ある日突然マダムがやって来て、
インターフォン越しに「〇〇って野菜知ってる?」と。
実物は見えないし、突然一度だけ言われた単語に聞き覚えもなく、「聞いた事ない」と答えた私でしたが、
実物を見たら「オカワカメ」でした。
ああ、きっと「サンチー」って言ってたのだな。
「チー」は印象に残っていました。
大きな葉もあれば小さな葉も。
肉厚でサクッと歯切れの良い葉っぱは、加熱すると黒っぽくなりヌメリが出るので、確かにワカメみたいです。
加熱するとそれほど強くはない苦味も、生で齧ると徐々に口の中が苦味でいっぱいになります。
うわあ。
「良薬口に苦し」と言った感じ。
中国版ウィキペディアである百度百貨によれば、「藤三七」と呼ばれるらしく、台湾で薬草レストランに行った時に、表示を見て「え?これオカワカメじゃないの?あの三七?」と驚いた覚えがあります。
ええ、三七と言えば中国でものすごく有名な生薬ですからね。
そんなオカワカメですが、先ほどの百度百貨には「壮腰膝」作用があると記載があります。
え?
早く言ってよ!
そんな気分になりながら、産直のお野菜屋さんでまた買おうと誓いました。
何故って?
腰と膝に効くという事は、肝腎経に効くでしょうから。
(でも補う効果が高いのは根塊のようですが…)
生葉は骨折や打ち身の外用薬としても使えるそうです。
最近ケガが多い私としては、見逃せないお野菜です。