トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**故郷は遠くにありて想うもの

2016-10-31 | 今はうたかた
八海山八つ峰(を)の白き朝なれば手を擦り仰ぐイスラムの蒼

はたけ草抜き続け行く兄の背に塩の地図浮く陸稲の中に

ムクドリの喧騒の巣懐かしき明治のボロ家代かわり消ゆ

八色原アケビやキノコ追い攻めつ秋グミ摘まむ原は街なり

魚野川流れは永久に変わらずも釣りし場所なく追いし野もなし

訪ぬればその小さきにただ立てりヤンマ蟹獲る社の沢は

堅香子の花の斜面は語り草わがふさ髪も永久に在らざり

同級生爺婆となり皺顔は郷里で活きた赤銅メダル