一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

佐賀豪雨 ……依然として予断を許さない状況が続いている……

2019年08月30日 | その他

8月27日から28日にかけて猛烈な雨が降り、
大雨特別警報が発表された佐賀県内。
各地で民家が浸水するなど、市民生活は大きな打撃を受けた。
河川の水位が上昇して一部地域では越水し、
山間部で土砂崩れが起きたほか、
路面の陥没や農業被害も発生。
道路は冠水し、
膝まで漬かりながら歩く人や立ち往生する車が見られ、
孤立した住民が救助される場面もあった。


私の住む町や隣町が全国ニュースで何度も中継されたので、


私の親戚や友人知人、山友、ネット友から、
安否を気遣うメールをたくさんいただいた。
幸い、我家は少し高台にあったので、被害はまったくなかったのだが、
周囲には甚大な被害を被った地域が多くあり、
知っている場所や施設が浸水しているのを見て、心を痛めていた。


特に武雄市の被害が大きく、
街の中心部が浸水し、
私がよく利用するスーパーや書店やドラッグストアなども水に浸かっていた。




我家から近い鬼ノ鼻山の反対側にある大町町や白石町の被害も大きく、
普段、鬼ノ鼻山から聖岳に続く稜線から眺めていた風景が一変しているのを見て、
驚くと共に、悲しみに襲われた。


大町町の鉄工所から大量の油が六角川に流出し、
すぐ傍にある順天堂病院と老人保健施設の、
入院・入所者、医師や看護師、介護士等、計215人が孤立状態となった。


今朝(8月30日)届いた新聞では、
病院の孤立はまだ続いており、
武雄で、新たな死者が確認された模様。
※その後、佐賀県は、大町町の順天堂病院周辺の水位について、大型車両が通行できる程度まで下がったとして、歩いて行き来する人もおり、事実上、孤立状態が解消したと発表した。


昨日(8月29日)、鬼ノ鼻山山頂から写真が撮れないかと思い、車で向かったが、
登山口へ至る道は、そのほとんどが崖崩れなどで通れなくなっていた。




低山である鬼ノ鼻山でさえこうなのだから、
天山や作礼山に至る道路も寸断されている可能性が大きい。
状況が判明したら、順次、このブログで報告したいと思う。




水が引いた地域では復旧作業が始まっているが、
依然として広い範囲で冠水箇所が残っており、
懸命な救助活動が続いている。


今後も広い範囲で雨が降る予報が出ているので、
大雨が降った九州北部ではわずかな雨でも新たな土砂災害の発生のおそれがあり、
新たな災害を警戒している。
……依然として予断を許さない状況が続いている。


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