笹本稜平の「ソロ」を読んだ。
久々に、本格的な山岳小説を読んだ満足感でいっぱいだ。
伝説的な登山家、トモ・チェセンは、ソロでローツエ南壁を
登頂したが、その難易度や、証拠写真などから、疑惑の登頂とされていた。
トモを尊敬する日本の新進気鋭のクライマーが、その疑惑を払拭するため、
同じローツエ南壁に挑戦するという話だ。
驚いたことに、トモ・チェセンは、実在の登山家で、その疑惑の登頂という
のもあったことなのだ。
解説で、笹本稜平氏は、新田次郎氏のあとの山岳小説家として、最も期待される
とあるが、同感である。最後の章には、非常に感動した。
最近、テレビで、奥多摩の駐在刑事も楽しく見ているが、これも、笹本稜平氏の
原作による。
この「ソロ」には、続編もあるとのことで、また、いつか読んでみたいものである。
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