登山者のためのブックガイド(山と渓谷)に載っていた「脱獄山脈」を
読んでみた。
著者は、もともとは時代小説作家だったが、山岳ミステリーを書くために
改名したらしい。
この作品は、発想が奇抜だ。脱獄した囚人が、奥多摩やアルプスを縦走しながら
日本海側の親不知海外までいき、無実の罪を晴らすと同時に殺された妹の
復讐を果たすというものだ。
日帰りのミニ縦走しかしたことがない中で、何日もかけて縦走するのがすごいと
感じたのと、脱獄囚のユニークさが面白く感じた。
又、縦走中に遭難者を助けたり、自殺しそうになった女性を助けたりといろいろ
ドラマがあるのが面白い。
最近、脱走事件が重なっており、簡単に脱走させてしまう警察には憤りを感じるが、
小説で読むだけなら面白いものだ。
山岳ミステリーを多数書いているようなので、また読んでみたいものだ。
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