あけましておめでとうございます。
久しぶりに映画なんぞ観に行った。正月って結構ヒマなのよ。
比較的近所に映画館があり、レイトショーなんぞやってるものだから、往年のヤマトファンの俺としては家族を家に残して、一人で行ってしまった訳だ。
以下、ネタバレを数多く含むので、観に行く予定の方は読まないで下され(笑)。
西崎氏が「ポニョ超え」を宣言していたので、嫌な予感がしつつも僅かながら期待していたのだが、客の入りはあまり宜しくないようで。客の年齢層はかなり高い(笑)。俺は若い方だった。
松本零士氏抜きのヤマトであるからして、キャラクターデザインに著しく違和感を感じるのは仕方が無いとしても、正直なところ「アリャリャリャリャ!」。
初代ヤマトから始まった全てのシリーズは、科学なのか妖力なのか判断に困るほどの、異常なまでのスケールのデカさが特徴である。もちろん本作でもその伝統はしっかりと受け継がれていた。
しかもストーリーが過去に例を見ないほどに単純明快なので、ストーリーに引き込まれることも無く冷静に観る事ができたのであった。
歴代ヤマトの伝統である「細かい部分のツッコミ所の多さ」は、正に筆舌に尽くしがたい。
ストーリーは、古代艦長と、初対面でいきなり艦長に殴りかかるアツい新人乗組員たちを中心に描かれる。
敵機はあっさりと撃破されるのに、爆撃されても壊れないヤマト。さすがコスモナイトだぜ!
「さらば宇宙戦艦ヤマト」で既に「古いんだよ」と言われていた煙突ミサイル発射には、感涙。
あの太陽を撃て!・・・窮地に追い込まれると敵の弱点に突然に気づく古代は、やはりヤマトの艦長に適任だ!
古代の娘を乗せて墜落した救命艇からは、古代の娘しか救出しなかったが、他にも大勢乗ってたような気が・・・。
そして土壇場に追い込まれたヤマトと古代、やはり窮地に追い込まれて、地球の全科学者たちですら気付かなかった、敵の弱点を見抜く!
長官にまで登りつめた真田さんの、往年の名ゼリフ「こんなこともあろうかと・・・」は、やはり用意されていた。6連発波動砲は、実は一度に発射可能だったのだ!
非常に細かい事かもしれないが、BGMの選曲はちょっと・・・いや、かなり・・・。
どういう理由かわからないが、大半がクラシックなのだ。
クラシックが悪いのではない、メジャーな曲ばかりの選曲に、別の意味で涙が出た。
チャイコフスキーのスラブ行進曲とか、グリーグのピアノ協奏曲とか・・・義務教育中の鑑賞曲を安易にBGMに使ってしまう心意気には、平伏さねばなるまい。
ショパンとかベートーベンとか、場面に合わないわけではないんだけど、クラシックが好きな人間にとっては耳についちゃって、どーにも。
オリジナルよりもヤケにキーの高い、アルフィーのもちょっとね。
安心して聞けるのは、例のスキャットの「無限に広がる大宇宙」ってヤツだけだ。
試写会の時には意見を求めるために二つの結末が用意されていたらしいが、それよりも俺をノックダウンする結末が待っていた。
エンドロールを観終わった俺の目に飛び込んだのは・・・
「宇宙戦艦ヤマト 復活編 第一部 完」
ヤマトファンである俺は、少なくとも存在するであろう「第二部」も観なければならないようだ。
観なければならないのか・・・。
まあ、CGで再現された迫力のあるヤマトを観れただけでも良しとせねばなるまい。しかし、CGの最新技術ってこんなもんではないだろうけど・・・。
あと、デスラー総統が出てこないのが寂しいと思っていたら・・・
いた! 顔と名前が違うだけやん。コレは隠れキャラだな。