トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

鵜鷺老いし蚊の山

2008-10-08 | 今日は真面目に

『四丈の青竹曳きぬわが顔にプンプン怒る蚊のかまびすし』

『森の蚊は千枚張りか居りゃあ刺す』

日差しが無くて 湿度の高い時が悲惨だ

手入れの行き届かない森は この条件にピッタリで

ズボンに群がり 顔の周りを飛び回る

耳に届く飛行音が またうるさい 本当にうるさい

これだけがイラつきの種で 辟易して退散する時もある

『カイカイと掻いてみたとて解消なし』

蚊取り線香を両端から燃やしても

蚊の来襲は止まない

メンテナンスや燃料補給時に特にやられる

スプレーを振りまくけど 一時の気休めだ

掻けば掻いたで又痒い

辛抱辛抱と言い聞かすが 血圧も上がるだろう


くちびる詠う秋の風

2008-10-08 | 感じるままの回り道

Sn3d0198 『つばくろもアカネも追いし秋の風稲穂田揺らす金波銀波と』

『もみじ葉を両手に乗せて眺むればその営みを拝したてまつ』

『一人摘むまろきムカゴを頬張れば命の系譜ほろに去来す』

『風鈴花吊るしたその実かざぐるまハンショウヅルのテーマは風か』


ピッチピッチチャプチャプ蘭欄乱

2008-10-08 | 性向有毒の翁なれば

Sn3d0421_3 『雨続く窓辺に寄りて鼻頭撫でつ引き抜く鼻毛かな』

『雨三日ひねもすのたりすでに飽き立ち居振舞う種も尽きたり』

『うらめしやこの雨続きこの身には惚け痴る元か寝たきり種か』

昔人の表現を借りれば

「土方殺すに刃物は要らぬ 雨の三日も降ればいい」

なるほどと嘆息しかりだが 目を転じてみれば

当時よりおぞましい現実が社会にある

国を挙げて働き人や弱者を物扱いだ

二大政党ならず二極構造は

もう啄木の詠んだ世界にも及ばなくなった

老人の自殺率が高いのも その延長線と無縁でなかろう