一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

鬼ノ鼻山 ……裏山散歩で、咲き始めたツワブキやレモンエゴマの花に出逢う……

2024年10月06日 | 鬼ノ鼻山・聖岳


10月5日(土)

明日から天気があまりよくなさそうなので、
土曜日の今日、山歩きをすることにした。
週末は天山も作礼山も登山者が多いので、
裏山(鬼ノ鼻山)を歩くことにした。

天ケ瀬ダムから天山を望む。


ダム湖は水位が低かった。


いつものように“憩いの森”からとりつく。


登山道は蜘蛛の巣だらけ。


おまけに、「ひっつき虫」がたくさん衣服に付着して、うんざり。
子供の頃は「バカ」と呼んでいたよね。
これは「ササクサ」かな?
この「ササクサ」は、衣服に付いた種を外そうとすると、
たいていは主要部分が引きちぎられて、鉤の部分だけが残る。
すると今度はその小さくなったものを爪先で抜き取る作業にかからねばならず、
大変な労力を強いられるのである。(事実、大変であった)


ゆっくり登って行く。


“鬼の展望台”に到着。


天山にはもう雲がかかっていた。


この“鬼の展望台”の前には桜の木があって、
毎年、秋になると、返り咲きした花を見ることができる。


今年も見ることができた。


なんだか得した気分。


山頂へ向かう。
いったん下って、登り返す。


鬼ノ鼻山山頂に到着。


山頂は展望がイマイチなので、“鬼のテラス”へ向かう。


“鬼のテラス”に到着。


こんな風景を見ながら、しばし休憩。


“みはらしの丘”へ向かう。


“みはらしの丘”に到着。


草茫々で、ちょっとビックリ。


ここから“私の山歩道”へ。


山歩道には、キノコがたくさん。
これは、オオシロカラカサタケ。
温帯・亜熱帯の湿潤気候を中心に広く分布し、
日本では福島県以南に見られ、帰化キノコとされている。
かつては見つけることが難しいキノコであったが、
地球温暖化の影響で分布域を広げ、近年ではふつうに見られるようになった。


強毒で、摂取すると嘔吐や下痢の激しい胃腸症状を引き起こす。
食用きのこのカラカサタケに類似しており、
北米では最も誤食が多い毒キノコとして知られる。


こちらはクリカワヤシャイグチかな?


管孔は初め帯白色で、老成により徐々に帯ワイン色となる。


山歩道には、木の実や、草の実も多かった。
サネカズラ、


ムベ、


マツブサ、


カラスウリ、


ムカゴなど、
見ているだけで楽しい。


オミナエシ、


オトコエシ、


ヒヨドリバナ、


ママコナ、


ノダケなどがまだ咲いていて嬉しい。


ヒメアザミ、


ヤマハギ、


キンミズヒキ、


白花のミズヒキ(奥の赤いのは普通のミズヒキ)なども咲いている。


ヒメジソの大群生地があった。


よく見ると、美しい花だ。


キツネノゴマ、


白花のキツネノゴマも咲いている。


湿地には、ミゾソバや、


ミズタマソウも咲いている。


これまでヌマダイコンと言われていたものは、
ほとんどがオカダイコンだったそうで、
今や、ヌマダイコンは、多くの県で絶滅危惧種や準絶滅危惧種になっていて、
栃木県や鳥取県では「絶滅」しているとか。
これがヌマダイコンなのか……(それともオカダイコン?)




こちらがヌマダイコンなのか……(それともオカダイコン?)




ツルニンジンや、


ツルリンドウも咲いていた。


いいね~


驚いたことに、もうツワブキの花が咲き始めていた。


レモンエゴマを発見。
八幡岳ではよく見かけるのだが、鬼ノ鼻山で見たのは初めてかもしれない。
植物学者の牧野富太郎が1913年(大正2年)に高尾山で発見し、名付けた植物で、
シソ科の栽培植物エゴマに似ていて、
葉を揉むとレモンのような香りがすることに由来する。
学名の種小名citriodoraも「レモンの香りのする」を意味する。


可愛い花だ。


今日は4時間ほど裏山散歩したが、
誰にも出会わなかった。


帰路、ヤギに出会った。
私をじっと見ていた。


今日も「一日の王」になれました~

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