ウエス・アンダーソン監督の”グランド・ブダペスト・ホテル”を見た。
何とも、説明困難だが、魅力にあふれた映画作品だ。
過去、このような映画を見たことがあるだろうか?
答えは、Noだ。記憶の限り、Noだ。
伝説のホテルにいる伝説のコンシェルジェの物語だ。
年老いたマダムに夢を与えると同時に、ホテルの貴重な顧客維持
に努めているというコンシェルジェなのだが、その年老いたマダムが
突然、殺害される。
そして、遺言で、非常に高価な絵画が、そのコンシェルジェに与えられる。
一方、殺害の犯人とでっちあげられ、獄中に繋がられる。
はたして伝説のコンシェルジェはどうなるのか?ぜひ、映画館で残りは
見て堪能してほしい。
コンシェルジェの相棒としてベルボーイが出てくるのだが、その味、
取り合わせがまた絶妙だ。
あと、ウイリアム・デユフォーが、殺し屋で出てくるのだが、はまっている。
ちょっと年取って、フト目なのだが、迫力がある。
このホテルの舞台を探して、ヨーロッパ中の古いホテルなどを見てまわった
そうだが、見つからず、あるデパートをホテルに改装したとのことだ。
すべてがおしゃれなのだが、不思議な大人のおとぎ話のようでもある。
ちょっと、戦争に対する批判もあるようであり、人生とはエンジョイ
すべきもの、でも悲しいものでもあり、一番、スリリングな自分の時代への
感傷が最後に残るものという、いろいろな感情がわきあがる映画だった。
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