一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

ミヤマキリシマが咲き始めた天山 ……昼下がりの稜線を一人散歩(山歩)……

2022年05月11日 | 天山・彦岳


5月10日(火)

山では(なるべく)他の登山者に会いたくない。
山では(できれば)一人でいたい。
なので、先日は、誰もいないであろう早朝に登り、御来光を拝んだ。
今日は、誰もが下山したであろう時間帯に登り、静かな山歩きをしたいと思った。

(遅めの)昼下がり、天川登山口に到着。
駐車場には車が一台。
しかし、登山を終えて帰り支度をしているようなので、
今日も静かな山歩きができそうだ。

出発。


新緑が出迎えてくれる。




3月初旬は裸木ばかりだったのに、


2ヶ月後の今日は新緑に覆われている。


新緑を楽しみながらゆっくり登って行く。


天川ルートでもキンランが見られるようになってきた。


嬉しい。


バイカイカリソウもたくさん咲いている。


いつもの場所でパチリ。


ヤマフジや、


ノイバラの花も咲いている。


天山山頂に到着。


雲が低く垂れこめており、展望はイマイチ。


稜線散歩へ。


もうそろそろミヤマキリシマが咲き出す頃なのだが……


「おっ、咲いている~」


期待に胸を膨らませて先へ進む。


こちらの株は2輪だけ咲いていた。


こちらはけっこう咲いている。
背振山地を背景にパチリ。


いいね~


この株はほぼ満開。




美しい。


くじゅうのようなピンク一色ではなく、
雲仙と同じように(ヤマツツジ等と交配している所為か)色に濃淡があり、カラフル。


そこが楽しい。


ミヤコザサと新緑に挟まれたミヤマキリシマも見ることができた。




ハート石の所から左折し、


いつもの場所へ。


幾重にも重なり合う山々を見ながら、珈琲タイム。


本日の「天山壁」。


山頂へ戻る途中では、
ミヤマキリシマ以外の植物を観察。
稜線でもバイカイカリソウがたくさん咲いていた。




ホソバノヤマハハコ、


タンナトリカブト、


ハンカイソウなどの葉もお目見え。


食虫植物のモウセンゴケも姿を現していた。




ヤマツツジもあちこちに。


山頂へ戻り、


下山していると、
木の上に鳥が……


ホオジロのメスか、
オオジュリン冬羽か……
近寄っても、じっと動かずにいた。
今日も「一日の王」になれました~


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