ヤマユリの採種をした。採種株3本には、それぞれ1個だけ結実させて採種してみた。それでも鞘から出した種子の何割かはシイナである。他の結実株は風に任せる。
ヤマユリもササユリも開花株を人工授粉させ、花弁を落とし、採種したのは適地に取蒔きしているが、まだその成果は出ていない。発芽したのかどうかも未確認なのである。
この種子もすぐに播種するけれど、発芽するのは再来春以降だ。開花株になるのは更に数年を要する。一連の行為で人の目に花を触れさせないから、在来の株は生き残ってあでやかな花を一時見せるし増えている。でも鑑賞する間もなく花弁を落としてしまう事に無念さもあるけれど「絶滅するよりは…」と言う思いでもある。
花姿を鑑賞できないのは「無いのも同じ」と思うのだけれど、やむをえない。