11月28日(土)
今日は、「晴れのち曇り」の天気予報。
なので、朝早くに武雄市にある桜山へ向かう。
武雄温泉楼門に到着。
温泉の入口に立つ朱塗りの楼門で、
1915年(大正4年)に建築され、
2005年(平成17年)7月22日に国の重要文化財に指定されている。
竜宮を連想させる鮮やかな色彩と形で、天平式楼門と呼ばれ、
釘一本も使用していない建築物として有名。
この武雄温泉楼門を設計したのは、
佐賀県が誇る建築家・辰野金吾(1854年~1919年)で、
東京駅、日銀本店、両国国技館なども彼が設計している。
武雄温泉楼門の裏手にある駐車場に車を駐める。
駐車場から見た桜山。
奇岩がそそり立つ。
ここから入山する。
紅葉が出迎えてくれるが、
例年よりも赤味が足りない。
この辺りは、もっと真っ赤に染まっている筈なのだが……
単に、時期がまだ早いだけなのかもしれない。
まあ、これだけ紅葉していれば、一般的には合格なのであるが……
先へ進むと、まだ紅葉していない木々が多くなった。
暖かい日が続いているので、低山の紅葉が遅れているようだ。
ここは、紅葉を透かして御船山が見えるスポット。
ここも、本来なら、11月下旬には真っ赤に染まっている筈なのである。
まあ、これはこれで趣きはあるし、
いろんな色の紅葉が楽しめて良かったのかもしれない。
桜山山頂へ向けて登って行く。
ここは「武雄オルレ」のコースでもあるので、
道は整備されている。
誰にも会わない。
桜山山頂(標高116m)に到着。
両側から奇岩に挟まれている狭い場所だ。
眺めも悪くない。
紅葉を見ながら、ゆっくり下山。
低山の秋をじっくり楽しむことができた。
駐車場に着き、
あらためて桜山を眺める。
小さいながらカッコイイ山だ。
車で移動して、
武雄市文化会館の敷地内にある「鍋島藩武雄領主の庭園」へ。
ここも、訪れる人も少なく、静かな雰囲気の中で紅葉が楽しめる場所なのだ。
まだツワブキの花が咲いていた。
いいね~
曇っている時間帯が増えてきて、
赤い絨毯がいまひとつ冴えない。
ここの紅葉もまだこれからなのか、イマイチの状態。
それなりには楽しめる。
陽が差してきて、一瞬、耀く。
紅葉には、やはり、光が必要だ。
もう咲いていたスミレや、
ホトケノザを見ながら、
武雄神社へ。
紅葉した並木や、
竹林を抜けて、
大楠に逢いにきたのだ。
全国第7位の巨木で、
樹齢3000年、幹回りは20mもある。
パワースポットとしても有名で、
歌手の西野カナも来たことがある。(コチラを参照)
今年(2020年)の3月17日に、
東野圭吾の書下ろし長編「クスノキの番人」が刊行された。
その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。
その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語……
この本のプロモーションビデオが作成され、
そのクスノキの撮影が武雄神社の大楠で行われた。
武雄神社の大楠は、作中に登場するクスノキと関係はないのだが、
作中のクスノキのイメージが武雄神社の大楠と近かったことから、
ロケ地として設定されたという。
本を読んでからここを訪れると、
一層、大楠の持つパワーを感じ取れるのかもしれない。
ぜひぜひ。