読売新聞の書評欄で薦められていた佐々木譲の「警官の血」を読んだ。
最近、新聞などの書評欄なども気を付けるようになった。
まだ、読んだことのない魅力のある作家が、いかにたくさんいることか。
この作品も、中々、面白く読めた。
親子三代にわたる警察官の物語だ。ミステリー史に刻む警察小説とも
裏表紙に書かれている。
普通、親子三代とかの物語だと、結構、ドラマチックな展開が予想される。
しかし、この物語は、ちょっと、変わっている。
祖父は、交番の駐在員だが、火事のあった日に、持ち場を離れて、
自殺か事故か(はたまた、他殺か)で、線路に落ちてなくなる。
これが、この物語の核になる謎となる。
そして、父は、どうしても、祖父と同じ駐在員になろうとする。
しかし、なったあとすぐに、立てこもり犯の人質の女の子を
助けようとして、殉職する。
そして、子供も、警官になるが、駐在員にはなろうとしないが、
祖父や父の死に疑問をもつ。
父は、公安として、学生運動のスパイになったり、子供も、
警察の上司の不正を捜査するなど、上記、駐在員とは、極端に
離れた特殊な任務に就くのが、ドラマチックといえばドラマチック
かも知れない。
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