ここへ来て、基本的な手順に変更を加えた。
それはニンニクの刻み方である。
初めのうちは輪切りにしていたのだが、縦に刻んだ方が風味が出るような気がして変更。
その後は刻みのピッチを大まかにするなどの変更は行ったものの、ずっとそのスタイルを貫き通してきた。
今回は包丁で刻むのではなく、「潰す」という変更を行ったのである。
まな板の上に置いたニンニクを、包丁の側面をあててオリャッと潰している。
もちろん、その方法があるのはネットなどの情報でかなり前から知っていた。しかし気に留めなかったのである。
やってみたところ、コレはすごい。いままで何回ペペロンチーノを作ってきたのか? その度にニンニクの風味を出す方法には頭を悩ませてきた。大量にニンニクを投入しようが、多少の手順の変更をしようが、劇的な変化は無かったのである。
だが今回は違う。包丁の側面や柄を使ってニンニクを潰す・・・たったコレだけの事で、間違いなくニンニクの風味は倍増する。
少々調理手順に問題があったとは感じたが、まあまあ旨かった。トッピングは貝割れではなく、ブロッコリーの新芽。
例えて言えば、あまり垢抜けていない娘のバージンを貰った感じである。筍はバージンを彷彿とさせる。
前回の反省を活かし、筍に味が染み渡るように工夫をしてみた。トッピングはネギ。
さやえんどうには火を入れすぎてしまった。
しかし旨い。
例えて言えば、バージンを貰ったあまり垢抜けていない娘に、ちょっと悪い事を教えてしまった感じである。
ちなみに「和風」とは言っているが、基本的にしょうゆ味にしているだけ。何らかの出汁を加えた方が、よりレベルの高い味を引き出せると思われる。
調理中、子供達は「ヤキソバ! ヤキソバ!」と喜んでいた。
食べ初めてヤキソバではない事が分かってからも、美味しいといって食べていた。子供の舌は素直である。
間違いのない組み合わせであるはず。しかし、調理手順を誤った。
それでもギリギリセーフになってしまうのがアスパラの奥深さ。
例えて言えば、ずっとプラトニックで付き合って、高校を卒業してから初めてエッチした彼女といつものとおりホテルに入ったが、穴を間違えてしまった感じである。
胡麻油は香りを出すため調理後半に投入。
例えて言えば、DVD屋さんの一角で売られているライトなオモチャを使うような感じである。あくまでDVD屋さんであり、夜遅くまでやっているオモチャ屋さんで買った物ではない。
ネット通販を利用するのも良いが、決してマニアックな方向に走ってはならない。
それがアスパラの和風ペペロンチーノである。
トッピングはネギ。
調理中、「大丈夫か?」と不安がよぎる。
納豆はトッピングにするか混ぜ合わせるか一瞬だけ悩んだ。
だがそれは一瞬であった。混ぜ合わせる事にしたのだ。
もはや通りすがりの男女ではなかった。
恐る恐る口に運ぶ。
・・・
・・・
・・・
うま~~~~い!!!!
細かいインプレッションはミスター味っ子に譲るとして、これは恐ろしく旨い。
例えて言えば、随分前から知っているがほとんど話した事のない、ちょっと変わった地味な女の子とそんな雰囲気になって、エッチしたら、ものすごく情熱的な女の子であることが判明した感じである。
この時茹でたパスタは200g弱と思われるが、納豆1パックは些か多目に感じた。まあ、納豆好きにとっては悪くはない。
例えて言えば、濡れ具合が多すぎで(以下自粛)・・・な感じである。
俺は子供の頃からセロリが大好きなのだが、食べる時はほとんど生でかじっている。
たまに浅漬けにしたり、炒め物をしたり、スープの具にしたりする程度。そんなセロリはペペロンチーノに合うのか?
結果、これまた素晴らしく旨い事が判明。
野菜の多くは火を通しすぎるとすぐにフニャフニャになってしまうが、セロリはシャキシャキとした食感を保つのが容易であるので、調理も楽である。
セロリは好き嫌いが分かれてしまうのが問題点ではあるものの、どこかのレストランのメニューに入っていても不思議の無い組み合わせ。
例えて言えば、いつもツンと澄ましている女性に頼み込んで一緒に食事に行ったら、単なるツンデレであることが発覚して、そのままホテルに行ってしまったような感じである。
今回はベーシック・ペペロンチーノに単純にセロリとベーコンを加えただけだが、このツンデレ・ペペロンチーノは、まだ極める余地を残しているとみた。
例えて言えば、いつもツンと澄ましている女性に頼み込んで一緒に食事に行ったら、単なるツンデレであることが発覚して、そのままホテルに行ってしまったのだが、ツンデレであるあまりに初エッチでは全ての要求に応えてもらえなかった感じである。
さて。
ここのところ使っている500g88円のパスタは、実は今ひとつペペロンチーノに合わない。
茹で上がりがべチョっとした感じで、アルデンテに仕上がらないのである。
で、ペペロンチーノ街道の旅ははひとまず休憩する事にして、名古屋メシを連発してみたのである。
あんかけパスタ。
ほうれんそうとベーコン。目玉焼きのトッピング。某あんかけ屋で言えば「ポパイ」である。
このパスタはあんかけには非常に合う。
例えて言えば、どうもベッドでの相性の悪い彼女に見切りを付けて、元カノとよりを戻してみた感じである。
あんかけは、何となくペペロンチーノに通じるマインドがある。
当たり前に旨い。
例えて言えば、よりを戻した彼女と、再び親密になってきた感じである。
ちなみに正直に言えば、あんかけのソースは、買ってきたレトルトの物である。すんません。いずれ自分で作ります。
アスパラとベーコンに変更、もちろん旨い。
例えて言えば、よりを戻した彼女と、また離れられなくなってしまった感じである。
イタリアンとナポリタンの明確な定義は無いそうだが、ペペロンチーノとは似ても似つかない事だけは確かである。
名古屋の然るべき喫茶店には、「ナポリタン」あるいは「イタリアン」という「スパゲッティ」のメニューが存在する。「スパゲッティ」であって「パスタ」ではない。
熱した鉄板に盛り付けられて、最後に溶き卵が流し込まれる。残念ながら鉄板皿は所有していないので、フライパンの上で溶き卵を流し込み、そのまま皿に移してみた。
タバスコは必須。これでもかというほどにかけまくるのが名古屋メシ。
例えて言えば、いつも行くファッションヘルス(これも有名な名古屋文化)でいつもの嬢を指名をして、いつもと同じパターンで過ごすような感じである。
淡い期待を持って毎回それとなく打診してみるものの、軽くかわされてしまう悲しさ。その悲しさがまた次回の期待へと繋がっている。
当然、まだまだ続くのである。