
「なんだこいつは…」が第一印象だった。サクラを食害する虫は多いけれど、経験則ではテラテラ光る茶褐色の虫、これは集団で一夜にして坊主にしてしまうほどの食欲だ。名前が出てこなくなった。
ここで気を取り直し、食害はさほどでもないがイラガの幼虫、まれにヤママユの幼虫やスズメガと記憶にあるのだが、この毛虫は記憶にない。幼虫図鑑で検索したら「キバラケンモン」らしい。白と黒の取り合わせがお洒落と言えばお洒落なのだが、何となくヒゲのある犬、なんとかシュタイナーを想起させた。
成虫はと言うとまったく記憶にない。模様の印象はビロードハマキを思い起こさせた。