拠点に遅れて上がったらM氏が「ナメコが出ている」と教えてくれた。数年前に立ち枯れた山桜の大径木に菌を打ったホダ木である。当時からサルノコシカケのようなキノコに侵されており、「発生しないかも…」と覚悟していたホダ木で、この冬は片付けようかと思っていた。
それが数本のホダ木に発生しているではないか。さっそく山分けして自宅で煮しめてみた。笠を開いているのが多く、見た目は悪い姿だが幼菌 のナメコとはまた異なる味わいである。キノコそのものを味わいたいから、醤油と味醂、旨みを増すために昆布と鰹節を加えた。
「おかず」と言うより「おやつ」仕立ての薄味である。購入するキノコではこんな贅沢は出来ない。拠点広場に一歳ほどの坊やを連れたママさんが昼を食べに来ていたから、椎茸の発生したホダ木を子どもにやってみた。勿論、採集はママさんだったけれど「初めてです!」なんていっている。小生も拠点でナメコの採集は「初めてです!」とは言わなかった…。