『藪下の浄土なりしか朱の伽藍』
笹の上に葛とカラスウリとママコノシリヌグイだろうか ビッシリ覆っている藪の斜面を刈った
地面に白いものが見えたり 赤いものが見えたり はじめは紙やプラスチックと思っていたが
とんでもなかった
美しい朱色のキノコだ 全てが葛の茎の腐植から発生していた
色合いがとても美しい 蒸気のようなものが過ぎるので 水蒸気か携帯蚊取りの煙かとおもっていたら大間違い
せっせと胞子を出していたのだ 風もなかったのに間欠的に舞っていた
菌糸をタオルみたいに広げていたのも初めてみたキノコだ
腹菌類と認識したが 台座が理解できない
近くに幼菌があったが こちらに台座はなく菌糸から出ていた
こんなことが続いて遊んでしまった秋の一日だった