藤井聡太五段の登場により、将棋への興味が復活し、コンピュータの
対戦ゲームや詰将棋などをやるようになった。
プロ棋士になるには、奨励会に入って3段になり、最後の関門である
3段リーグを26歳までに勝ち抜かないとなれない。
しかし、実際には、80%が夢半ばで諦めることになるという。
この書は、年齢制限で一度はあきらめながら、将棋界を動かし、新しい制度により、
再挑戦して見事、プロ棋士になった瀬川5段の物語だ。
瀬川5段は、世代でいえば、羽生世代と同じ世代だ。(現在、47歳)
ドラえもんが好きな普通の少年が、将棋に目覚め、ライバルと切磋琢磨しながら
将棋が強くなり、プロを目指すようになるが、数々の試練が待ち構えているのだ。
その試練を乗り越えてプロになるのは、並大抵のことではなく、感動に涙腺が
ゆるくなる場面もいくつかあった。
ともすれば、天才的な羽生永世七冠や、藤井5段の物語に脚光がいくのは仕方ないが、
従来の制度を変えさせても、プロになった瀬川5段の物語も、また、一つのドラマだと
思った。
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