自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

人生の円熟と老化

2013年02月17日 | 介護と自然治癒力

 

精神活動に定年はない  平成25年2月17日

****************************

 

ストラッツという学者が人間の体と精神の活動との

関係をグラフで示している。


それによると、身体活動は、30歳をピークに

下降するが、精神活動は80歳を過ぎるまで

上昇傾向にあるという。

 

その理由の一つには 人生の円熟期を迎え、

想像力や洞察力、忍耐力や理解力、観察力

や連想力などという精神作用が深まっている

からと考えられている。

 

それに加えて、趣味や精神集中できるものを

持っていると、相乗効果を生むだろう。

所謂、老化現象 というのは 医学的に

どういう定義がされていかというと、

内田医師によると、

 

”老化とは、体の細胞数が減り、体が縮んだり、

臓器に委縮が起こり、体全体の活動が緩やかになり、

環境への適応力が低下する状態

 

これは、病的現象ではなく、年を重ねることで

生体が変化する ”生理的現象”である。 

内田医師はこのことを 講演会などでお話し

すると、多くのお年寄りが

”老化現象で駄目になったと悲観していましたが

これは、生理現象でしたか、安心しました

と喜ばれるという。

 

確かに、老化とともに、新陳代謝が低下して、

肉体機能が多少衰えるのも否めないが、

精神的張りが失われるのはそれが原因とも

思えない。 


楽しい生きがいのある老年期迎えるためには、

それまでの生活スタイルの見直しなしには

かなか難しいかもしれない。 

壮年期まで、社会の一線で、闘ってきた、

企業戦士や、職業婦人ならなおさらだ。 

 

外的状況は一人ひとり異なるだろうが、心構えは

共通していえることがある。生きがいのある

老年期を迎えるためには、心と精神・肉体の

調和を図りながらの心構えがあってこそ

かもしれない。 

 

さらに、充実した壮年期は、心身ともに健全な

青春期を経て可能になるのかもしれない。

今 という状況は、おとぎ話の魔法の一振りで

作られたのではなく、昔の自分の足跡の積み重ねで、

あるからだ。

 

だから、老年期の問題は 老年期を迎える直前に、

夏休みの計画を練るように、対策をたてれば

解決するというのは早計だ。 

とは言っても、もとには戻れない。 

そこで以下の提言を内田医師がする。

 

どのようにしたら、心と体の若さを保ちながら、

生きがいのある老年期を過ごせるかという

質問に対しての答えだ。

 

1.”老・病・死”の3つの苦しみからは

逃れることができないのが老齢期である”

といった古来の考え方を捨てる

 

どうせ、同じ時間を過ごすのなら、明るい

気持ちで元気で若々しくいようと常に心を開き

笑顔を心掛けること。

 

2・適切な休養と運動、睡眠のバランスを

とって、無理せず、自分のペースを見つけること

 

3・環境との調和、家族や友人たちとの

心の調和を心掛けること。

 

4・”はたらく”こと。 

この言葉は”はた”を”楽”にしてあげるという意味。

周囲の人たちが自分のできることで喜んで

くれるとそれが生きがいともなる。

 

老齢で病床に就いて働けなくても、看護して

くださる人の言葉を素直に受け取り、”ありがとう” 

という 感謝の言葉ですら、相手の心に

喜びを与えることができる~と気がつけば、

いくらでも、周りを喜ばす方法が浮かぶはず。

 

5・かわいがられる 老人になろう。

ひねくれず、人の善意を素直に受け取り、心から

の感謝ができれば、愛される

過ちを指摘されたら、固執せずに、改めれば 

愛される。

 

不自由な体になったとしても、こうした心持

があれば、周囲にやさしくされるし、一人暮らし

の老人であっても、近所の人たちが、放って

おかないだろう。

 

6・80歳以上の死は、大往生が多い。 

その理由は、体の機能が衰退しているので

死に対しても安楽に逝きやすい。 

内田医師が老齢の病人の方達の大往生を現場

多く見てこられたので、寿命一杯にいきる 

ことこそ、安楽死につながると言う。

 

簡単に要約すれば、老いて患って死ぬばかりと

いうカンガエは捨てて、今こそ自分を生かすときと

心得て、無理せず、マイペースで、ハタを

楽にさせる心がけで愛念を持って生活する。

 

寿命一杯生きた人ほど、長患いせず、安楽死が

迎えられやすい。死ぬまでは生きているわけだから、

生きている間、心身の取り越し苦労は あまりせず、

周囲との調和 を心掛けて かわいがられる

おじいちゃん・おばあちゃんになろう~

ということだ。

 

それぞれの立場から、介護される老齢者、介護する

人が、ちょっとした気持の向けかたで

こうした心の持ちようが可能になるかもしれない

たとえば、

 

老齢者の立場から 

若い人たちの価値観を理解して、自分の古い価値観

に固執することなく、自分の場を受け渡して、

責任もって、受け継いでもらう という 

潔さ も必要だろう。

 

介護する側の人たち(家族)の立場から

老齢者の苦労 があってこそ、自分たちがこうして

生きているという感謝が必要かもしれない。

 

どんなに 肉体が老いぼれて、機能が人並み以下

になっても、それまで積み上げてきた円熟さは、

誰にもひけをとらないはずだ。

多少 つじつまの合わないことを言っても、

忘れっぽくなっても、言葉と行動がなかなか一致

しなくなっても、いずれは自分が通る道でもある。

 

私たちが老齢者になったとき、自分自身の築いて

きた、大なり小なりの、精神的遺産を大切に、

誇りを持って生きていきたい。

 

最後に、どのようにしたら、円熟さの中で、生き生き

とした精神生活を楽しめる、老後が迎えられる

のだろう?

 

その一つにメリハリの大切さが挙げられるような

気がする。メリハリは、何等かの形 で社会に触れて

いる中で得られる、リフレッシュメントをさす。

 

第三者のエネルギーが介在して、それが生まれる。

だから、デーケア―施設で過ごす時間は 私の母

にとっては、楽しいものである。多くの施設を利用

している方達も、家で一人でいるときより、悶々と

することなく、晴れやかで楽しい時間を過ごせる

と答えておられる。

 

自分と違う考え方や生き様に接して、様々な人

との、言葉の掛け合いの中での見出す、緊張感 

と 楽しさ、介護してくださる、若者の、

エネルギーも自然と受け取め、それも、

老齢者の中に取り込むことができるだろう。

 

自分の存在感をそうした第三者の温かいまなざしの

中で、あらためて感じることもできるだろう。

体のどこかが不調だったり、とても悲しいこと

が起こっていても、ある意味ではそのおかげで、

平常の生活の中に、感謝と、前進する勇気も

湧いてくることだろう。

 

参考資料: ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 昭和2年大阪生まれ・

昭和25年大阪女子高等医学専門学校(現在関西医大)を卒業。

その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、国立療養所、

私立病院内科部長を経て講演活動も行った。

 

 かわいい おじいちゃん おばあちゃん に なりたいんだっけ?

stock vector : Sticker with funny cartoon dog. Vector.

 

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幼児の病~母親の影

2013年02月16日 | 健康のための心の波動

 

アトピー性皮膚炎と下痢体質の場合  平成25年2月16日 

************************************************

 

心と体の相関関係を観ているが、母親の幼児の病に

対して与える影響にも触れてきました。

内田医師は、体験で、アトピー性皮膚炎の子供 と 

2年間、下痢が続いていた子供に接しその相関関係

を体験されています。

母親の心構えが変化することで、薬物治療をしなくても、

アトピー性皮膚炎が治った経験を語っています。

 

”小学校2年の男子。 

幼児からアトピー性皮膚炎と気管支喘息で、転々と病院を

変え医療を続けても治らないので、困っていました。

 

たまたま、この子のお母さんは公民館で私の講演を聞かれ、

早速実行されました。まず、食生活の改善として、パン食を、

米飯、野菜、小魚を重点とした日本食に切り替え、

間食には、おにぎり、だしじゃこ、たくあん、果物などを

与え、菓子類や甘い食品は控えられました。

 

アトピー性皮膚炎の子供は、イライラ気質があるので、

特に母親が落ち着くこと、また、息の場合、母親が

せかせかと気をせくように、子供に注意や指示を与える

ことのないよう指示しました。

 

いずれも、長所を褒める事、また、奥様がご主人に

不満をもっていると、直ちに子供に反映します。 

それほど、この病気は頭が良く、デリケートな性格気質

の子供に起こる症状であることを認識して、親の態度を

改めるようにすると、子供の病気も良くなる場合が

多いのです。 

デリケートな性格が、理数系や芸術的方面に才能を

伸びる実例をみてきています。

   

この母親は素直にご自分を反省し、ご主人と調和され、

ご主人の意見を立てるように心がけられました。 

そうしたところ、自分自身、今まで気が付かなかった、

女らしい思いが湧き出して、子供に対して、感情のまま

に厳しく当たっていたことを大変反省されました。

 

と同時に、子供の良さが見えるようになったと 母親は

いうのです。

’子育てがこんなに尊い大事業だと始めて気づきました。 

胸が熱くなります。私は母親になって、本当に幸せだと

思います。

 

このような、本来の妻と母親像に目覚められて、子供さん

の症状は、日増しに、軽減。

ついに、全治しました。子供さんには、薬物治療は

数日で止めました。

 

私は(内田医師)食生活の大切さを順序だてて、母親に

丁寧に説明しました。そして、子どもには、お母さんには

何でもお話し、はっきり返事すると体のリズムが整うことを、

その子供の長所をほめながら語りました。

 

必ず実行できるから’と、’良い子だ’という断言も忘れません

でした。その子供は、長い間のアレルギー状態が治ると、

野球やスイミングスクール、そろばん塾へと活発に行動する

ようになりました。”

 

母親の心と幼児の病の関連性を示す二つ目の実例は、

2年間下痢が続いた3歳児の話です。

診察の際、内田医師は 母親と、このような会話を

かわします。

2年間の間、下痢がなかったときはありませんか?”

すると、病院へ連れてきたときは不思議と下痢が止まります

 

内田医師はその答えを聞いて、合点がいきました。

”私は、なるほどと合点がいきました。 

上は5歳の女の子で、’お姉ちゃんだから’と重要視されて、

下の子は、4か月の赤ん坊で、母親が授乳やおむつに

手がかかり、気を注いでいる。

三歳のこの男の子は、真ん中でしかも、おとなしくて、

何も要求しないので、母親は家事、育児に追われて、

つい放っていたとのことでした。

 

ところが、病院へ行くときだけは、この男の子にかかりきり。

それで、嬉しかったに相違ありません。

また病院へ行く緊張も手伝って、下痢が止まったのでしょう。

そこで、’まず、食事改善 と一日一度はしっかりと

抱きしめて、’あなたもこの赤ちゃんと同じように、お母さ

のお乳を飲んで大きくなったのよ。

三人とも、みんなお父さんとお母さんの大切な子供ですよ’

と話してあげてください。

 

賢い坊やですから、どんなにか喜んで、姉弟仲よくされる

でしょう。’ と申しました。

母親は涙ぐんで、深くうなずきました。

胃腸レントゲン検査では 悪質的な異常はなく、神経性下痢で

あることが判り、その後、服薬なしで、すっかり治りました

との嬉しい電話を受けました。”

 

以前 ブログで 認知症の方の心の要求 というお話しを

しました。さらに、それらは、一つを除いては、健全者と

同じものであることも比較して書いた記憶があります。

つまり、

~  ほめられたい

~  認められたい

~  愛されたい

~  人の役にたちたい

~  自由になりたい

~  平等に扱ってほしいし、重要視されたい

 

この基本的な心の要求は、年齢にかかわりなく、存在する

のでしょう。

 

母親は特に、子供の心のこうした特質を、きちんと見極めて、

兄弟たちと同等に扱い、認め、自分は、愛されていると

いう認識をもたせてあげることが大切だと、内田医師の事例

らもわかります。

 

医師の立場から、内田医師は、”小児の病気は、本人の病気

よりも、母の育児方法に必ず因がある” ことを証明する

実例を挙げています。

 

それは、14歳までが、小児科の領域にあることからも

わかります。つまり、母親の胎内にいるように、母親の

影響を直接受けるからです。

また、過保護になっている場合も、子供の病気を助長

させていると言います。

 

次の例は、両親が、当時の、時代背景もあり、十分 

教育を受けられなかった、そこで、きな期待を両親

からかけられ、病になってしまった男の子の話です。

 

小学校5年生の男子。2年間、38度の発熱が続き、

抗生物質と副腎皮質ホルモンを内服。

ところが、7月21日から8月31日になると、平熱に

戻るというのです。

この発熱の裏には、心のトリックが隠されていました。

 

男の子は、親の期待と、家庭教師の勉強に何か威圧的な

やり方を感じ、抵抗があったのかもしれません。 

無理強いで、勉強したくない。 

もし、発熱すれば、勉強はキャンセルされる、そのために 

この子供は、発熱を 自らの潜在意識の心で造りだして

いたわけです。 

 

ところが、夏休みには家庭教師が帰省するので、熱を出して、

勉強を拒否する必要もなかったので平熱でいられたの

でしょう。

 

内田先生は、この男の子を検査して、とにかく、抗生物質と

副腎皮質ホルモンの服用を辞めさせました。

2年間の間改善されていないということは、服薬が

効果ないということだからです。

 

さらに、血清化学検査では、リウマチ反応や他の異常が

認められないというのです。そこで、内田医師は、食生活習慣

を改めさせて、子供をのびのびと興味ある面を生かすよう認め

ながら、親に、それを、伸ばすこと、さらに、家庭教師は

やめさせる、遊ぶ時間を増やすなどして、日常生活を顧みる

ことを助言し、子どもの生活を、切り替えていきました。

 

そして、夫婦調和し、夫の意見を立てることの重大性を、

母親に説明して、つとめてもらったというのです。

子どもに対しては、レントゲン写真や検査成績を見せて、

もう、病気でないこと、食事の習を改める事、必ず、

体力が戻り、活発な学校生活を楽しめることを、いい含み

説明しました。 

こうしていくうちに、子供の眼が だんだん、生き生きと

輝いてきたといいます。 

 

そして、それから5日後、熱が下がり、2年ぶりに登校

することができたそうです。

ここで内田医師が述べている食生活の習慣とは、米飯、

野菜、小魚を主体として、甘いもの、肉類、卵類をひかえめ

にすることです。これは、本来の日本人の食生活の基本で

あったもので、体質に沿った、健康食といわれている内容

と一致しています。

 

西洋医学はすすみ、分析医学と称され、肉体という生体が、

それぞれのパーツにわけられ、臓器単位の診療、診断、

検査という方法がとられています。東洋医学的な観点は、

人間を総合的に診ます。

 

総合的に診るとは、肉体が、ロボットのように、臓器

などの部品の組み合わせではなく、そ奥にある、神妙な

心の働きを加えて、病に対処するということです。

 

体のパーツが、気 という経絡や経みゃくで 連絡

とりあい、関連性をもっていること、そして、何より、

心と体の相関関係が、大きく関与していること、そういう

考え方が今後、医療関係者に、取り入れられていくことを

願います。

 

内田医師は、上記のような症例を挙げられて、”病める

臓器” を対象とするだけでなく、病気をつくった”心の要因”

と、”食生活”に注目することを、提唱しています。

 

病める心を、健全な心に、偏食 を 健康食 に変えながら、

自然治癒力を発動させて健康を目指す、それが 内田医師の 

主眼とするところです。 

 

参考資料: ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 

昭和2年大阪生まれ・

昭和25年大阪女子高等医学専門学校(現在関西医大)

を卒業。その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、

国立療養所、私立病院内科部長を経て講演活動も行った。

 stock photo : Turtle son and father

       

僕の後ろに ぼんやり映っているのは 背後霊ではないよ。 

僕のカカ(母)だよ。僕の体の健康も、

カカの想いに相当影響されているんだって!

 

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癌・発熱・言葉の効用

2013年02月15日 | 健康のための心の波動

 

肺がんの次に・・・・平成25年2月15日

**************************************

 

昨日のお話しで、大喀血して肺癌そのものを体外に

排出した内田医師の患者さんは もう一つの問題が

ありました。癌を抱えていました。直腸癌でした。

 

病気の自然治癒的発熱は、高熱が出て悪化したと

いわれる熱と異なり、その後の食欲や体の検査結果が

向上に向かうことでもわかります。

 

もっとも、高熱が出て悪化する というのは

恐怖の念が作用していることが多いのです。

もともと、熱そのものは、浄化作用で起こるのですから、

熱そのものが体を悪化させる原因ではないわけです。

 

このことは、一度、ご自身で体験されると、薬で抑制

するよりも、かえって熱を出して、体が軽くなることが

往々にして感じられると思います。

熱だけでなく、嘔吐や下痢も、そうした 病気の症状

でもあり、また自浄力の発露です。

 

私の主人は、3年のインド赴任を終えて、日本に戻りました

が、帰国後からひと月下痢が続いたそうです。

それでも、自然に放置しておいたら、そのまま止まり、

毒素の排泄作用だろうと思っていたそうです。

 

そういえば、主人は、バンコク滞在中 微熱が 

ひと月以上続き 胃に違和感を感じながらも

仕事が忙しく、病院にいかず、毎日、会社に行って

おりました。

後日、健康診断で ”胃潰瘍の跡 がありますね。

自然に治っている跡があるようですが”と 医師の所見を

聴き、心当たりがあったということでした。

 

さて、この患者さんも 高熱が続き、大喀血をして、

癌細胞をはきだして、危険とも見える、山場を通り

過ぎました。

そして、日ましに元気を取り戻したのですが、再び

39度の高熱出てきました。

 

妻は ”今度こそ、いよいよ最後ですね”と心配します。

内田医師は自信をもって答えました

 

”何を言うのですか。 今度は熱で悪いものが溶かされて、

直腸癌が治るのですよ

と励ましながら、やはり、症状は、七転八倒の激しい腹痛

となって現れたのでした。

 

その際、内田医師は 一所懸命 背中をさすりながら、

またもや 奇蹟的な状況を目の当たりにします。

 

”激痛が切迫するや、大量の膿血便がポータブル便器

一杯に排出されて、腹痛は一気に治ってしまいました。 

この汚物を丹念に調べてみますと、今回も前と同様、

白い塊がみつかり、大阪大学微生物研究所で検査の

結果、癌細胞と判明しました。”と書いています。

 

後日、再度、直腸の検査をして、担当医師が驚いて、 

”この間は確かに、直腸鏡で癌病巣が見えていた。

レントゲン検査でも、癌の特徴である’陰影欠損’

が見られていたのに、癌 が消えている”と叫びました。

 

こうして、この 肺がんと直腸癌の 余命いくばくも

ないと宣言されていた、患者さんは、約2か月後に

すっかり元気になりました。

 

内田医師も このような治癒力の発露に伴い、

見られる生体の変化に対し、

”患者さんの心の解放、食生活の改善をはかった後の 

激しい自然現象の起伏中は、私も必死でした。 

文字通り、全身全霊で打ち込んだ”と述懐されて

います。

この例にも

みられるように、癌細胞は熱に変化するという研究発表

もあるようです。内田先生が現役で活躍されているとき、

京都大学レントゲン科の報告には、乳がんを手術せず、

熱線を病巣に挿入して、治療効果をあげているケース

もあるということでした。

 

治病するためには、こうした、周囲の温かい心づかい、

自然治癒力への正しい認識、食生活改善は、言うまでも

ありませんが、内田医師は末期がん患者の心身への

苦痛を取り除くためにも、次のことを念頭に

かかげています。

 

その一例としては、胃癌が 内臓全部に転移して、

癌性 腹膜炎で、腹水がたまり、腹部が膨満して、

苦痛であえいでいる、53歳の男性を上げています。

妻が傍らで”こんなに痩せ細って。注射も入らないのです。 

あなた、頑張らなくちゃダメですよ”

と声をかけているのを聞き、内田医師は その妻に、

アドヴァイスせざる得ない気持ちになったと言います。

それは、看護の心得 ともいうものでした。

 

言葉に気を付ける。 

病気で苦しんでいる病人に、病人の欠点は言わない。

たとえば、こんなに痩せてしまって、 

とか、 食べなければ悪くなる などの言葉。

 

その代わりに良い言葉を使う。

たとえば、’昨日より顔色がよくなった’とか、

’今までよく頑張って私たちの生活を支えてくれました’

 

とか、’長男はあなたのこういう良いところを

受け継いでいて~’とか。

 

言葉だけでなく、時々、スキンシップをする

黙って、ご主人の手や足をそっと 撫でたり、

さすったり、握ったりして、励ます

 

これだけのことでした。

 

ところが、これの効果が出たのか

”あれから、気分がよくなって、酸素吸入を止め、

おなかも苦しいといわなくなりました。”

と報告の電話を妻からもらったといいます。

 

このように、心と体が微妙に確実に 関係があること

がわかると、病気になる前に、日頃からつとめて、明るく、

優しく、感謝に満ちた言葉を習慣化して、潜在意識

の中に定着させることで、無意識にいかなるときにも、

荒々しくなることなく、病気の予防にもなるという

ことです。

 

参考資料: ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 

昭和2年大阪生まれ・昭和25年

大阪女子高等医学専門学校(現在関西医大)を卒業。

その後 大阪大学附属病院、

池田市立病院、国立療養所、私立病院内科部長を経て 

講演活動もする

           

 Copyright : NPO Spontaneous Healing Therapy Japan: All Rights Reserved.

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喀血で癌の排出された

2013年02月14日 | 健康のための心の波動

 子のストレスと父親の癌の関係 平成25年2月14日

*************************

昨日お話ししたご夫婦、結局 思ったことを発言できない

ご主人は、子供のころから そういう性癖がつくられて

きたとも考えられます。


家庭環境、親のしつけ、あるいは親が子供に手をまわし

すぎて 子供自身の要求を出させないようにしていた~

とも考えられます。

 

内田医師は、このご夫婦の子供さんが入院中のお父さんを

見舞いに来られる際表情が暗いので考えました。

聞いてみると、息子さんの事業は倒産、長女は離婚という

状態にありました。

そこで、内田医師は患者さんが 一番、気にかけている

長女と まず、面談しました。

 

内田医師は

” お父様の病気を治すために私に力を貸してください

ませんか?まず、大阪梅田の花月劇場に行って 漫才 

を見て笑ってほしいのです。

 

次に、帰りがけに阪急百貨店で、花模様の明るい

ブラウスを買うこと。それから、頭髪を こぎれいに

まとめて、薄化粧すること。最後に、お見舞いに来る

とき、お花を一輪か2輪 持ってきてあげてください。”

 

其の後、小さい花束をもって、いそいそとお見舞い

に来られる娘さんの変化に入院していたお父さんは

 

”先生、娘に何か言ってくださったのですか?”

”はい、申しました。 離婚しても、ニコニコとして、

優しいあなたに、もう1~2年ほどしたら本当の結婚相手

に巡り合えると言いました。 

前の結婚は予行練習で今度が本番でしょうとも。”

という話から、

 

”娘の暗い顔を見ていると、私はこのままでは死んでも

死にきれませんでした。それが、このごろ、生き生きして

元気そうな姿を見せてくれ、ほんとうに嬉しい”

と涙ながらに父親が話したというのです。

 

次に、内田医師は、倒産した息子さんに会い、以下の

ようなお話しをしました。

” 儲けようという考えをやめて、大勢の人のお役にたち、

じぶんの才能を生かせる事業を与えられるように、祈り、

倒産の問題は人生の転機として、反省し、すべてに

感謝して、確信をもって前進することが大切です。”

これを内田医師は ”繁栄の法則”と呼びました。

 

すると、子供さんたちの心の解放とともに、患者さんの

心もリラックスして、食生活も改善をみせて、体力が

回復され、快方に向かってきました。

しかし、入院1か月を経たころから、39度の高熱が出て

くるようになりました。

 

妻は心配して、

”先生、主人の病気はいよいよ悪くなってこれで

死ぬのですか?”と聞きます。

内田医師は、

いいえ、私はこの熱を待っていたのです。 

体力が出てくると、病気を治すための熱が出るのです。 

老人の肺炎でも、無熱の時は、悪化するといわれています

高熱が出ると、抗生物質でも効かなかった、ばい菌が

一度に死んでしまうので治りが早くなるのです。”

 

内田医師の信念を生かして、患者の高熱が続く間、

沈着に、今までと変わらぬ心持と愛情で患者に接しました。 

栄養剤の点滴注射に重点を置いて、抗がん剤は

使用しませんでした

そのため、頭髪も抜けず、白血球減少、血清化学検査での

重篤な変化も起こりませんでした。

常に”必ず、良くなる”と断言し、医学的、理論的に 

人間の自然治癒力について、説明を反復しました。

 

そのうち、皆の恐怖心もおさまり、心は平静に戻って

いきました。高熱が6日間続いたあと、突然 大喀血

(だいかっけつ)が起こりました。

 

内田医師は

”血 は飲み込まず、できるだけ、吐き出しなさい。 

自然に必ず止まります。心配しないで。” と大声で励まし、

背中をさすりました。その時喀血と一緒に 肺がん が

排泄された。”と内田医師は直感して、洗面器一杯の 

喀血された 血膿のドロドロの中に手を入れました。

 

すると、あった! なんとそこに、白い丸い、塊(かたまり)

を見つけたのです。早速 大阪大学微生物研究所に送って、

細胞検査を依頼。数日して、結果が来ました。

 

癌細胞 陽性、さらに、入院当初の喀痰(かくたん)の

細胞検査の癌細胞と同一のものであることが確認されました。

 

内田医師の直観どおり、自然治癒の力で、喀血とともに、

肺がんが体の外に排泄されたのです

この事実を、ほかの医師たちにどのように説明すべきか、

理解してもらえるか、それを案じて公表する勇気が

ありませんでした。

 

高名な心臓内科の教授すら、

”他の病気の原因はすべて心にある という点は 

十分理解できるが、 しかし、癌 だけは、心的原因

ではない” と反論している記事を内田医師は読んで、

現代医学では 奇異に感じられるだけで 実際の事実

すらなかなか、理解してもらえないと判断したのでしょう。

 

心身症を扱う 心療内科 はあっても、癌の原因 が

精神的ストレスの集積に関係するということは

理解される段階ではないと考えたのです。

 

癌の専門家は 現象面の生化学的 免疫学的研究に

比重をかけて、本当の癌の原因が、心にあるという

ところまでの結論が出せない。

 

この研究は今後の課題でもありましょう。

 

続く

 参考資料: ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社


内田医師について: 昭和2年大阪生まれ・

昭和25年大阪女子高等医学専門学校

(現在関西医大)を卒業その後 

大阪大学附属病院、池田市立病院

、国立療養所、私立病院内科部長を経て 

講演活動も行った。

 

  • 若者の顔

一人ひとり、のびやかに、健やかに、いつまでも 子供心を忘れずに、

 成長していってほしい・・・

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癌の心的要素

2013年02月13日 | 健康のための心の波動

 

夫婦の道       平成25年2月13日                       

**************************

昨日の例でもわかるように、夫婦の心の交流は、

お互いの病の完治に大いなる影響を与えている。                                    

それは癌の場合も例外ではない。

 

内田医師の患者さんで76歳の男性、肺がんと直腸癌

で入院されている方のお話しだ。

ご家族は 半ば、あきらめかけておられるほど、

経過は思わしくなかった。

 

内田医師の信念は、心と身体は切り離せない 

という点にある。そこで、早急に、この患者さんの 

心的要因を調べ、解決策を講じられた。

入院当日、第一回の、奥様との面談の機会を得た。

以下、内田医師と患者さんご家族との対話である。

 

”夫婦というのは、うれしいことも辛いことも、

両者5分5分の責任があります。癌になった場合、

本人自身の原因と、知らず知らずのうちに、癌 に

ならせるような、家族側の要素も考えられます。

 

ご主人は努力家で頭が良くて、優しい反面、

とても、我慢強く、頑固で容易に人の意見に

応じられない特性がみられるでしょう。

それに慣れて、奥様がご主人に長期間、

グーッと我慢させていたことはありませんか?”

 

すると、その妻が答えた。

”あります。

私は三人の子供を産んで、30歳ごろから 

胆のう炎になって、いまだに治りませんので、

40年間 夫婦関係を辛抱してもらってきました。”

 

そこで、内田医師は、

”胆のう炎はたいてい、2,3か月で治る

病気なのに、40年間も治らないのは、変じゃ

ありませんか?”とさらに問いかけると、

 

”そういえば、この間、レントゲン検査で異常なし

と言われました。・・・確かに、40年間、

傷み続けていたのに、不思議です。 

先ほどから、この胆のうのところが痛く

ないのです。”

 

そう言って、妻は、夫に申し訳ないことをした、

と感慨深く反省して、病室の夫を見舞い、謝った。 

内田医師の考えた、”癌になる要因” の一つが、

夫に辛抱させていた”という、夫婦生活の問題と、

心の和解 が判明、除かれたという。

 

入院2日目、内田医師と妻との第二回の面談は、

食生活の習慣 についてだった。

内田医師は、妻に、

”5大要素として、いろいろな食べ物を、偏らずに

いただくことが健康になる秘訣です。

 

正しい食生活が原動力となって、新陳代謝が活発

に働き、肝臓の解毒作用や老廃物の排泄作用も 

目覚めてきます。それによって、免疫力もつきます。

また、しっかり食事すれば、脳の食欲中枢が刺激

されて、本当の食欲も感じられます。”

 と 身体のもつ、自然治癒現象を話した。

 

さらに、回診のおり、積極的に明るい希望と検査結果

の少しでも 良い点を指摘して、心からほめたり

するうちに、この患者さんの顔色が良くなり、表情も

明るくなってきたと内田医師は書いている。

内田医師は放射線や抗がん剤の治療法に関して、

心身相互関係のついて、以下のように語っている。

 

”現象にあらわれた 癌 への対策はなかな困難で

あって、現在のところ、早期がんは切除するか、

抗がん剤や コバルト療法がおこなわれていますが、

いずれも、絶対的な治療法ではありません。 

 

かえって、副作用のために、逆効果の場合も

見られます。ところが、原因結果の法則(須田注:

因果の法則)から考えますと、肉体に結果として

あらわれる以前に、心に病の原因があることが

わかります。

 

心 は水や空気と同じように、無形 であります

から、自由自在に入れ物によって形を変化させる

ことができます。悲観的な考え方や、腹が立って

仕方が無かった人でも、理論的に納得のいく指導が

行われれば、だれでも健康で幸福でありたい人間

の願望がある以上、健全な心の持ち方に変える

ことは不可能ではありません。 

 

言い換えれば、癌的な心質 を、健全な 心質に 

変えることも 意思の力で可能なはずです。”

 

この考え方を踏まえて、内田医師は この癌患者の

老夫婦に 心の持ち方の指導も試みられた。

 

このご夫婦は、ご主人は言いたいことを抑える寡黙な人、

妻は夫への質問も、横から鉄砲玉のような勢いで、

まくし立てて、夫の発言を封じるほどの”おしゃべり”

癖がある。

 

その点を夫婦に指摘した内田医師は、夫に もっと

発言の機会を与えるように妻に反省を促し、夫が次第

に自分の意見を表現できるようになってきた。

すると、ある日、妻が心配そうに、内田医師に質問した。

 

”先生、主人が派手なパジャマを買ってきてくれ

というのです。主人は気が変になって、色気違いに

でもなったのでしょうか?”

 

内田医師はそこで、

”ご主人は、私の説明を実行されて、食事もしっかり

食べ、気分が明るくなり、そのうえ、今まで辛抱して

きた分が形を変えて、少しずつ吐き出されるよう

になってきたのですよ。

 

言い分をかなえてあげてください。 

4,5着買ってあげてください。 

きっと、満足しますから”

 

こうアドヴァイスすると、妻は、チェック柄、水玉模様

無地、縞柄 など明るい色調のパジャマを買ってきた。 

 

夫は嬉しそうに着替えを楽しんだが、とうとう、5着目には、

”もう、買わなくてもよい”と一言。 

これで 一件落着したという。

 

次の夫の要望は、大豆の煮豆だった。 

内田医師はさらに、言った。

 ”言われた通りに差し入れしてあげてください。 

毎日食べれば、腹具合がおかしくなって、もういらない

と、言われるでしょうから。 ご心配いりません”

 

それからは、娘が、外から煮豆を買って病室に運び、

父親にせっせと食べさせた。 やがて、案の定、父親の腹

が張り、軟便になったので、自分自身から、この豆の供給

をやめさせた。

 

ここで内田医師は重要なことを述べている。

患者の要求通りに満たしてあげることの意義についてだ。

 

”なぜ、このように、適当な時期に、ことが治まるか、

それは、決して物質を与えられた満足ではなく、

ご主人の主張に対して、奥様や子供さんたちが

’ハイ’と素直に従われたことに対して、ご主人が

愛情を感じ、満足されたからに相違ありません。”

と述べ、さらに、

 

”’夫は針、妻は糸’とよく喩えられますが、

このような、自然の法則 に則ったとき、本来人間

として、あるべき姿に戻って、(要求が)行き過ぎた

場合、反省の心が湧いて、中庸になるのだと思います。”

 

と夫婦の道の本来の姿が この患者夫婦の病の経過の

中で、妻の反省を促し、良好の回復がみられたことを

述べておられる。

 

続く~

 

参考資料: ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 昭和2年大阪生まれ・

昭和25年大阪女子高等医学専門学校

(現在関西医大)を卒業。

その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、

国立療養所、私立病院内科部長を経て

講演活動も行った。

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