今年は、お勧めの江戸川乱歩賞受賞作を何冊か読んでみたが、
受賞作の一つの「破線のマリス」を読んでみた。
前から、この題名が、ちょっと、かっこ良いと気になっていた作品だ。
テレビのニュースショーの特ダネの映像シーンを編集する女性が
主人公の作品だ。そのカットの入れ方で、視聴者を魅了して、
視聴率を上げていく。
一方、家庭では、離婚して捨てた子供から、想像力と勇気を
持って映像シーンを編集する母を敬愛され続ける。
しかし、ある内部告発のビデオの持ち込みから、違った方向に展開する。
前半は、非常に面白く、引きこまれるのだが、後半については、
AMAZONの評価でも、かなり、批判が高い作品だ。
主人公に共感が持てない。謎が解けないまま終わっている。
後味が悪いなどなどだ。
確かに、その通りだと思った。前半のわくわく感や、どうなるのだろうという
思いが、消化不良のまま終わってしまった感が否めない。
「ここに映っている私を、信じないでください。」という最後の言葉も、
空虚に響いてしまう。
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