一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

井原山 ……新村ルートでホソバナコバイモに逢いに行った……

2012年03月15日 | 背振山系
数日前より、いろんな人のブログで、
やっとホソバナコバイモの蕾の写真がアップされるようになった。
今年の冬は寒い日が続いたので、どの花も開花が遅れているようだ。
そろそろ、蕾ではない、パッと開いたホソバナコバイモを見たいものだ。

ホソバナコバイモが最も早く咲く山のひとつ「井原山」に行ってみることにした。
さて、どこから登ろうか……
気になっているのは、佐賀県側からの新村ルート。
1年前の大雪で倒木が登山道を塞ぎ、
このルートはほとんど通行ができないような状態となっていた。
あれから1年……
新村ルートはどうなっているのか?
それも確かめたかったので、新村ルートから登ることにした。


今日は、「晴れ」の予報。
開いた花のホソバナコバイモが見られるかもしれない。


新村ルートの入口は、笹藪になっており、
いつもは通るのに難儀するのだが、
今日は、刈り払われていたのか、スイスイ歩くことができた。


で、倒木はというと……


相変わらず登山道を塞いでいた。


しかし、歩けるように倒木を切断してあり、


多少、屈んだり、跨いだりしなければならないものの、
通行には全く支障はなかった。


沢の水は透き通っており、


自然林の木々は美しかった。


ここを登れば、三瀬峠からの登山道にぶつかる。


登山口から35分ほどで新村分岐に到着。


ここから水無の方へ下って行く。


やや荒れてはいるが、なかなか好い雰囲気。


小さな滝もある。


水無ルートに出合う。


ここから右折し、水無登山口駐車場まで行ってみる。
1台の車もない。
今のところ、水無には私ひとり。


山頂目指して歩き出す。


美しい沢、心地よい水音。


コチャルメルソウの赤ちゃんを発見。


こちらは、ちょっと大きくなったコチャルメルソウ。


ユリワサビも咲き始めている。


ヤマネコノメソウも顔を出した。


ヤマルリソウは全開。


ホソバナコバイモはというと……


陽当たりの良くない場所だとこんな感じだけど、


陽当たりの良い場所だと、花が開いている。


こちらは、もうすぐ全開。


春の妖精(spring ephemeral)の歌声が聞こえてきそう。


下から覗いてみる。


こうして見ると、違う花のよう。


ホソバナコバイモを存分に楽しむことができた。


オオキツネノカミソリの小径は美しい。


ここから急登。


再び三瀬峠からの登山道に出合う。


井原山山頂に到着。
カカポくん、大喜び。


天気は良いのだが、靄っていて遠望がきかない。


山頂でランチしてたら、S・TAROUさんが……
食事しながら、しばし談笑。
せっかくなので、ツーショット記念写真。
今日も「一日の王」になれました~

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