THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

当日エントリーの貴公子

2016-05-23 09:30:20 | 正吉君モトクロス
まずは、転倒でシフトシャフトを折ってしまった練習車の修理から。エンジンを降ろしたまま放置してあったんだけど、一気に分解した。

クランクケースを割るという事は、カムチェーン側・・・TT-Rの場合は左側から作業するわけですわ。
できれば右側をバラさずに出来んかなぁ・・・と、クランクケースを割った瞬間。

あっ!!

シフトシャフトはクランクケースを貫通して、シフトレバーは右側ケースカバー内部にある(笑)。
そう、バラさなくても良かったと言う・・・(笑)。

XRの時からの思い込みで何も考えずにバラしてしまったけど、よくよく考えるとXR以外の俺が知っているエンジンの場合は、シフトレバーはみんな右側ケース内部にある。
それどころか、自動遠心クラッチの場合はチェンジペダル作動中にはクラッチが切れる構造になっているため、右側まで貫通しているのは当たり前なのである。
何にも考えずに始めてしまったのを反省。サービスマニュアルちゅうものを見ないからね。
まあ、おかげで一通りチェックできるし、いいかぁ(笑)。


シフトシャフトは、やたら長い!!


こりゃ折れるわ。段付きにシャフトの径が細くなっている箇所があり、そこでポッキリ。転倒時に他の部分にまでダメージを与えないよう、わざとここで折れるようになっているのかな? 溶接で繋げないかと思ったけど、雑巾みたいにネジって折れたのだろう、シャフトがかなり曲がってしまっていたので、新品注文した。

フライホイールプーラーはV-max用に持っていた純正工具でOK。


シフトシャフトの交換作業をするには、不必要だす(トホホ)。

燃焼室にカーボンが溜まっているのは、ブローバイからオイルが流れ込むからだろう。

TT-R50Eは台湾製で、各部の造りがとてもいい加減であり、新車当時はギヤ鳴りが酷かった。
2台を走らせてメンテするようになり、個体差がかなり激しい事も分かり始めた。本番車と練習車を比べると、本番車は、多度で1秒落ち!! TT-Rはミニモト3車の中で一番遅い上にコレだもん。今回バラした事によって、いくつかの対策のヒントに気が付いた。近いうちに本番車の方も対策しよう。あ、インチキはしないよ。

さてさて、そんなTT-Rの練習車を2時起きで組み立てて、馬小屋ベースへ。こんな時は、メカにそこそこ強くて良かったなぁ、と思うのだが、エンジンを横向きに倒して組んでいる時、ウッドラフキーをクランクケースの中に落としたのはナイショだ。必死に振っていたら出てきたので助かったけど(笑)。

馬小屋ベースで5月22日に行われたダートスピリットRd.2。前日練習とレース当日の2日間、通いで行ってきた。

シーズン6戦目(驚)。

正吉君の今シーズンのレースは、多度をメインに、全日本、馬小屋の3本立てを基本に考えている。
選択理由は、自宅から日帰りでき、事前練習もできる事。
全日本は日帰りも事前練習もできないじゃん!!…という声が聞こえてきそうだけど、全日本は全国各地で開催されるので、地元ライダーを別にすれば、各ライダーのイコールコンディションで出場できるかなぁ、と。
馬小屋の場合は、普段は接点が少ない同年齢のライバルであるS君と走れるというのも大きいかな。また、当日エントリーできるので、仕事が詰まってしまったりしたら出場をキャンセルできる。

前日練習の時点で、正吉君はS君には勝てないと確信。
レースのリザルトでは、やっぱり。ヒート1、ヒート2ともS君に置いて行かれ、予想通りで2位だった。








「勝たなくてもいい、勉強だと思って追いかけろ」と言ったんだけど、まるでスピードが違う。




勝負にならない理由として、まずはフープスを飛んでいるかどうか。


完全に飛んでクリアするS君に対し、正吉君は練習走行時、全て1つずつナメて通過していた。多度にはこういうセクション(飛んでクリアするようなフープス)が無いからね。

これを飛ぶように言ったら、どうにか飛びこそすれ・・・。見てて危ない。案の定クラッシュしてしまったので、5連の内の最初の2個だけ飛び、あとはナメるように言った。
次に、2速と3速を駆使するCRFとDRZに対し、TT-Rは3速にはほとんど入らない。ジャンプも踏み切り時のスピードが弱くなり、テーブルを飛びきれない。フープスも2速になってしまう。ギヤ比が高めなのでタイトコーナーでのトラクションが掛かりにくい。

また正吉君はS君と比べて、特殊な形状のバンクのコーナーや、ブラインドコーナーの処理がかなり劣る。これはコース慣れの問題もあるだろうけど、他のコースに行っても結果は大して変わらないだろう。

言葉で表現すればこういう事なんだけど、今回思ったのは、それだけではない。

「そもそも論」を書いてみよう。

子供にバイクなどのスポーツをやらせようと思ったとき、とにかく早いタイミングで始めさせようという風潮がある。つまり、6歳で始めるよりも5歳、4歳で始めさせた方がアドバンテージがあるという考え方。
これについては、俺は自分の目で色々な子を見て、様々な事を調べた結果、間違いであると結論付けている。スポーツ選手を目指す場合は、概ね小学校3年生までにその競技を始めれば十分ではないのかと。ボーダーは8~9歳。
ただし、始めるのが遅い場合は、それまでに何らかの重大なヒントを得ている必要がある、というのが持論だ。
正吉君がバイクに乗り始めたのは、保育園年長さんから小学校に上がる頃。6歳だった。

こんなことを書くと気分を害する人もいるかもしれないけど、やたら戦術やら小技、応用術ばかり教える人がいる(ゴメンチャイ笑)。
俺に言わせると、自分よりも速く走る子に抜かれない為の術を教えるのは、キッズの場合は何の足しにもならない。
俺は、ただひたすら基本のみを教えてきた。アクセルを開けたジャイロ効果でバイクをバランスさせるのではなく、体でバランスをとることが重要だと考えているからだ。
また、バイクに乗らせまくるより、必要な事を最小限の時間内で教えるように心がけてきたつもり。実際、正吉君はモトクロスの練習量はかなり少ない。また、普段の生活ではバイクの話を滅多にしない。

正吉君には50と65を取っかえ引っかえ乗らせないようにしているし、練習も週一。少なくともタイムだけ見れば、去年の多度の50チャンプとほとんど変わらないところまで上達したわけだから、取り組み方が間違っているわけではないだろう。

S君と正吉君は、ある意味では真逆の取り組み方をしてきたのではないだろうか。
色々な条件が加わってくるので今回の事だけでは判断できないけど、そろそろ「基本に忠実なだけ」では一線を越える事ができない領域に達しようとしているのかも。俺の持論に対して、例外も存在するという事だ。

正吉君も時々、頭のネジが数本吹っ飛んだかのような走りを見せる事がある。練習車のシフトシャフトを折った時は正にそれ。
何かを掴み始めているのは間違いない。

今回のダースピ、エントリー台数は少なかったけど、得るものは大きかった。
上記の事以外にも、、、(笑)↓↓

正吉君のFOXのTシャツ。


よほど嬉しかったとみえて、翌日月曜日に着て学校に行った。

チェーン。(ジャンケン大会で俺が貰った)


うまい棒(笑)。


今一度、二人で考えてみよう。
コメント
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