長かった。やっと読み終えた。でも、面白かった。
というのが、感想だ。
前から読みたいと思っていたが、その長さ(約1000ページ)と、
アマゾンの評価者のコメント(中世時代の寺院を建立するという面白く
なさそうなテーマ)の二つに逡巡していた。
実際、途中、中断したわけでもないが、約3ヶ月かかってしまった。
ミステリー作家とは思えない壮大な物語なのだが、はらはらどきどきの
ストーリー展開は、やはり、スパイもののミステリーでも非凡なKEN FOLLETT
ならではの世界だ。
ストーリーについては、あまりに長くて、どこから書いたらよいかわからない
くらいだが、家族愛、ロマンスが描かれている。勧善懲悪的ではあるが、
これでもかという悪や陰謀が描かれている。しかし、悪が悪だけでなく、
懺悔もあるところで救いもある。
権力にしがみつき、権力にものをいわせる醜さと対比して、自分の職務
に誠心誠意、注力する者たちの善良さは、感動を呼ぶ。
読んで損のない作品だ。ただ、続編もすでに2作出ているようだが、読んでみたい
気持ちと、ちょっと、しばらく休みたい気持ちで迷っている。
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