採種できた自生種があると聞いているが実生育成のキジョランの定着率が芳しくない。猪の掘り起こしや蹴散らしで枯れ死した株もあるのだが半分は生育不良なのである。
土壌との相性が良くないと薄々は感じていても核心部が把握できなかった。ところが、たまたま新聞のコラム欄を読んで「なるほど!」と思った次第。それによると「キジョランは石灰岩がないと大きく成長しない」とあり、アサギマダラの分布域とも重なり、それはまた大陸移動の痕跡でもあるとあった。
動植物が特定の条件下で生息する事実は、若い頃たびたび訪れた蛇紋岩帯のウスユキソウ鑑賞で知っていたから、さっそく生育条件を整えようと一計を案じた。石灰岩を持ち込むわけにもいかないので、フイールドの河床に露出している牡蠣の化石層を掘り取り株元に客土したのだ。肥料としての化石石灰が安直かと思ったものの、フイールド由来の石灰質が優しいだろうと化石層にした。
フイールドに残っていた2本に3リットルほど客土し、残りは庭の成長芳しくない一本とポット養成中の5本に振り分けた。
まあ、今期に結果は判断できないだろうが、昨期に幼虫を越冬させた1本は開花していて、結実してくれれば「効果あり」と爺我自賛しよう。
河床の露頭 ➡
客土A
客土開花株
全くの余談になるがキジョランに興味を持った頃、高尾山に自生株が多いと知って一度くらいは綿毛種子の浮遊を見てみたいと思っていたものの果たせないままでいる。今回の記事で高尾山の地質を検索してみたら「小仏層」と言う海底堆積物由来の地質だった。もう大名納豆、では無くて大納得である。思わぬところに解が転がっているものだ。ランちゃん、気付けなくてごめんね…。
ところでランランは既にいないが別のランちゃんはどうしているのだろう。ああ、少年老い易く額禿げ易し…。まあ、小生の思いは「鬼女」でなく「気丈ラン」であって欲しいだけだ。
土壌との相性が良くないと薄々は感じていても核心部が把握できなかった。ところが、たまたま新聞のコラム欄を読んで「なるほど!」と思った次第。それによると「キジョランは石灰岩がないと大きく成長しない」とあり、アサギマダラの分布域とも重なり、それはまた大陸移動の痕跡でもあるとあった。
動植物が特定の条件下で生息する事実は、若い頃たびたび訪れた蛇紋岩帯のウスユキソウ鑑賞で知っていたから、さっそく生育条件を整えようと一計を案じた。石灰岩を持ち込むわけにもいかないので、フイールドの河床に露出している牡蠣の化石層を掘り取り株元に客土したのだ。肥料としての化石石灰が安直かと思ったものの、フイールド由来の石灰質が優しいだろうと化石層にした。
フイールドに残っていた2本に3リットルほど客土し、残りは庭の成長芳しくない一本とポット養成中の5本に振り分けた。
まあ、今期に結果は判断できないだろうが、昨期に幼虫を越冬させた1本は開花していて、結実してくれれば「効果あり」と爺我自賛しよう。



全くの余談になるがキジョランに興味を持った頃、高尾山に自生株が多いと知って一度くらいは綿毛種子の浮遊を見てみたいと思っていたものの果たせないままでいる。今回の記事で高尾山の地質を検索してみたら「小仏層」と言う海底堆積物由来の地質だった。もう大名納豆、では無くて大納得である。思わぬところに解が転がっているものだ。ランちゃん、気付けなくてごめんね…。
ところでランランは既にいないが別のランちゃんはどうしているのだろう。ああ、少年老い易く額禿げ易し…。まあ、小生の思いは「鬼女」でなく「気丈ラン」であって欲しいだけだ。