ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

ジャンキー・ジャンクション(谷甲州)

2018年12月02日 | 山はミステリー

谷甲州の作品で気になっていた作品を読んでみた。

普通の山岳小説とは、ちょっと異なる作品だ。

裏表紙には、過酷な状況で遭遇した幻想と狂気を描く
迫力の山岳小説とあるが....

著者は、SF作家でもあるが、読んだことはないが、
おそらく、こういった不可思議な部分が好きなのだろう。

5人の登山家が、一つの山を3ルートに分かれて登る。
北東稜:マックス、北稜:日本人2人、西稜:イギリス人2人

イギリス人の登る西稜では、落下して亡くなったことがあり、
危険な頂稜を避けるルートを取ることにしていた。

しかし、それが危険なルートだとグループ内で険悪な雰囲気になる。

そして、実際に遭難が発生する。イギリス人一人が滑落したというのだ。

日本人二人は、それぞれ、イギリス人の遭難を予知していたのだ。

危険を冒して、救助に向かうのだが...

といったストーリーなのだが、著者は、この作品を完成させるのに15年
かかったそうだ。当初のものとはまったく違うものになったという。

面白かったのだが、読むのも少し苦労した。

 

 


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