一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

「九州交響楽団 第422回定期演奏会」 ……ヴァイオリン・廣津留すみれ……

2024年06月09日 | 特別企画「逢いたい人に逢いに行く」


「逢いたい人に逢いに行く」という特別企画の第38回目は、
ヴァイオリニストの廣津留すみれさん。


今からちょうど6年前の2018年6月11日、
夜の9時から始まる「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)を観ていたら、


「廣津留すみれ」という24歳(当時)の女性が出てきた。


この廣津留すみれという女性が、とにかくスゴイのだ。
アメリカのトップスクール、ハーバード大学を「最優秀論文賞」で卒業し、
その後、
世界音大ランキング1位のジュリアード音楽院の修士課程を「最優秀賞」で卒業したという。
ハーバード大学、ジュリアード音楽院を共に首席で卒業しているのだ。


〈こんな人いるのか……〉
と思った。
大谷翔平の二刀流は有名だが、
同じ野球というスポーツの中の二刀流(ピッチャーと打者)である。
だが、廣津留すみれさんの場合は、
“学問”と“芸術”という二つの異なる分野で成し遂げた二刀流なのである。
そして、現在は、
ヴァイオリニスト、社会起業家、イベントプロデューサー、著作家、国際教養大学特任准教授、成蹊大学客員准教授、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」金曜レギュラーとして、
マルチに活躍している。




「人生が変わる1分間の深イイ話」を観てから、
〈ジュリアード音楽院を首席で卒業したというそのヴァイオリンの音色を聴いてみたい〉
と思い、
その年(2018年)の8月6日に大分iichiko音の泉ホールで行われたコンサートに行き、
「廣津留すみれとハーバードの仲間たち」 ……廣津留すみれに逢いたくて……
とのタイトルでレビューを書いた。
以来、廣津留すみれさんにはずっと注目している。



その廣津留すみれさんが、
アクロス福岡で6月7日に開催される「九州交響楽団 第422回定期演奏会」で、
ヴァイオリニストとして登場し、
ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26」を演奏するという。
で、チケット発売初日にネットで申し込み、チケットをゲットし、首を長くして待っていた。
そして、いよいよ当日を迎えたのだった。


コロナ禍以降(沈静化しても)、私は福岡に来ることは稀なので、(せっかくの機会なので)
昼間に(佐賀では大幅に遅れて上映される)映画を2本見て、書店で本を3冊買い、
入場開始時刻18:00の少し前に、コンサート会場であるアクロス福岡に到着したのだった。


久しぶりの「アクロス山」全景。(「アクロス山」についてはコチラから)
アクロス福岡のシンフォニーホールは、この山の内部にある。(笑)


内部に入る。


シンフォニーホール入口。


18:00になり、入場。


ロビーで、廣津留すみれさんのCDを販売していた。
本日の販売枚数は50枚だそうで、
購入者の50名限定で、コンサート終了後にサイン会があるとのこと。
で、早速購入。
早く来て良かった~


コンサートホールに入る。
広い。
この後、3階席までほぼ満席となる。



【曲目】
リスト:交響詩「レ・プレリュード」
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26(ヴァイオリン/廣津留すみれ)
…………休憩…………
フランク:交響曲 ニ短調


指揮は、キンボー・イシイ。
廣津留すみれさんは真っ赤なドレスで登場。


その心のこもった情熱的な演奏にすっかり魅了された。
鳴り止まぬ拍手に、アンコールで演奏して下さったのは、
即興による「いざゆけ若鷹軍団」。


美しいのに、お茶目な一面もあり、
観客はすっかり廣津留すみれさんの虜にされてしまったのでした。


九州交響楽団の演奏も素晴らしく、
特に、フランクの「交響曲 ニ短調」は最高だった。


コンサート終了後、サイン会の会場へ。




普通はCDそのものにサインしてもらうのだが、
ジャケット(紙のブックレットの表紙)の写真が美しかったので、
そこにサインしてもらうことにした。
これまでジャケットにサインを頼まれることがあまりなかったからなのか、
表紙の余白が少ないこともあって、(サインを書くスペースが狭くて)
「どこに書こうかな?」
と、少し悩まれていた。(悩ませてゴメンナサイ)
でも、悩んでいる姿も可愛かった。(コラコラ)




21時半頃の福岡天神。


どこかでイベントをやっているのか、ダンスミュージックが流れていた。


映画のスクリーンで、河合優実と、小松菜奈に逢い、(レビューは後日)
コンサートで廣津留すみれさんに逢うことができた。
幸せな一日であった。
今日も「一日の王」になれました~

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