めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

緑豆粥で解毒

2010-10-23 | 薬膳&食療(豆/穀類)
朝晩はすっかり冷え込むようになりました。

節気は秋の最後である霜降になり、秋ももう終わりに近づいています。

緑豆といえば夏(特に梅雨)の暑気払いにかかせない食材ですが、我が家では1週間程大活躍していました。


事の発端は食中毒(たぶん) 

その日の夕食は餃子でした

家族の一人が準備の際に私の目を盗んで(かなり注意はしていましたが)生のひき肉を触りまくったと思われます。

その一人が、就寝後、1時間毎に計3回嘔吐

普段から食べ過ぎる傾向にあるので「食べ過ぎかな」と思っていたのですが…

翌々日に下痢(1度だけ。頑固な便秘もちだから?)。そしてその日の夜には全身蕁麻疹が!!熱はないので救急へはかけこまず様子をみて、

その次の日に病院へ連れて行きましたが、病院では「何か悪いものでも食べました?」と。アレルギー症状を抑える薬をもらい蕁麻疹はおさまりました。


そしてその翌日には大黒柱様が帰宅後気分が悪い→翌日激しい下痢

一日遅れで私が気分悪い→下痢、発熱


ここまできて、「あれ、食中毒だったんじゃない?」と言う事になりました。



そんなわけで食料庫からごそごそと緑豆を取り出してきて緑豆粥をコトコトと

緑豆粥には解毒効果があり、比較的広範囲に効きます。

中国のレストランで〆に出てくる事もあり、私も一度いただいたことがあります。その際に同席していた中国人の中医の先生は「食中毒予防だよ」とおっしゃっていました。

お酒の毒(飲み過ぎは体に毒です)に対しても効くし、食中毒にも効きます。

お客の体にも良いし、レストランの自衛策(食中毒をだしたら大変ですからね)にもなるのでなかなか良い考えだなぁ と感心したのを覚えています。


今回のような下痢は体内の悪いものを外へ出す自浄作用です。もう忙しいくらいトイレに通い、どんどん体内の毒を追い出した大黒柱様(普段から下痢しやすい)は1~2日気分が悪かっただけですぐに回復。

一方私は下痢といってもやや緩くなっただけ。体の自浄作用はかなり劣っている?
頭痛や吐き気、発熱は3~4日続き、その後も完全に回復するまでは時間がかかりました。

緑豆粥を食べなければもっと回復は遅かったかも?

と思うと、その小さな一粒一粒がとても頼もしく思えてきます。




普段から多少調子が悪くなっても寝ていられない私ですが、今回はさすがに起き上がる事が出来ず、夕食と朝食を1度ずつ大黒柱様にお願いした(それでもいちいち指示を要求しにきてうるさかった)ら…

その後はキッチンだけでなく部屋中荒れ放題でオソロシイ事になっていました。

そして回復したはずの大黒柱様が、昼食時には「またぶりかえしたかも…」と。


もう嫌気がさした?


“病は気から” 


仮病を本病にしてしまう特殊な能力を持った大黒柱様ですから、これは大変!

と、重い身体を引きずって起き上がって家事をのろのろと再開したのでした。

ああ、病気の時くらいゆっくり寝かせて欲しい!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2010-10-12 | 薬膳&食療(野菜)
毎年この時期になると

「栗ごはんが食べたい」

と何度もつぶやく大黒柱様。

今までに給食でしか栗ごはんを食べた事がない私は,「どうしてこんなに人気があって美味しいと思うんだろう?」と不思議でたまらなかったくらいなので、わざわざ自分で作ろうとは思わなく

なにより手間がかかるという話しをよく聞くので、「そっかー、季節だねぇ」等と聞き流して作っていませんでした。

今年もさらっと聞き流していたのですが,とある事をきっかけに作るはめになってしまい栗を買いにいく事に。

ネットにたっぷり入った栗を見て一瞬たじろいだのですが,その横にちょこんと半分くらいの量で売っているネットもあったので、そちらを手に取ったところ,「利平」の文字が。

数年前に「栗は利平に限る!」とある人が言っていたのを思い出し、思いがけない出会いに嬉しくなりました。普通の栗の倍の値段ですが、ちょうどよい量だったので利平栗を買いました。

帰宅後皮を剥いて剥いて剥いて…

こういった地味な作業が嫌いでない私ですが,初めて?「家事ってなんてイヤなの!」と思いました。


ですが、出来上がった栗ごはんを食べて「美味しい!!」

途中で諦めずに最後までやって良かった!と思えました。(でもまた作ろうとは思わない…私、栗そんなに好きでないかも)



くり

よく考えたら自分で買ったのは初めてかも知れません。

これも嫌いではないけどあまり積極的に食べたいとは思わない食材かもしれません。

果物大好きな私があまり積極的に食べたいと思わない果物と同様身体を温める作用があるからでしょうか?なんて,考え過ぎか。

栗は身体を温め腎を補い筋骨丈夫にします。腎は五臓の中でも身体の機能を担うおおもと。成長や老化に大いに関係するので,養生、美容、アンチエイジングを語る上でも重要です。

季節の恵みとしても、秋冬に楽しみたい食材ですね。



今までケーキや和菓子等甘い物で口にする事の多かった栗

甘い物好きな私は自ら選択もし,好きだと思っていたのですが、そう言えば口にする度に「美味しいけど2~3口でじゅうぶんかな」と思っていたなぁ…と思い返したりして

もしかして私、栗あまり好きないのかもしれない。

この秋,思いがけない発見となりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒露

2010-10-08 | 二十四節気
ついこないだ秋分を迎えたばかりのような気がしますが、今日から寒露になります。

寒という字がつくだけでなんだか寒々しい…

実際朝晩はずいぶん冷える様になりましたけどね。

寒露以降は気温が日に日に下がり、日もどんどん短くなり感傷的になりやすいそうなので、気持ちを明るく楽しく保つのがこの時期を健やかに過ごすポイントになります。



明るく楽しく♪

そう勤めていても実際はなかなか思う様にはいかず、ついついシリアスに神経質になりがちです。

ほんの少しの心がけで一日ハッピーに気持ちよく過ごせるか、どんより暗く重く疲れて過ごすか正反対の方向に大きく分かれてしまいます。

ハッピーな方向へ進むと次の試練も楽しく乗り越えられるけど、どんより暗い方向へ進むと次の試練が余計困難になってしまう。


どんより暗く重い気持ちでいると気の巡りが悪くなり抵抗力も落ちてしまいます。これから風邪の流行る時期になるので、是非とも明るく楽しく過ごし,体調を万全に整え風邪に対抗できるようにしたいですね。


家族の誰かが風邪をひくと毎回風邪リレーとなり、私は看病に疲れたあげくリレーのアンカーを務める事になるので、今年こそはリレーの傍観者となれるようにしたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする