「欅坂46」にいた頃から、平手友梨奈が気になっていた。
特に、彼女の目には、とんでもない目力があり、
いったん、その目を見てしまうと、
目に吸い寄せられるように魅入ってしまい、
目が離せなくなってしまう。
平手友梨奈の映画初出演にして、映画初主演となった作品
『響-HIBIKI-』(2018年9月14日公開)を見たときにも、
……平手友梨奈の存在感が圧倒的な痛快作……
とのサブタイトルを付けて、彼女のことを次のように記している。
平手友梨奈の存在感が圧倒的な、超痛快作であった。
映画初出演ということで、演技はまだまだであるが、
平手友梨奈の目力、存在感は群を抜いており、
さすがの北川景子、小栗旬、高嶋政伸、柳楽優弥、吉田栄作なども、
平手友梨奈の前では霞んで見えるほどであった。
〈もしも主人公が平手友梨奈でなかったならば、悲惨な結果になっていたかもしれない……〉
そんなことも想像させるほどに、その存在感を見せつけていたのだ。
スマートフォン・SNSの普及により、活字離れは急速に進み、
出版不況に陥っている“文学界”という舞台設定が好い。
“文学界”は救世主となる“天才”を待ち望んでいる。
“天才”とは言わないまでも、
圧倒的な才能を感じさせる“新人”を待望している。
だが、才能ある若者は、現代では文学には関心を示さない。
50年以上、本を読み続けている私の実感でもある。
才能ある若者は、もっと将来性のある、もっとお金になる分野に分散してしまっている。
スポーツ界でも同じ現象が起きている。
相撲界では、海外勢の活躍が目立ち、
「日本人は弱くなった」
と言う人もいるが、それは違う。
才能ある若者が、相撲に関心を示さなくなっただけなのだ。
もっとカッコイイ、もっと将来性のある、もっとお金になるスポーツに移行しただけなのだ。
誰があんな古くて暗い村社会のような相撲界に魅力を感じるだろう。
文学界は、いわばスポーツ界における相撲のような存在になりつつある。
有望な新人は現れず、ベテラン作家が、書くこともないのに惰性で書き続けている。
映画『響-HIBIKI-』では、
そんな低迷している文学界に突然現れた鮎喰響という天才女子高生を主役に、
腐りかけている文学界をぶち壊す。
それが痛快であり、面白い。
このミステリアスな鮎喰響という天才女子高生に、平手友梨奈がピタリとハマった。
〈もう、平手友梨奈以外は考えられない……〉
というほどに。
映画『響-HIBIKI-』が公開された頃は、まだ「欅坂46」に所属していたが、
昨年(2020年)1月23日、グループを脱退することが公式サイトで発表され、
3月4日、自身の公式サイトをオープンし、
新たなアーティスト写真を公開すると共に、
映画『さんかく窓の外側は夜』への出演が発表された。
その後は、新型コロナウィルスの影響もあって、目に見える活動はなかったが、
9月29日に配信された「ANREALAGE(アンリアレイジ)」2021年春夏パリコレクションのオープニング映像にモデルとして参加し、
12月9日にはフジテレビ系列『2020FNS歌謡祭 第2夜』に生出演し、
自身が作曲にも参加したオリジナルのソロ曲「ダンスの理由」を初披露した。
この「ダンスの理由」のパフォーマンスが圧倒的に格好良かった。
そして、今年(2021年)1月22日(金)に、
映画『さんかく窓の外側は夜』が公開された。
ヤマシタトモコの同名コミックを、
岡田将生と志尊淳のW主演で実写映画化したもので、
「霊が視える男」と「霊を祓える男」の心霊探偵バディの活躍を描いたミステリー。
平手友梨奈は、
ストーリーの鍵を握る謎の女子高生・非浦英莉可(ヒウラエリカ)役で出演しており、
「欅坂46」脱退後初の映画出演。
監督は、『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017年)の森ガキ侑大。
脚本は、『重力ピエロ』(2009年)『プリンセス トヨトミ』(2011年)、『脳内ポイズンベリー』(2015年)、『本能寺ホテル』(2017年)の相沢友子。(写真中央)
待っていた作品だったので、
公開初日に映画館に駆けつけたのだった。
書店で働く三角康介(志尊淳)は、
幼い頃から幽霊が視える特異体質に悩まされていた。
ある日、
書店に除霊師・冷川理人(岡田将生)が現れる。
「僕といれば怖くなくなりますよ」
の一言で、三角は冷川と共に除霊作業の仕事をすることに。
そんな中、
二人は刑事・半澤(滝藤賢一)から、
一年前に起きた未解決殺人事件の捜査協力を持ちかけられる。
調査を進める冷川と三角は、やがて自殺した犯人の霊と出会う。
冷川が三角に触れると、犯行時の状況がフラッシュバックのように浮かび上がり、
恨みがましい犯人の声が響く。
「ヒウラエリカに……だまされた……」
犯人の霊を通して視た情報を元に、真相へと近づいていくふたりの前に現れたのは、
呪いを操る女子高生・非浦英莉可(平手友梨奈)。
〈ヒウラエリカ〉とは何者なのか?
連続殺人事件との関係は?
死者からのメッセージの謎を解き明かそうとする二人は、
やがて自身の運命をも左右する、驚愕の真実にたどり着くのだった……
霊を視ることができる人物が主人公の映画、
または、
霊を祓うことができる人物が主人公の映画、
あるいは、
霊視と除霊の両方を兼ね備えた人物が主人公の映画は、
これまでにもあったし、珍しくはないのだが、
霊を視ることができる男・三角康介(志尊淳)と、
霊を祓うことができる男・冷川理人(岡田将生)の二人がバディとなって、
除霊作業の仕事をするというのが、新しいと思ったし、面白かった。
そこに、ダークヒロインのような存在として、
呪いを操る力のある女子高生・非浦英莉可(平手友梨奈)も登場し、
刑事・半澤(滝藤賢一)も加わり、霊とのバトルが繰り広げられる。
ホラー映画と言ってもいいようなエグいシーンもあるが(PG12)、
全体的にみるとそれほど怖くもなく、楽しんで見ることができた。
普通の人にはない特殊能力を持ったがために、
それがコンプレックスになり、
苦悩の青春時代を過ごすことになる3人が、
そのコンプレックスを受け入れ、克服し、成長する姿が描かれているとも言え、
表向きはミステリーであり、ホラーでもあるのだが、
核の部分では3人の成長物語になっているのが好いと思った。
岡田将生と志尊淳のW主演作なので、
平手友梨奈は主演の二人よりも遅れて登場し、
出演シーンも二人よりは少ないのだが、
その抜群のスタイル。
その強い目力、
その素晴らしい存在感で、
スクリーンを占拠する。
平手友梨奈のファンとしては大満足の一作であった。
平手友梨奈の他に、
刑事・半澤(滝藤賢一)の妻・冴子役で桜井ユキ、
三角康介(志尊淳)の母・則子役で和久井映見も出演しており、
二人が好きな私としては、嬉しい限りであった。
それから、サプライズとして、北川景子もワンシーン登場する。
ポスターにもパンフレットにもHPにも記載がなかったのでビックリしたのだが、
非浦英莉可(平手友梨奈)に呪いをかけられる弁護士・慶子役で、
出演を知らなかった私は、
〈えええええええええ~~~~~〉
と驚いた。
平手友梨奈と北川景子は、『響 HIBIKI』で共演していたが、
今でも交流があり、仲良しだという。
久々の共演を喜ぶ姿が収められたメイキング映像はコチラ↓
最近は、本作『さんかく窓の外側は夜』の番宣で、
TVのバラエティ番組に出演している平手友梨奈をよく見かけるが、
「欅坂46」時代と違って、明るくて親しみやすい平手友梨奈を見せてくれているのが嬉しい。
平手友梨奈の出演作(次作)としては、
『ザ・ファブル』のシリーズ2作目、
『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(当初2021年2月5日公開となっていたが、新型コロナウィルスの感染拡大により公開延期となっている)が控えており、
シリーズ第1作を、
……今すぐ映画館に駆けつけてもらいたい超面白作……
と絶賛した私としては、
シリーズ化されたのが嬉しいし、
平手友梨奈も重要な役で出演しているので、
必ず見に行くつもり。(早く公開してくれ~)
今年(2021年)は、
映画鑑賞翌日から3日以内にレビューを書くようにしたいと思っている。
真面目なのではなく、ボケ防止として……(爆)
前期高齢者となり、記憶力は衰えていくばかりなのだ。
映画を見て1週間も経つと、すっかり忘れてしまっていることがある。
なかなか思い出せなくて、苦労するのだ。
このように、最近は、このブログも、
皆さんに読んでもらうためではなく、
私自身のボケ防止策のひとつとなりつつある。
嗚呼……