THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

居酒屋坂内2DAYSエンデューロ・その1

2014-10-26 16:00:22 | オフロード

今年もこの季節がやってきた。「坂内2DAYSエンデューロ」である。2DAYSという名前だけど、2日間に亘って行うというより、24時間の耐久レースだという意味ね。

ここ数年、俺はチームの運営には携わっていないが、1年間で最も気になるイベントの一つであることは間違いない。友人たちと、決まってこの時期に参加するレース。レースであるからには勝敗が決まり、お金や手間、時間もかかる。喜びがあったり、悲しみがあったり、ぶつかり合いなんかもあったりするのだ。

今年のマシン準備のほとんどはT裏さんとN皮君が行い、マネージメント面も同様。俺に言わせると、本番当日に走るだけ、というのは誰でも出来る事であり(それが24時間1人で走るとしても)、最も大変なのは事前準備であり、そしてこのレースの醍醐味もそこにある。学生の頃の文化祭とかだって、そうだっただろ?

頭数を揃えるために、当日だけ来てもらって走ってもらうというスタイルは否定はしないけど、上手くやらないと、中心メンバーとビジターの間には、無視できないほどの温度差が発生してしまう。

じゃあ、なんでアンタは事前準備もせず、当日も走らないの?・・・とか言われそうだけど、この話はいずれ・・・という事で。

今年の俺の役回りとしては、「あてにならない敏腕ピットクルー」(俺の自己設定・・・笑)。いざという時には率先して動く反面、突然いなくなったり、貢献した分をプラマイゼロにするような動きをしたりする予定。何せ「酔いどれメカ長」の代理なんで、俺は「泥酔メカ長」で行くことにする。ヒヒヒ

 

マシンは、何と今年で10回目の使用となるXLR250BAJA。メンバー内では「芋樽号」と呼ばれている。

芋樽とは良くも悪くも腐れ縁。俺自身はXLRなんてあんま好きじゃないし(笑)、セルが付いていないのでメンバーからも不評。若干名、XLRサイコー!と言っているヒトもいるが、俺に言わせりゃ単なる変人だ。毎年のように「今年で最後だな」とか言っている割に、次の年も結局直して使ってしまう。他のチームにも、これだけこのレースで使ったバイクは、他にはまずないだろう。

 

ライダーの布陣は、チーム始まって以来の最弱との呼び声が高い(笑)。

Jロウさんとペドロサは固定メンバーではあるものの、1年に1度しかバイクに乗らない(笑)。田中代表は、ここ数年バイクに乗っているのを見たことがない。そしてもちろんキックでエンジン始動ができない(笑)。T裏さんは3か月ほど前にオフの練習を始めたばかり。N目君とN皮君はそこそこ走れるが、N目君は去年の坂内2DAYS直前の大怪我のせいで、ここ1年はほとんど走っていないはず。

ME06さんとT田さんはスケジュールが合わず、moritechさんもお休み中。加えて諸般の事情で俺も走らないので、こんなライダー構成になってしまった。

 

25日土曜日の早朝、寝ている正吉君を起こさないようにクルマに乗せて、出発。坂内に到着すると、多くの人やトランポが集まっていた。

ピットの設営も、備品類は人任せ。ウチは色気が無いんで(笑)、ちょっとは賑やかしになるのではと思って、正吉君にモトクロスウェアを着せてキャンギャルならぬキャンボーイ代わりに。まあ、周りからの反応は、あまり無かったですな(寂)。

 

スタートライダーは、何と世界の代表、田中氏。田中代表をスタートライダーに指名したのはN皮君。曰く「真面目に考え、意地悪はしていない」との事だが、「田中代表が最も適任であり、意地悪度がゼロ」という事は絶対にないであろう(笑)。何せサイティングラップですらロクに走れず、コーステープを何度もブッチして逆走したりしてたし(笑)。

サイティングラップのみで疲弊し、スネる田中代表。

ヘルメットにはGoProが取り付けられているが、それはオンボードカメラというより、田中代表を監視するドライブレコーダーといった方が正しいであろう。

 

午前11時ちょい過ぎ、国旗が振り下ろされる。ルマン式スタートである。

いきなり、代表のエキセントリックぶりが炸裂。

バイクの左側から乗り込むはずが一旦右側に回ってから左側に戻り、前後逆に跨る仕草を見せてから(ありえん)、ようやく普通に跨った。なにやってんの???(笑)

バイクに跨ったころには、大半のバイクはスタートしている。彼を知らない人は「ふざけているんだろう」と思うかもしれないが、付き合いの長い我々は、彼が大真面目でやっていることを知っている。

そして当然、エンジンを掛けられない。今まで何度もコース上でエンスト後の再始動が出来ず、そのたびに立ち往生してきたヒトが、ルマン式スタートでスムーズに発進できるわけがない。何せ2stですら掛けれないんだから(笑)。

それでもメンバー2人が支えるマシンに仁王立ちになり、最後にはどうにかエンジンを掛けた。当然ブッチギリのビリ(笑)。状況確認の為に最後尾を走るコースマーシャルの、遥か後ろを行く。

言い訳は出来んよ、ちゃんと撮ってるんだから(笑)。

 

ここ数年、坂内2DAYSエンデューロでは、集計ポイント手前に軽いセクションが作られる。当初は集計ポイントにブレーキミスで突っ込むのを避けるためという名目だったかと思うが、最近のゲロやクロスカントリーブームに倣ってか、年々難易度が上がっていく。

今年は初心者が多く走る坂内2DAYSとしては、ちょっとキツいんじゃないの?・・・というほどで、オープニングラップから各所で悲鳴が上がっていた。

まあ、田中代表がそんなに早くオープニングラップから帰ってくるとは思えないんで(笑)、最初はあんまり気にしてなかったんだけど、山に消えてから15分くらい経った頃から、メンバーが口々に「来ないな」と言いはじめた。林間コース内には難所は無いので、田中代表ならば10分も掛からずに戻ってくるはずであるのだ。

最初にペドロサが林間コースの出口方向を確認しに行った。しばらくして反対方向からN皮君が徒歩で山に入っていった。

その後、集計ポイント付近にいたコースマーシャルを捕まえて「どこかで#16が止まってませんでしたか?」と聞くと、「あご」の手前のシケインでずっとキックしてるヒトがいる、との事。

で、俺も救出に向かうことにした。やれやれ・・・(笑)。

 

つづく。

コメント
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