新英文読解法

-本格的な読解力を確実に-という副題のある
中原道喜氏の本書は、素晴らしい。

ペーパーブックを何十冊も読んではいても、
本当に読解力がついているのか疑問に感じ
初めていた。

もちろん、単語は毎回、わからないものに
数多く出合うのだが、想像力も鈍く、丁寧に
考えながら読めば、わかるところも、ぬかして
通読しているだけではないかと思い始めていた。

英検やTOEICの長文も、以前より辛く感じていた。
かといって、受験用の長文読解の参考書では、
自分の求めているものではないような気がして
いた時に、本当に良い本に出会えたと思う。

内容が多岐な分野にわたっていること、構文の
読解に力を注いでいるなど、理想的な気がした。

また、社会人が読む本としても、レベルの高さ
と、説明のこまやかさを感じた。AMAZONでも
高い評価を受けている。

最後の方の長文の材料の中で、ニクソンとキッシンジャー
の会話には驚いた。

ニクソンは、ベトナムに原子爆弾投下を示唆したのだ。

しかし、キッシンジャーは、”世界中が結集して
あなたを虐殺者として敵に回すことがないようにやめた
方が良い。”と言って食い止めたのだ。

質の良い本書は、参考書という領域を超えている。


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