谷甲州の作品で気になっていた作品を読んでみた。
普通の山岳小説とは、ちょっと異なる作品だ。
裏表紙には、過酷な状況で遭遇した幻想と狂気を描く
迫力の山岳小説とあるが....
著者は、SF作家でもあるが、読んだことはないが、
おそらく、こういった不可思議な部分が好きなのだろう。
5人の登山家が、一つの山を3ルートに分かれて登る。
北東稜:マックス、北稜:日本人2人、西稜:イギリス人2人
イギリス人の登る西稜では、落下して亡くなったことがあり、
危険な頂稜を避けるルートを取ることにしていた。
しかし、それが危険なルートだとグループ内で険悪な雰囲気になる。
そして、実際に遭難が発生する。イギリス人一人が滑落したというのだ。
日本人二人は、それぞれ、イギリス人の遭難を予知していたのだ。
危険を冒して、救助に向かうのだが...
といったストーリーなのだが、著者は、この作品を完成させるのに15年
かかったそうだ。当初のものとはまったく違うものになったという。
面白かったのだが、読むのも少し苦労した。
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