は雲に覆われていて見えなかった。
車で登って行くと、廃校になった分校跡を過ぎた辺りで、大きなザックを担いだ若い女性の3人組を追い越した。
あの辺りを歩いているということは、麓から登っているに違いない。
小城駅から歩いているのだろうか?
このルートは、ほとんどが舗装道路だ。
足への負担は大きい。
それにしても、若い女性が大きなザックを背負い麓から歩いてくるとは……大したものだ。
自分が恥ずかしくなった。

上宮駐車場に到着すると、登山口から先はガスに包まれていた。
軽くストレッチをしてすぐに出発。


白いアザミを見つけた。
八幡岳では何度も見たことはあるが、天山で見るのは久しぶりだ。


雨山分岐から雨山へ。
ソクシンランがたくさん咲いている。


雨山山頂付近で、バイカイカリソウを発見。
まだ咲いていることに驚いた。
そして、とても嬉しかった。


いつ見てもこの花は可愛い。


雨山山頂からは何も見えず、山頂にも誰もいなかった。


雨山分岐に戻り、天山山頂に向かう。
ヤマツツジがまだたくさん咲いている。


ネジキの花はもう終わろうとしていた。


天山山頂もガスっていて、展望は望めない。
男性の登山者が一人だけいた。
山頂付近や稜線沿いを、ある花を求めて探し回るが、見つけることができなかった。
少し早かったか……


モウセンゴケは水滴をたくさん付けて、嬉しそうだった。


下山は、ちょっと違うルートを歩いてみた。
テリハアカショウマが咲いていた。


登山道でこの白い花を見かけると、なぜかとても嬉しい。


オオバギボウシも開花準備をしていた。


アキノタムラソウは、もうたくさん咲いていた。
「秋」の字が入っているから開花は「秋」と思いきや、梅雨頃から咲き始める。
だったらナツノタムラソウと名を変えればイイではないか……という声もありそうだが、ナツノタムラソウという植物はもうすでに存在する。


帰路、いつのもように岸川まんじゅうの店に寄った。


何種類ものまんじゅうを買った。
最近のお気に入りは「高菜」。
このまんじゅうだけは甘くないので、天山に登る前に買って、昼食にしてもイイ。
「キャロット」は、野菜とは思えないフルーツのような甘さ。
「高菜」と「キャロット」は敬遠する人が多いと思うので、ぜひ挑戦してみて下さい。
意外な美味しさに驚きますよ♪


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