トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

喰い散らかして

2012-12-03 | 小人閑居して憮然

Photo  小春日和になったこの日、下の草原でイベントが行われていた。「里山学校」とかで、今日は弁を持った笛を作っていた。

 完成した頃になると、試し吹きの音が響いてくる。弁で音を出す笛は穏やかで小春日和の原に相応しい。参加年齢層は児童だったから、蜘蛛の子を散らすようなことも無く、黙々と工作に励んでいる様子だ。

 解散の後、活動場所を通った。ブーブー笛を作るのに持ち込んだ篠竹、シートを敷くために拾った竹や枝などの木片、片付けもしないでそのままだった。環境教育を標榜する団体の活動がこうなのである。参加者の児童に「ひと声」かければ済む事をやっていない。1m横は除竹した竹が詰まった溝なのに、である。

 部外者の小生的には「蜘蛛の子を散らす」様なおチビちゃん達の活動が面白い。多少の事はあっても、それは「必要な発達課題」だと観れるから…。今回の課題は「公共のモラル」に属する事で常識、ましてや活動者の属性からして「許容外」で、こういうことの積み重ねが心象風景を悪化させる。舵取り役は大事である。


**小雪の頃

2012-12-03 | 感じるままの回り道

  沢地いくかじかむ指を木漏れ日に当てて温める天は木枯らし

  ウラジロの蔽う斜面に独り立つ猪道通る杉も真っ直ぐ

  千両も万両も実を赤くして既に師走の色揃えかな

  木枯らしに吹き上げられた幾万の黄葉降る降る風の息継ぎ