八海山八つ峰(を)の白き朝なれば手を擦り仰ぐイスラムの蒼
はたけ草抜き続け行く兄の背に塩の地図浮く陸稲の中に
ムクドリの喧騒の巣懐かしき明治のボロ家代かわり消ゆ
八色原アケビやキノコ追い攻めつ秋グミ摘まむ原は街なり
魚野川流れは永久に変わらずも釣りし場所なく追いし野もなし
訪ぬればその小さきにただ立てりヤンマ蟹獲る社の沢は
堅香子の花の斜面は語り草わがふさ髪も永久に在らざり
同級生爺婆となり皺顔は郷里で活きた赤銅メダル
はたけ草抜き続け行く兄の背に塩の地図浮く陸稲の中に
ムクドリの喧騒の巣懐かしき明治のボロ家代かわり消ゆ
八色原アケビやキノコ追い攻めつ秋グミ摘まむ原は街なり
魚野川流れは永久に変わらずも釣りし場所なく追いし野もなし
訪ぬればその小さきにただ立てりヤンマ蟹獲る社の沢は
堅香子の花の斜面は語り草わがふさ髪も永久に在らざり
同級生爺婆となり皺顔は郷里で活きた赤銅メダル