ボブ・ラングレーの本をまた手にとった。どうも、相性が
良いといおうか、文体及びストーリーが気にいっているのだ。
この小説の表題からすると山岳小説のように思えるが、
実際には、スパイ小説か冒険小説と言える。
チベット自治区で、死んだと思われていたCIA工作員が
生きて、いまだに、中国軍と戦っていることがわかる。
この工作員を止めるために、山岳家であり、TVプロデューサー
でもある妻が、チベットに行って、説得するという話なのだが、
チベットに行く時間を短縮するために使うプロペラ機の
パイロットと恋に落ちるというロマンス小説の面もある。
もちろん、山岳小説といもいえる、ロッククライムの場面も
出てくる。
更に、ダライ・ラマが出てきたり、ラマ教の僧院での生活が
出てきたり、盛りだくさんなのだ。
本当にボブ・ラングレーという小説家は多才な作家だと思う。
また、読んでみたくなる作家だ。
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