ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

キリング・ゲーム(ジャック・カーリィ)

2021年03月21日 | 海外ミステリー(和書)

ジャック・カーリイのカーソン・ライダーズシリーズで
翻訳されている最後の作品を読んだ。

全く、つながりのない無差別とも思われる連続殺人が
起こる。

それは、カーソン・ライダーが、ポリスアカデミーでした
講義によって刺激されたとのうわさが流れる。また、
カーソン・ライダーに挑戦する手紙が届く。

本書は、カーソンライダーの一人称と並行して、殺人鬼の
言葉が交互に出てくる。

正直言って、途中までは、市警本部長の馬鹿さ加減と合わせて、
ちょっと、いらいらっとする展開だった。

しかし、最後になって、無差別的な殺人事件にも、ひとつの
法則のようなものがあることがわかり驚きにつながる。

また、最後に新たな謎が投げかけられる。これが、ボディーブロー
のように効いてくる。

ある意味、ミステリーの完成度としては、最高のレベルだろう。


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